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パーキンソン病(パーキンソンびょう)とは、脳の神経伝達物質であるドーパミンが減少することによって起こる病気。

概要

指定難病の第6号に分類される。

ドーパミンは脳の黒質で作られるが、パーキンソン病ではその黒質にレビー小体が蓄積することで作られるドーパミンの数が減少すると考えられている。

ドーパミンが減少することで、神経伝達に障害が生じ、運動機能の調節ができなくなる。

パーキンソン病患者の殆どは、65歳以上で発症しており、年齢とともに増加し、70代後半から80代前半で最も多くなる。

一旦発症すると徐々に症状が進行し、日常生活に支障を来すようになることもある。

代表的な症状は、振戦(手足の震え)、筋強剛(筋肉がこわばる)、運動緩慢(動作が遅く小さくなる)、姿勢反射障害(姿勢を保てない)。

パーキンソン病の進行度を示す指標として、ホーン・ヤール重症度分類と生活機能障害度が広く用いられる。

ホーン・ヤール重症度分類はⅠからⅤのステージで重症度を評価する。
  • ヤールⅠ度 体の片側だけに症状が出る
  • ヤールⅡ度 体の両側に症状が出る
  • ヤールⅢ度 姿勢反射障害が出現する。日常生活に支障が出てくるが、概ね自立して行える
  • ヤールⅣ度 立ち上がる、歩くなどに介護が必要になってくる
  • ヤールⅤ度 車椅子または寝たきりになる。日常生活では、ほぼ全面的に介助が必要になる

生活機能障害度は、1から3のステージで進行度を評価する。
  • 1度 日常生活および通院に殆ど介助が必要ない
  • 2度 日常生活や通院に部分的な介助を必要とする
  • 3度 日常的に全面的な介助を必要とし、自力での歩行や立ち上がりが困難

パーキンソン病は神経変性疾患に分類される。神経変性疾患は特定の神経細胞が徐々に死滅、減少していく進行性の難病群で、その多くは原因不明。

幾つかの仮説が提唱されているものの、ドーパミンが減少するはっきりとした原因は分かっていない。

遺伝や環境が複雑に絡み重なった結果、発症すると考えられている。

環境で最も大きな要因は加齢と考えられており、日本だけでなく高齢化が進む先進国ではパーキンソン病患者が増加傾向にある。

パーキンソン病は進行性の病気ではあるが、早期に適切な治療を行うことで進行を遅らせ、日常生活を維持することが可能。

薬物療法やリハビリで運動機能の維持、改善や日常生活での動作の向上を目指す。

また、病気の進行に備えて主治医、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカーなどの専門職への相談やサポート体制を構築することも重要。

ドーパミンが減少することで発症するパーキンソン病だが、ドーパミンは楽しい事や期待してワクワクしている時に自然と放出されるため、家族や友人との会話や、趣味、レクリエーションを楽しむなど、積極的な日常生活を送ることを心がけよう。

タグ:

医学
最終更新:2026年09月04日 19:32