各話考察


第01話 「たとえばそんなメルヘン」


チャンネルを回す子供



男の子がテレビのチャンネルを回している。
視点的に男の子=視聴者?

暗闇の中のテレビ



「JO俺X-TV、JO俺X-TV、こちらは七兆チャンネル、ACT奈落中央テレビです。」

ACTはおそらく「Abyss Center Television」の略。
JO俺X-TVのコールサインから推察するに民間アナログ放送局。

妄想?ハーレム



明日香「今朝のパネ田分補給」
日和子「先輩あれぐらい軽く微笑んでジェノサイドして下さい。そんなんじゃホソリューになれませんよ」
小鳩「実は従兄妹でごめんね」

実際の世界ではこんなハーレム展開ではなく、各主人公に各ヒロインが付いている。
これはただの妄想かもしれない

タカシの携帯のメモ帳



タカシ「早く済まさないとね、もう時間は残り少ないだろうから」

4番目の「Wさん」とは渡来明日香さんの事かもしれない、だが彼は彼女とは恋人だと言っている。
わざわざ恋人と遊びに行く事をメモに書くだろうか?

グレタガルド



タカシ「僕はこの世界の人間じゃない。あの空の向こう、グレタガルドから転生してきたんだ。
そして本当の僕はグレタガルドの次期国王候補、万色の四枚羽根の一人、聖騎士ホークなのだから」

彼の言葉を信じるなら、タカシは現実世界の人間ではなくグレタガルドの人間と言うことになる。
メモ帳に書かれている残務処理も、もうじきグレタガルドに帰るからなのかもしれない。
グレタガルド世界には鷲介、隼人などの現実世界の人間の姿も見られ謎は深まるばかり


第02話 「好きな動物はペガサスです」


OPの文字



 #1 --
 #2 Karura Itami
 #3 Takashi Haneda
 #4 Shusuke Chitose
 #5 Hayato Narita

街中の液晶に文字と顔が写っている。内三人は主人公達の名前の様だ。

世界が平和でありますように



鷲介「楽しいなぁ……世界が平和でありますように」

アレキサンダー時の明るい姿とは打って変わって暗い鷲介の意味深な台詞。
単純に世界平和を願っての台詞だとは考えにくい。


第03話 「小鳩さんは可愛いなあ」


隼人と羽田兄妹



隼人「そんなもんじゃねぇの、俺の知ってる兄弟も大体そんな感じだしな」

隼人は羽田兄妹の事を知っているようです。
二人とどんな関係なのか?

鷲介、羽田家に居候?



鷲介「小鳩さんは可愛いなぁ、いやぁ、お兄さんに似なくて良かったねぇ」

鷲介は羽田家に居候している模様。理由は不明。
小鳩の兄、タカシの事も知っている様で二人は知人と言う事が明らかになった。

世界が平和でありますように2



大司教の銃から弾倉を抜き、川に捨てた隼人が口にした台詞。
2話でも鷲介が同じ台詞を口にしており、二人の関係は?
一体この台詞にはどんな意味があるのだろうか?


テレビのニュース



「柳木原では一年ほど前から、暴行、傷害、窃盗、さらには道交法違反、麻薬取締法違反などの罪で検挙される若者の数が増える一方で・・・」

YFBとR-ウイングの抗争の事だろうか。


第04話 「ドラさん……私、今妊娠しちゃったかも……」


多重人格



DJコンドル「昼下がりの鷹、夕暮れの鷲、そして真夜中の隼。一つの身体に三つの心。
衝撃の事実を前にテレビの前のお友達は誰もがみんな驚愕したと思いきや
ネットでネタバレ踏んでた子も、そもそもパンチラ以外興味ない子も多く、反響はさほどでもなかった。ちぇ。」

コンドルの台詞から多重人格はほぼ確定。
鷲介や隼人は多重人格であることを自覚しているらしいが、タカシは知らないようだ。
何故外見が違うのか等の謎がまだ残っているが
鷲介の怪我が隼人、タカシにも引き継がれていることから外見上に変化は無いんではないかと考える。
多重人格者で有名な「ビリー・ミリガン」はそれぞれの人格の目に映った自分の姿があるらしく、
今回の件もそれと考えれば各人格の姿が違うのも理解出来る。
となれば、あとはどれが本当の姿、主人格なのかと言う謎が残る。

