【マキナポルタ】
【マキナポルタ王国】
建国から僅か200年の新興国であり、現在大陸において最も先進的な技術を有する商業国家。
その勃興は210年前、資源豊富なウテロ大森林南部を含む大陸中南部地域に目を付けた魔法研究企業ストレンジ社による開拓事業に端を発する。
ストレンジ社はスピノー王国は魔法研究都市クェーストに籍を置く一企業であったが、「個人の資質によらない魔法の発現」——現在で言うところの魔力機関研究というあまりに先進的すぎる研究・事業内容から研究資金の調達等で先行き不透明な状態であった。
そこで当時の経営者「スチーブンソン・ブレイズ」はとある事業に着目した。先述の大陸中南部地域開拓事業である。
ブレイズはドワーフの出自であり、中南部地域に様々な鉱石が採れる山があることを知っていた。
彼は属性宝石を欲する魔法使いたちに対し「鉱脈発見後の格安での属性宝石提供」を条件に資金を調達し中南部の開拓に着手する。
何故彼がそのような条件を提示したかは彼の真意を考えれば理解はたやすい。
そのころの魔石は魔力機関等が未開発であったため現在ほどの価値は無く、魔法使いたちにとっても利用価値で属性宝石に劣るため、採掘時にとれる捨石扱いであった。
しかし彼が研究のために欲したのはその「捨石」だったわけだ。
幾度かの失敗の後、彼はついに大森林の中に1つの巨大な鉱脈を探し当てる。
彼はその地を「エガシア」と名付け、採掘を開始。
属性宝石や金などを売り払い資金を得る傍らで、無限ともいえるほどに手に入る「ボタ山」を用いた研究を推し進め、ついには今日活用されている魔力機関を開発するに至った。
やがてエガシアが「街」と呼べるほどの発展を経るころには多くの採掘企業等も大陸中南部開拓に参入、一大商圏を築く。
それら開拓事業や運搬、遊興、飲食など様々な事業者たちは互いの領分を冒さぬよう、そして正常な競争が行われるよう超業種組合を組織。ブレイズは最古参そして最大の企業の長としてその初代会長の座に就くこととなった。
超業種組合はその役割を「城門」に例えられ、【マキナポルタ(機械の城門)】と名付けられた。
そしてフルゴル歴386年、ブレイズが病に倒れる。
彼の跡を継いだのは彼の弟、スチーブンソン・ブレイクであった。
ブレイクはスピノー王国本国と同等までの経済規模を誇るようになった大陸中南部の資金力、影響力を背景に同地域の独立を宣言。自らを「王」と名乗るようになる。
「マキナポルタ王国」の誕生である。
411年、ブレイクは錬金術を応用した新たな魔力や物質の合成技術である「魔合術」の確立に成功し、その技術によってこれまでに類を見ない多くの物品を生み出す。同時に「マキナポルタ病」と称された原因不明の重病が大流行を始める。
443年、魔合術は合成時に致命的な汚染物質をも生み出していたこと、そしてその物質がマキナポルタ病の原因であったことが発覚。国内はブレイクの責任を追求する声であふれかえり、ついには魔合術工場の焼き討ちや暴動に発展し情勢は混迷を極めることとなる。
このころからブレイクは執務室に籠りきりの生活を開始。
そして翌444年元旦。
スチーブンソン・ブレイク、死去。
政務長官が彼の執務室を訪れた際にはすでにこと切れており、その机には膨大な量の魔合術とそれによって発生する汚染物質に関する研究書。
更にはその汚染への完璧と言える対策案や、自分が王位を退いたのち敢えて王位を空位とした新たな政体の案など、1年で書き上げたとは思えないほどの書類の山が積みあがっていた。
死因は過労であった。
これにより「王無き王国」「機械仕掛けの王国」「黄金色の国」と称される商業国家・マキナポルタの現在の形が出来上がった。
【城砦都市エガシア】
マキナポルタ北東に位置する研究開発都市であり、同国の首都。直径20kmにも及ぶ巨大な城壁に囲まれた様は堅固な砦か要塞のようである。
内部は居住区、工業区、商業区に分かれており、中心にはストレンジ社の現本社がある。
近辺にはエール・デュテロープなどといった鉱山が多数存在し、そこで採掘された鉱山をそのままエガシアへと運ばれ加工される。
【スキヤキのクレタ屋】
設定知名度:B
マキナポルアの首都、エガシアの商業区にあるスキヤキブームの火付け役ともいえる食事処
大陸で初めてスキヤキを提案し、ミノ肉を使ったスキヤキを発明した店
この店の隠しメニュー特製スキヤキフルコース「ラビリントスペシャル(12000F)」はミノスキ、ボルスキ、ブルコスキ、狂馬スキなどの高級料理が食べられるらしい…あくまで噂だが
もはやマキナポルタでこの店を知らないものはいない
また店舗の地下には会合用の個室が備え付けられており、ギルドメンバーは依頼の打ち合わせでそこに招かれることがあるかもしれない
最終更新:2018年07月25日 23:39