騎鳥の原種(大型の走鳥類)の一大生息地に居住する蛮族。
ンバホとは彼らの言葉で「太陽と大地の戦士」を意味する言葉である。
最大の特徴は件の大型走鳥類を乗用動物として使役している点である。
とは言え家畜化されておらず凶暴性は家畜化された騎鳥を遥かに超える生物であるため、彼らの中にも乗ろうとして蹴り殺される、食い殺される者も少なからずいるようだ。
この走鳥類を乗りこなせるようになるというのが彼らの「成人の儀式」も兼ねている。
「文明人」には到底扱える代物ではないあの凶鳥ではあるが、ンバホ族は独自の呪術を用い「魔術的な力で押さえつける」事により制御しているということが近年の調査で判明している。
但し完全に支配しているというわけではなく飽くまで「押さえ込んでいる」止まりであり、それ故上記のような事故も珍しくはない。
彼らの間では『二足歩行で大地を駆ける走鳥類は神の遣いの戦士』、『四足で歩く獣や翼などで飛ぶ動物は野蛮で下等な生物、或いは狩りの対象でしかない』『四足の獣や飛ぶ獣に乗っている者も同様の下等な存在』という考えがあり、そのため馬や竜などを著しく軽蔑する…というより狩猟対象としか見ていない。
ここまでで終わればタダの偏った思想の蛮族ではあるものの、彼らの実体はいわゆる「首狩り族」に近く、特殊な鉱石を割ることにより作られた鋭利な石槍/石斧で武装しており、また独自の呪術体系による独特な魔術を行使するため戦闘能力はかなり高い。
厄介なことに、ここに時に190km/hにすら達するという件の走鳥類のスピードが加わっているために、時に精鋭の騎士団が彼らに壊滅させられることもあるようだ。
さらに、彼らの方から他国や街・村を襲撃に出る場合もあることである。
最終更新:2017年08月07日 19:48