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朱雀〜封印された記憶〜

「まただ、、頭痛が酷い、体の節々も内臓も苦しい」

そこには1人の鳥人が居た

「、、また薬飲まされるのかな、、死ぬまで、、」

今はまだ名前が無い

「みんな死んで無いよね、、うぐっ、、ゲェッゲェッ、、」

吐き出した液体は真っ黒に染まっていた

彼は生まれて数年後に研究所に捕獲された鳳凰族の子供、鳳凰族は一つの村を作らずそれぞれ個人で暮らす種族だった。

彼は生まれて直ぐの鳳凰族だったため数人の仲間と暮らしていた。

それ故ここには彼以外の鳳凰族も居た

もっともここに来てからは会えてないのだが

ウィーン

「被験体02の様子はどうだ」

「黒い液体を吐き出していますが、内部魔力及び魔方陣との連動は見られてません」

「どうやら定着はまだの様だな」

「しかし本当に可能なんですか?憑依召喚による異界の神との融合なんて、、」

「理論上はな」

「そう言えば01はどうしたんです?」

「どっかに飛んで行ったよ」

「え”」

「なに、ほとんど動物、魔物に近い構造に変わっていたからここの情報は漏れないだろうよ」

「そ、、それならまぁ、、」

「そんな事より今日はm-95からn-01まで憑依させるぞ」

「は、、はぁ、、分かりましたよ」


ここは鳥人の居る部屋

「、、、はぁ、、」

ウィィィィ、、キュルキュル

「!!、、今日のか、、」

彼は普段通りと言わんばかりのため息を吐いた

プスッ、、

「うっ、、、ぐ、、」

この注射の中身は栄養剤とこの世界のものでは無い物質が含まれている

「はぁ、、、はぁ、、、」

ヴヴヴン

「、、、嫌だよ、、グスッ」

床下に仕掛けられた特殊な魔法陣が回り出す

「、、、、」

彼はこれから起こることを知っている
それに耐える為に目を瞑り体に力を入れる

「、、!?、、ギギ、、ァァァァ、、」

身体中に流れる異物感、かき混ぜられる様な不快感、これは憑依召喚によるシンクロと呼ばれる作業である
例えるなら鉄で出来た意志を持ったスライムを血管中に流す様な感覚だ

「、、、ギィ、、グッ、、」

常人なら発狂してしまう痛みだが彼にとってはこれが日常だった

「mシリーズは無理みたいだな」

「ですね、、後は、、えーと、、13シリーズですね」

「ああ、、ちょっとこれ運んでおいてくれ」

「なんです?これ」

「これは次のnシリーズの資料だ、中には見るだけで狂っちまうのもあるらしい」

「うひー、、マジっすか」

「くれぐれもなくしたりするなよ?」

「誰に言ってるんですか」

「お前だから言ってんだよアホ、iシリーズの時の事忘れてねーよな?」

「うっ、、は、、運んできますねー」

「全く、、」

ガラガラガラガラ、、、
たくさんの資料を積んだ代車が走る

「全く、、あの時は本当に小さなミスだったのに」

この時

「はぁ、、煙草吸いてぇなぁ、、」

運命を変える

「ちょ、、ちょっとだけなら、、」

事件が起きる

「、、、シュボッ、、」

ガラガラガッシャーン、、パラパラ、、
煙草をつけた拍子に資料をばらけてしまう

「ああっ、、くそっやっちまった、、」

その中の一枚、たった一枚がガラス越しの彼の目に映ってしまう。

(にゃはは、、、)

「おい、資料をちゃんとやったか?」
「はいはいちゃんとやりましたよー」
「なんだその返事、まぁ良い、、それよりもn-1の憑依実験始めるぞ」
「えー休憩無いんですかぁ?」
「うっさいわ、さっさとやるぞ」
「はいはい、、分かりましたよ、、」
「何度目だそのセリフ、、」

(体が変だ、、妙に重い、、)
プスッ、、、
(でも、、これなら何も感じない、、)

「n-1、、憑依、、」
バチィッ!!

「な、、なんだこの値は!?」

「ど、、どうしたんですか?」

「マズイ!基準値を大幅に超えすぎている!」

「えっ!?!?冗談はよしてくださいよ!」

バチッバチィッバチィッ!!
(いつもよりは、、悪く無い、、)

「冗談な訳あるか!早く憑依止めろ!」

「む、、無理ですよ!コントロールは切れてますって!」

「くそっ!お前は退避!ボスに伝えとけ!」

「先輩は!?どうするんですか!」

「俺は、、こいつを見張ってる」

ニュル、、ニュルル、、ニュル
(よく、、馴染むみたいだ、、)

「無理ですって!逃げましょうよ!」

「馬鹿言ってんじゃねぇよ!良いからさっさと退避しろ!てかはよボス呼んで来い!」

「くっ、、、死なないでくださいよ!」

「いいから行けぇ!」

(このまま、、○○ことが出来たら、、)
【シンクロします】

(僕は、、死んだのか?、、僕は確か、、なんか、、紙を見て)

(ここから出たい?)

(、、だ、、誰?)

(ここから出たいでしょ?)

(えっ、、そりゃ、、勿論、、)

(出してあげようか?)

(ほ、、本当?)

(にゃはは、、ああ出してあげるとも)

(お願い、、、!ここから出して!!)

目が醒めるとどこか知らない路地裏だった
最初は混乱したがあそこで何かあって何とか外に出られたことは分かった

「逃げなきゃ、、逃げなきゃ、、」

彼は逃げた、追ってから、その他の機関から、何者からも

「守らなきゃ、、守らなきゃ、、」

彼は心を守った、深い深い奥底に
何重もの鍵をつけ、何者からも開けられぬ様

「はぁ、、はぁ、、」

幸い彼はある程度の力を持っていた

「、、、、」

毒や魔法を使い何とか逃げ延びた

「、、、」

たとえ逃げ切れないと思ってもいつの間にか助かっていた

「、、」

そうやって数十年を過ごした


そしてある日

「、、よぉ」

「誰だ、、」

敵意を込めた目線の先には不思議な人物がいた

「俺は、、えーと、、ギルマスになりたいやつだ」

「、、だから何だ、、」

「俺のギルドに入らないか?」

「何故入らなきゃならない、、」

「だって死にそうな面だし、それに少々厄介そうなもの抱えてるからな」

「、、、どうせお前も」

剣を突きたてようとする、、が何故か出来ない

「、、なぁやっぱり信じられないか?」

「、、、、」

「俺は純粋にお前を仲間にしたい」

「、、、、」

自然とその言葉を信じることが出来た
やがて全身の力が抜け、彼は気絶した


「ニュッポルン!」

「おっ!目が醒め、、?」

目が醒めた彼は明るくニュッポルンしてた

「えへへぇ」

「おっ紅茶を気に入ったか!」

「うん!、、ごきゅごきゅ」

彼は紅茶が好きだ

「名前、、分かんない」

「そうか、どうしようかな、、」

ギルマスはそんな彼に名を与えた

「お前は今日から朱雀だ!麻雀好きだし」

「すざく、、分かった!」

やがてギルマスはたくさんの人をよんだ

「こいつはイグニスっていうんだ!」

「よろしくお願いします」

「よろしく!」



そして今

彼の名は朱雀

ファイアワークスの朱雀だ

心の隙間を埋める様、今日も他人を真似、そしてニュッポルンする

「ニュッポルン!」
最終更新:2016年03月22日 00:27