鳳翔の人格



今回の話で、アレキサンダーの鳳翔と、夜のカケルが同一人物なのが分かりましたね。
夜の時にR-ウイングとの抗争で大司教に撃たれた左腕を痛がっていたので間違いないでしょう。
同時に彼が鷲介と隼人の二人を知っていると言う事も分かりましたね
と言う事は彼は二人が同一人物だと知ってながら近づいている訳で、何か考えがあるのかもしれせん。
ただ、カケルが主人公達と同じく多重人格なのか、はたまた違う何かなのかはまだ分かりません。


第05話 「なんたるホーク卿の徳高きことよ!」


タカシと明日香の馴れ初め



「あれは違うんだ、森里君たちがいきなり君に告白しろとか言い出して…」

「私、基本的に人間嫌いだから誰とも付き合うつもりないんだけど
断り続けてると無駄に恨まれたり僻まれたりするでしょ?
だから私としては羽田君と誤解されたままの方が都合がいいの」

2年と半年前、タカシが美空学園の一年生だった頃ですね。
現在YFBに所属してる森里君とは当時同じクラスだったようで、彼にからかわれた事で結果的に明日香とお近づきになれたようです。
森里君は過去に学校で「タカシ」の事を知っており、今はYFBで「隼人」と接しているようです。
彼はタカシと隼人の繋がりをどう考えているのでしょうか?

明日香は人間嫌いで、誰とも付き合うつもりはないのですが、その美貌で多くの男子生徒から告白されているようです。
なので、タカシと「仮面恋人」でいたほうが都合が良かったみたいですね。
ですが、あれから2年半後の本編では羽田君とデートをしたい素振りを見せています。
彼女の心境に変化でもあったのでしょうか?

タカシの咳



タカシが咳をすると、決まってグレタガルドに旅立ってしまう。(例外として明日香がいる時は旅立たなかった)
何故、グレタガルドに旅立ってしまうかは分からないが頻繁に咳を起こすのは
精神的ストレスが原因ではないかと考える、現実世界でもストレスが原因で咳が止まらないというのは実際にある事。

世界が平和でありますように3



ホーク(タカシ)「イーグル、ファルコン、そしてガルーダ。お前達も泣き出しそうなこの空を見上げているのか」

ホーク(タカシ)「世界が平和でありますように」

グレタガルド世界に召還されたタカシが現実世界に戻る時に呟いた台詞
これで主人公達三人が同じ台詞を口にしていました。この言葉はこの物語のキーなのかもしれません。

渡来明日香の思惑


針生「お前ファルコン(隼人)!?」
針生「なるほど、そりゃ明日香が目を付けるはずだ。相変わらずそういう嗅覚はたいしたものだな」

恋人となった経緯、針生の台詞から考えてみるに明日香はタカシに近づいた理由があるのでは。
針生は恐らく、タカシの正体に感づいたはず。
となると「そういう嗅覚」とは、多重人格の事を指しているのかも知れません。

グレタガルド2



タカシ「はぁ…上手くいかないなぁ」

今回の話で、まるで現実世界とグレタガルド世界が混ざったような演出がありましたね。
高内さんとの事が原因でグレタ世界に旅立ったタカシですが、その世界でも高内さん似の侍女が出てきました。
その時の侍女との会話や、黒板に書かれた「卒業文集」などから考えるに
グレタガルド世界は「タカシの妄想」である可能性が高いと思います。

小鳩とタカシ



小鳩「お兄ちゃん?寒いよ、寒い。ひどい、お兄ちゃんすぐそうやってイジワルする」
小鳩「…誰?」

タカシ「妹とは何故かギクシャクとしてしまう、毎日顔を合わせているのに
これじゃ久しぶりに会った従兄妹同士だ、僕がいなくなっても悲しんではくれないだろうな」

小鳩の「誰!?」の真意とは?三人以外の人格がいるのか?
寝起き時はお兄ちゃんと甘えていたのに、急に余所余所しくなった理由は何故だろうか?

タカシの携帯のメモ帳2



「5:妹と毎日会話をする」

一文追加された。
兄妹なのにギクシャクしてしまう理由とは?


