私はお酒に囚われてしまった、
そしてそれで、人を傷つけてしまった、
チームメイトの鳥本さんが、うじうじしてて、それがかんに障ってしまって。
「あなたなんかに!プロでやっていく資格はないわ!」って
周りのみんなが驚いていた、
柏木さんなんて怯えてた、
でも一番記憶に残るのは、泣きそうに、死にそうな顔をしている鳥本さん。
私が言い過ぎたのよ、いくらボールが収まらなくても、宥めてあげるべきだった。
でもそのとき、私にはお酒の力がなくって、感情は抑えられなかった。
ロッカーでは成宮さんにキツく睨まれた、それもかんに障って仕方なくて、
また怒鳴ってしまう寸前までいったけと、すぐにポケットのお酒を飲んで気持ちを抑える、これが私のお守り。
それからしばらくして、鳥本さんが球団に退団を申し入れたときいて、関係者として私は呼ばれることとなる、当然よね。
部屋には鳥本さんがいた、私を見るなり怯えて成宮さんの後ろに隠れてしまったけどしょうがない。
他には工藤監督もいて、
「もっと優しい指導をするように」
と指示された。
そして「アルコール中毒を治療すること」との球団命令、
このまま続くようなら放出もあり得ると、直接言われてしまった。
なにより鳥本さんが私を怖がっているのが問題視され…
でも、私にはお酒の力が必要で…
荒川「……どうしたら…いいのかな」
家に帰って妹に相談してみる、そうすると妹にはシンプルな回答をされた。
妹「お酒しばらくやめるしかないわよ、だってバカ姉それじゃお父さんと一緒だもん、それにお酒は酔うものだよ?バカ姉最近酔ってる?赤く顔なってる?違うよねえ」
お酒は楽しむもの、いつからその感覚を忘れていたのだろう。
でもお酒がないと…
荒川「うおおおおお!!」
物を振りかざして投げて、こうでもしないと気がすまなくなる。
最低だ…
治療編1
翌日、まだ寒い中荒川は父親の行きつけた病院へと来院した、周りは見知った顔ばかりで、まるで自分が前から治療を受けていたかのような錯覚を得る。
医者「おやおや?沖じゃねえか、どうした?もう親父さんは治っただろう?」
診察室へと入るとこれまた父親の担当医
無精髭を生やしてボサボサヘアー
名札には「光」とだけ書いてある。
荒川「実は…」
経緯を聞くなり光はずばっと荒川へ「それはアル中だよ」
わかってはいたが、辛い宣告であった。
光「まあ気長に付き合っていくもんだよこれは」
荒川「でも私は…」光「焦り、ストレス、欲求不満
これらがもたらすのは良い結果ではない、それとも…妹も同じ目に遭わせたいのか?」
光の言うことは至極当然なのだ、
だがそれゆえに、切ない
光「投薬治療は~危ねえかな…お前にピッタリな治療法、次の診察までに探しておくぜ、逃げんじゃねえぞ」
こういわれて、今日の荒川の診察は終わる
家に帰ると由梨花がご飯の準備をしていた。
由梨花「やあバカ姉、治療はどう?」荒川「……」
由梨花「まだ、みたいね」荒川「うん」
由梨花「しっかりしてよね!そんなんじゃひなたにまた怒られるわよ?」荒川「わかってる」
由梨花「頑張りなさいよ」荒川「……もちろん」
続く
最終更新:2016年06月27日 07:29