1. (進行相)
進行の"tra-"は、継続可能な動作にのみつき、「~している」という意味を表します。
(ex)
auĉa 「数える」 → traauĉa 「数えている」
prcx 「歩き回る」 → traprcx 「歩き回っている」
2. (将然相)
継続可能な動作については
完了体について「今にも~し終えそうである」、「今にも~してしまいそうである」、
未完了体について「今にも~しそうである」
継続不能な動作については
未完了体について「今にも~しそうである」
の意味を表します。両方とも予測可能な蓋然性を念頭においています。
(ex)
ľna 「読む」 → baľnamasat 「(彼は)今にも(それを)読み終えそうである」
äļič 「買う」 → besäļičasat 「(彼は)今にも(それを)買ってしまいそうである」
ävä 「寝る」 → baävämas 「(彼は)今にも寝そうである」
3. (開始相)
開始を示す動詞は"web"です。
対象となる動詞は語尾"-(b)ex"を持ちます。(不定詞に相当)
このとき、開始の対象となる動詞に相を示す接辞をつけたりすることにより、対象となる行為のディテールを定める事ができます。これは中断を表現するときや(動詞"ğda")、終了を表現するとき(動詞"śag")にも用いられます。
webas traľnabex - 読み始める(進行の開始:一般的な形)
webas moľnabex - 読む習慣を始める(行為の定期的な反復の開始)
ğdamas traľnabex - 読むのをやめる(進行の中断:一般的な形)
ğdamas moľnabex - 読む習慣を中断する(習慣の中断)
webas ľnabexed - 読み終えることを始める(動作の完結を範疇:稀な形)
webas cxex - 歩きはじめる(一定の方向に)
webas prcxex - 歩き回り始める(不定方向に)
(※動詞"web"や動詞"ğda"にも相の接辞を付加することができるので、trawebas ľnabexedとし、「読み終えることを(習慣的に)始める」というような文も可能ではありますが、ほとんど使用されません。)
4. (完了体の習慣相)
完了体に習慣の接辞"mo-"を加えることにより、
完了までを含めた行為の全体を習慣的に行う、ということを表すことができます。
5. (経験)
継続の接頭辞"ep-"に、回数を表す副詞をつけた場合に、「n回~をした」という表現になります。完了体と未完了体の両方が用いられます。
6. (命令)
命令に関しては、
瞬時相+命令→「一回的行為の命令」
進行相+命令→「動作の進行の命令」
習慣相+命令→「定期的な行為の命令」
完了相+命令→「行為の完了までの命令」
のような表現が可能です。
7. (恒常相)
恒常相は習慣相で表現されます。進行相が妥当と思われるものに対しても、恒常的ニュアンスが存在する場合は習慣相になります。
8. (状態の説明)
「知っている」、「住んでいる」などの表現は、「知る」「住む」などの動詞に継続の接辞を付加して表すことができます。行為の原点に関して、その終点が意識されていない場合は、不完了体に付けて表現します。
最終更新:2012年08月23日 20:09