鬼ノ身城

城主

今川上総介泰範・上田孫次郎実親・宍戸安芸守隆家

別名

鬼身城

遺構

曲輪(扇の縄張り)・石垣・土塁・枡形虎口・竪堀・井戸

歴史



概要

扇の縄張りというちょうど扇を開いたような形の全国的に珍しい縄張りを持つ城跡。最盛期は、宍戸家六万石の居城にふさわしい総石垣の城跡であった。整備されているため、麓からも山頂の本丸が望むことができる。本丸からは、北東の荒平山城以外の周囲の城跡が一望することができ、南は福山や南山城まで望むことができる。
なお、この城は切岸が非常に美しく、遺構も整備されているため見学にも最適。

縄張りは、北西の最高部に本丸(70×60m)を置き、本丸西には小規模な曲輪が存在する。本丸東と南に本丸を守るように扇形に曲輪が十二段展開し、ここからの眺めは格別である。なお、本丸東の小曲輪端には石垣の残石が残っている。その曲輪の東にある曲輪北には竪堀が残存している。本丸東南にある大手(六の壇真下)は、小規模ながら枡形虎口が形成されている。その近くに井戸も残っている。(なお、左半分車道のため破壊されている)さらに、枡形の東北に小曲輪群が残っている。

縄張り図


所在地

総社市山田

交通

自家用車

県道54号線沿いに鬼ノ身城跡の看板があり、所々に案内板が設置してある。指示に従うと途中から未舗装の道路が続きます。鬼ノ身城跡登城口の看板があり、駐車スペースもある。

公共交通機関



登城口



注意



写真

遠景写真

   
北から 南から

城内写真

六の壇から本丸をのぞむ 本丸から六の壇をのぞむ
 
  枡形虎口の石垣 破城の跡あり


登城記録・感想等

ぴっちゃん 08/01/02 (晴)

非常に綺麗な城跡で、整備もきちんとされているので非常に散策がしやすく、本丸からの眺めもよく、遠くは福山城まで望むことができ、非常に風光明媚な場所に立地しています。
縄張りは、北西の最高部に本丸を置き、本丸西には小規模な曲輪が存在し、本丸東側には扇形に曲輪が12段展開しており階段状に縄張りがみえるので視覚的にもどのような城跡だったかを見ることができます。
また、本丸東の小曲輪端には石垣の残石が残っており、その曲輪の東にある曲輪北には竪堀が残存しており非常に堅固な城跡だったと思われます。さらに、本丸東南にある大手は、小規模ながら枡形虎口が形成されて両脇を石垣で固めています。

こた 08/01/02 (晴)


参考文献

「日本城郭大系 13」 「備中兵乱」

更新日

2010年01月15日

最終更新:2010年01月15日 23:23
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