砂漠の民・ヨエル

【砂漠の民・ヨエル】
シーフラビ砂漠に住まう遊牧民。
かの砂漠を冒険しようというもの好きがもしいるのなら、それを彼らの手助け無しにやり遂げることは不可能だろう。
刻一刻と姿を変えていく砂漠にあって、彼らは彼ら自身が今どこに立っているのかを見失うことはない。


彼らは数十人から百人前後の集団で砂漠を移動する。
彼らはその集団を彼らの言葉で「隣人」を意味する言葉である「サマ」と呼ぶ。

サマには必ず一人以上の「コミ(あるいはコミ・サマ)」と呼ばれる巫女が存在し、サマは彼(あるいは彼女)の導きによって、砂漠に点々と存在するオアシスを見つけ出す。
彼(あるいは彼女)はサマにとって重要な人物だ。彼(あるいは彼女)を失うことはサマの崩壊と死を意味するため、非常に丁重に扱われる。
しかしそれ以外で、サマの内部には身分や性別、それどころか種族によるわけ隔てすらない。それはシーフラビという過酷な環境にあって、生き抜いていくための先人たちの知恵だったのだろう。
サマに属する者たちは互いに協力しあいながら生活する。食料を分け合い、水を分け合い、富を分け合い、時には一致団結して巨大な危機を乗り越えるのだ。


コミ・サマは世襲ではなく、彼らのある儀式によって選出される。
それは彼らが「神の住まう土地」と信じる聖地である「太陽の砂丘」において十数年に一度行われる「神降ろし」と呼ばれるものだ。
この儀式によって古い代のコミは役目を終え、新たなコミへとその役目を引き継ぐ。そして役目を終えた古い代のコミたちは禁足地・モンゴレールへと入っていく。
彼らにとってかの地は「たゆたう者」と呼ばれ「海を生んだ神」と信じられる者の住まう土地であり、楽園と信じられているのだ。


彼らの家畜は主にカピバルである。
カピバルたちは彼らにとって移動手段が制限される砂漠で荷を積み移動できる有用な家畜であるとともに、貴重なタンパク源だ。
老いて荷を積めなくなったカピバルは、飼い主の手で苦しませることなく屠殺される。その肉は神聖なものとしてサマ全体へ振舞われ、その毛皮は凍える夜を超えるための防寒具や寝具あるいは砂嵐を凌ぐための防塵の衣類へと姿を変え、大切に扱われる。

彼らは彼らの掟を守る限り「来るものは拒まず、去る者は追わず」って精神
あと彼らが持っているものとかは基本的に「それを最も必要としている仲間へ与える」

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最終更新:2017年03月08日 15:10