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ギルド殺し予告編

「どうやら…業績はあまり思わしくないようだな」

紳士風の男は呟く。
それに答える白衣の男。

「ええ、色々と試みてはいるのですが…」

「結果さえ残してくれれば良いのだ」
「何の成果も得られなければ……分かっているな?」

「ええ、分かっています…」


────────
────
──


紳士風の男は椅子に腰掛け、退屈そうにしている。
そして、組んだ足を元に戻す。


「アレはもう駄目だな」

「と、言いますと?」
「例の長命種の実験ですか?」

「そうだ」
「奴らは近いうちに自分達の研究を捨てる」
「そうでなくとも、手に負えなくなり捨てざるを得ないだろう」

「では、資金の援助は…」

「止める」
「それに…もっと面白いものを見つけたしな」

そして、男は煙管の灰を落とし立ち上がる。


「時に…人は深い絶望に瀕することで力を得る事がある」
「そいつが幸福を勝ち取り、今度は以前よりも深い絶望に落ちたら…どうなると思う?」

「更なる力を得る…ですか?」


「…さぁな」
「だからこそ確かめるのだ…」

男は大きく息を吸い込み、溜息混じりにそれを吐き出す。

「…天性の才能ほど恐ろしいものは無いが、それを使いこなせなければ何の意味も無い」
「例のアレを探し出し、監視をつけておけ。手は出すなよ」

「…承知しました」

命令を受けた男は闇にその姿を消す。

不運と呼ぶべきだろうか…少女は逃れる為にその才能を、魔力を捨てたが、それ故にさらなる追っ手を招いてしまったのだ。

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ヴィーニュがギルドに加入してから時が経ち、幾分か馴染み始めた頃。
軽い気持ちで入ったギルドは彼女の中でとても大きな物となっていた。

コンさん「ネル、水魔法…して?」ガバァッ

ネル「うわぁ、コンさんやめて^q^」

ウォーク「シャルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

シャル「お父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」

ニュポネーラ「ムニムーニ、あそこのかたろぐとってくるで…うわなにをするやめ」

イグニスの部屋「ドガァァァァン(爆発)」

狸「ああああ!イグニスの部屋がああああ!!」

冥「ちょっとあんた達!静かにしなさい!」

アンナ「これはひどいね…」

モスマン「全く…1秒くらい静かに出来んのか」

雪葉「これがFWなのじゃから仕方ないんじゃないかの」

ティルダ「まぁそれが良さでもあるんですけどねー」

朱雀「ニュッポルン」触手ニュルニュル

ペガ「あ、親父、紅茶淹れてみたんだけど…どうかな?」

ちくわ大明神「ちくわ大明神」

イグニス「誰だ今の」



ヴィーニュ「騒がしい事この上ないわね…」

彼女は考えていた…このままでいいのだろうかと…


ヴィーニュ「ん?何かしらこれ…」ポチッ

ヴラァーダ「あっ、それは爆破スイッ…」


その言葉は届かなかった。
次の瞬間ギルドは眩い光に包まれる。
爆風が起こり、粉塵が舞い上がり、煙が立ち込める。
響く悲鳴。轟く断末魔。



アフローニュ「…………」

ニードル「ウォハギ食べますん?」


彼女は考えていた…このままでいいのだろうかと…

─────────────
ところで、明晰夢というのをご存知だろうか。
端的に言うと、夢だと自覚し、思い通りにできる夢である。
しかしながら彼女が見ている夢は明晰夢とも呼べるし、そうでないとも言える。
夢だと自覚し、自由に動けたとしてもどうしようもないのだ。

いつも、あの日の夢は決まって両親が死ぬところから始まる。
それは不変の事実であり、彼女も分かりきっている事だ。
そして起き上がり、こう思うのだ。
また助けられなかった、と。

これだけではただの悪夢ではないのか?
そう思うだろう。
だが、彼女は自分の夢を操作し、あえてこの悪夢を見ているのだ。
あの日の事を…

自分の無力さを、救えなかった両親を決して忘れないように。


──そして何食わぬ顔で、今日も彼女は依頼をこなすのだ。
ギルドの仲間と共に…





               「…そろそろ頃合だな」
最終更新:2016年05月08日 21:19