語り:トト
こんなシケた病室じゃぁ気が滅入っちまう
一つ話でもするか
昔の話しさ
俺は青二才でな
ガキの頃の憧れで人を救う仕事に就いた
現実を見たよ
前戦争から百年経っても世界は変わっちゃいなかった
それからどれくらいたったかな
1人の子供に出会ったんだ。
キラキラした目でよ
「僕は、僕のギルドを作って世界を救うんだ!」って
応援する反面笑っちまったよ。
こんな薄汚れた世界でこんな事言えるなんてなって
思い出しちまったよ。
おんなじ目ぇしてデッカイ亀みたいに人を救いたがってたチビの亀をな
あの子供が何でそんな夢持っちまったかなんざわからねぇ
道のりは険しいもんだ
周りからは馬鹿にされるかもしれない
それでもよ
その子供は言ったんだ
― 美しく輝く花火のような時間にしたいんだ! ―
花火なら散っちまうぞ?
誰でも言っちまうわな
― 永遠に続くことはなかもしれない・・・いずれ、みんなともお別れの時が来るだろうしね ―
それでもやりてえのか?
― うん! ―
そうかそうか!
なら真っ直ぐに行け!
自分の信じるもの、やりたい事を信じて突き進むんだ!
それからあの子供に会うことは無かったな
あの子供はどうしてんだろうな
自分のギルド建てて世界救ってんのかな
なぁ、鍛冶屋の坊主どう思う?
あいつぁ元気にやれてんのかね
ハッハッハ、すまねぇな、お前さんにも分からねえよなぁ
デッケェ花火打ち上げてんのかね
― f i n ―
最終更新:2016年04月29日 16:01