■耐久値
あなたのキャラシートを見てください。耐久値の欄に100と記されているのではないでしょうか? 単位はパーセント、つまり、現在は100%の耐久値であるという事が表現されています。
耐久値は「行動継続余力」を表し、「0%」以下になった場合、行動を継続不可能な状態に陥ったと見做され、一切の行動が不可能になります。耐久値が一度、0を下回っても、何らかの理由で0を超過した場合、行動が再び可能となります。
無傷で生身な状態が「100%」です。これは敵の攻撃や罠の発動、あなた自身の能力の酷使等で徐々に消耗されます。
また、武器や防具を持つと、100%を上回る場合があります。これは身体的な危険が減少する分だけ余裕が出来ているという事です。
あなたは通常、耐久値を失い切ってしまう事だけは、何よりも避けねばなりません。
最終的な耐久値は生身の耐久値+防御力の合計で算出されます。
■判定ルール
TRPGでは「言っただけ」で全ての行為が成功するわけではありません。彼方は行為をGMや他のPCに「宣言」し、成否を確める必要があります。この一連の動作を「行為宣言」や「行動宣言」と呼びます。
判定には既に定めた「心技体」の数値のいずれかと、「ダイス」を用います。
「ダイス」とは「彼方の宣言時の書き込み時間のコンマ末尾」を指します。システム上、出目としては0~9を扱う事になります。これを1D10と表現する事があります。(1つの十面ダイスを用いるという意味)
判定では、この二つの数字を合計し、「難易度以上」になった場合、成功となります。
「難易度」とは「行為を成功させる為の困難さ」です。これを決定するのは審判、ゲームマスター(GM)が行います。難易度が明確に定められて無い場合、GMが定めます。
以下に上記の説明をまとめます。
- 判定に使う能力値+1D10(コンマ末尾0~9)≧GMの定めた難易度 ならば成功
難易度が高いほど、その行動を成功させる難易度が高いということです。
行為が失敗した場合、何も起こらないだけでなく逆にデメリットが発生する事もあります。
例えば、崖を上るのに失敗すると、転落してしまうかもしれません。
彼方のキャラクターの得手不得手を把握し、行為を宣言するようにしましょう。
また、行為を宣言してから処理が発生する前に、宣言したキャラクターの耐久値が0以下になっていた場合、その行為宣言は打ち消されます。
■クリティカルとファンブル
判定では「クリティカル」と「ファンブル」と呼ばれる現象も存在します。
書き込み時間のコンマ秒が「9」だった場合が「クリティカル」となり、
逆に「0」だった場合、「ファンブル」となります。
「クリティカル」の場合、その行為は本来では考えられない水準で成功し、逆に「ファンブル」だった場合、既に心技体の数値の時点で難易度を上回っていても、その行為は無条件で失敗とみなされてしまいます。
■共通技能
このゲームでは、しばしば多用される「行為宣言」があります。何の数値を用いるのかのめ安にしましょう。
<心>
【警戒】 何らかの異変に備える為に用いる。
【解読】 暗号や紋章を読み解く際に用いる。
【料理】 食材や調味料を組み合わせて加工する際に用いる。
【手当】 怪我や病気に処置を施す為に用いる。
【観察】 対象の状態を知る為に用いる。
【測量】 点の関係位置を定める為に用いる。
【尋問】 対象に何かを問い質す際に用いる。
【威嚇】 対象に自らの力を誇示する際に用いる。
【照射】 暗闇を的確に照らす為に用いる。
【野営】 夜間を安全に過ごす為に用いる。
【把握】 情報を整理する為に用いる。
【作図】 既知の地形を記す為に用いる。
<技>
【追跡】 敵の痕跡を探しながら追う際に用いる。
【投擲】 物を正確に投げる際に用いる。
【奇襲】 敵を死角から襲うときに用いる。
【隠蔽】 敵の視界から何かを隠すときに用いる。
【隠密】 気配を断つときに用いる。
【狩猟】 狩りをする際に用いる。
【採取】 木の実などを採取する際に用いる。
【伐採】 蔦や木の枝を切り払うときに用いる。
【索敵】 敵の待ち伏せや気配を探す時に用いる
【匍匐】 伏せて隙間を潜る際に用いる。
【開錠】 鍵を開ける際に用いる。
【解除】 仕掛けられた罠を外す際に用いる。
<体>
【登攀】 壁や木に掴まって登る際に用いる。
【遠泳】 地底湖を泳ぐ際に用いる。
【潜水】 水面下に潜る際に用いる。
【降下】 段差から縄を使い降りる際に用いる。
【暗視】 暗闇を見据える時に用いる。
【仮眠】 一時的に短時間眠る際に用いる。
【疾走】 全力で走る際に用いる。
【跳躍】 段差を飛び越える時に用いる。
【運搬】 重量物を運ぶ時に用いる。
【破壊】 障害物や扉の鍵を破壊する際に用いる。
【回避】 発動した罠を回避する際に用いる。
【掘削】 壁や地面を掘る時に用いる。
最終更新:2008年08月02日 14:47