第06話 「ひいッ!らめえ、声出しゃう~!」


鳳翔の人格2



やはり彼は主人公達が多重人格であると知っていました。
そして彼自身はドラッグ(切手型)によって、人格を豹変させていたのです。
アニメではテレビの規制上、薬物の名前を明かされていませんが
原作だと「グロリアスという自己暗示効果に特化した架空のドラッグ」です。
そこまでして人格を変えたかった理由は今後明らかになるのか。

世界が平和でありますように4



鳴が撃たれ事により、怒り狂った隼人が大司教を殴り倒しましたが
その後、何かを抑えるように「世界が平和でありますように」と呟いてました。
結果的に伽楼羅という別人格が出てきた事を考えると
2話の鷲介とは状況が違いますが、この言葉にも大事な意味があるのでしょう。

伊丹伽楼羅という別人格



「久しいな、親愛なるフェニックス。蹴爪は研いでいたか?」

フェニックス=翔 の事でしょう。
新たな別人格はカケルの事を知っているみたいです。
カケルが鷲介、隼人に近づいた理由に関係があるのかも知れません。


第07話 「栄えある王の凱旋だ!」


伽楼羅と翔の関係



「オレ、隼人やシュウちゃんをずっと見張ってたんだ。
あいつらはあいつらで絡んでみたら面白かったけど、やっぱ伽楼羅は別格だ。」

カルラ「フェニックスが私のために結成した傭兵集団は、兵も仕官も皆浮ついていた。」
翔「説明したはずだぞ。そいつは伊丹カルラ。お前らの新たな皇帝だ。」

やはり二人は過去に出会っていた様です。
伽楼羅と再び出会うため、隼人や鷲介を監視し、伽楼羅の目的のために傭兵集団=YFBを結成し
翔がYFBの筆頭代理なのもいつか伽楼羅が戻ってきたときのために筆頭の座を空けていたのでしょう。
二人の過去は今後明らかになるのでしょうか?

ヒロイン達とのニアミス



ヒロイン達は親しい主人公達の顔だと認識していました。(明日香の場合だとタカシ)
カルラはヅラで誤魔化してましたが、ヒロインの反応を見る限り
やはり主人公達は全て同じ外見だと考えたほうがよさそうです。
本当の外見が誰かは今後明らかになりそうです。

小鳩の本当の兄


「鷹志さんでも千歳さんでも成田さんでもない!
私の本当のお兄ちゃん、最初からいた人!後から出てきた違う人達じゃなくて!」

今回であらたな事実が判明しました。
小鳩の兄はタカシではなく、他にいるようです。
「最初からいた人」と言う事は、その本当の兄が主人格。
何らかの理由で主人格が引っ込み、他の人格が生まれた。と言うのが大体の流れなのでしょう。


第08話 「巨乳のクリームお姉ちゃんまだですかー!」


アバンの真実



ヨージ「どの放送も面白いけど、再放送とかリメイクばっかりでちっと飽きてきちゃったなぁ~」

アバンのエロシーンは少年ヨージが見ていた番組だったようです。
再放送やリメイクばかりとの言葉通り、今までのアバンとは服装などが違っていましたね。

少年ヨージ



ようやく登場した、少年ヨージ君。
伽楼羅が彼の事を「父」と呼んでいたので間違いなく主人格ですね。
同時に「恥ずべき逐電王」とも言っていたので、ヨージ君は自ら引きこもったようです。
そんな彼に伽楼羅は小鳩様が会いたがっていると説得しますが、少し悩んだ末あっさり拒否りました。
彼がここに引きこもった理由は何なのか?

伊丹伽楼羅という別人格2


「余の存在意義は憎悪と怨嗟。我が国土を蹂躙した怨敵を皆殺しにしてくれるわ!」

「我々は彼女を悲しませない為に生まれてきた存在なのだから…」

7話ではギャグ要因の伽楼羅でしたが、上の台詞にあるように「伽楼羅」の本質は憎悪と怨嗟です。
ケーキ投げという形でしたが、これがビール瓶でも彼は同じことをしたでしょう。
まぁ実際にあんなイカレタ奴がいたら、警察沙汰でしょうけど…。
ですが、伽楼羅もヨージから生まれた別人格の一人、妹の事が大切なのに変わりはなかったようです。
なので、7話の最後で小鳩の望みを叶える為にに再び奈落に落ちていったのでしょう。
今後の彼は目的はヨージをグレタガルド(現実世界)に押し上げ、小鳩と再会させる事。

世界が平和でありますように5


鷲介や隼人がよく口にしていた言葉は牧師から教えて貰った「心を平然に保つためのおまじない」
牧師はカルラの存在を知っていたので「怒らないため」に教えたようです。
2話の鷲介、3、6話の隼人、5話の鷹志が口にしていた意味がようやく分かりましたね。
7話で伽楼羅も口にしていたことから、それだけ大事なおまじないだということが分かります。

教会



このアニメではよく教会が出てきます
グレタガルドの教会、精神世界の教会、牧師の場面も教会
主人公達にとってはとても意味のある場所なのかもしれません

グレタガルド3



ホーク「まさか泣く訳が無い、決して傷つかぬ無敵の騎士として産み落とされた僕は最初から悲しみと言う感情を封じられてるのだから」

スパロウ「ならば、また貴方はここに逃げてくるのでしょうね、ホーク卿」

ここ最近は頻繁に起こっているグレタガルドへの召還
一見ただのエロシーンに見えますが、凄く重大な伏線が隠されていると感じます。
タカシが泣きながら言った台詞、これはもしかしたらタカシが現実世界で精神的に弱い事に繋がるかも知れません。
学校での生活を見る限り、彼が怒ったり泣いたりした場面を見た事が無い、ですがグレタガルド世界では怒ったり泣いたりしています。
そしてスパロウの台詞、これはもうグレタガルド世界が「タカシの妄想」だと言ってるも同然ですね。
嫌な事があり、ストレスが溜まるとグレタガルド世界に行き、色々とストレスを発散する。
彼がここまで弱い理由、これがこの物語の核心なのかもしれない?

渡来明日香の思惑2



「ねえ、見た?すごい、どうしよう…この子…本物だ!」

「ねえ、羽田鷹志君はどこ? 多重人格なのかな?」

今まで謎多きヒロインだった渡来明日香さん
今回の件でさらに謎が深まりましたね、「ねぇ、見た?」とは誰に言っているのか、視聴者なのか、はたまた…
そして7話でカルラ姿のタカシ君を見てしまった明日香は、彼が多重人格であることに感付きました。
2年半も前からタカシと恋人関係になった理由もその「多重人格」が関係あるのかもしれませんね。


第09話 「胸が高鳴るーっ!!」


渡来明日香の思惑3



「私もある意味、彼と同じ境遇ですから」

「今はもういない私の弟に誓います」

3年間「スクランブル(人格交代)」の場面を何度か見てきた明日香さんは、多重人格であることに気づきました。
彼女の言う同じ境遇とは「多重人格」の事を指しているのか、それとも別の何かか…
その境遇が理由でタカシ君に近づいたのでしょうか?
そして「今はもういない私の弟」という台詞には彼女の重大な秘密が隠されている気がします。
他のヒロイン達と比べて、謎の多い彼女の思惑とは?

時間



鷲介「もうあんまり時間もないしねぇ」

隼人「俺もいろいろと片付けとかねぇとな」

鷲介「お互いにね」

本編で主人公達がよく口にする「時間がない」という言葉。
1話で鷹志も口にしており、「時間がない」から「やり残した事」を片付けようとしてるようです。

針生蔵人の探究心1



「なるほどねぇ、他にまだいたわけか。ますますおもしれぇ」

3話で隼人、5話で鷹志、7話で伽楼羅、そして今回の鷲介。
彼の探究心をくすぐった様子?


第10話 「ずっと、ファンでいてくださいね」


針生蔵人の探究心2



「ガルーダにイーグル、ファルコンそしてホークか。その深遠にはあとどれだけ眠ってるんだい?」

「訂正するって事さ、聞いてるか羽田鷹志。お前と遊ぶのも楽しそうだ。」

「ま、しばらく適当に観察させてもらうよ」

今までタカシには興味がなかった針生ですが、多重人格の表向きな主人格であるタカシに興味をもった様子。
(正確には主人格はヨージですが、彼はその事を知りません)


隼人と鳴



鳴「今度、みんなで遊びにいきませんか?亜衣ちゃんとかパルさんとかアリスさんを誘って」

長く続いていた鳴の自転車探しもようやく前回で決着がつき、その時の「みんなで遊びにいく」という約束も果たし
隼人の「やり残し」はこれで達成しました。

鷲介と日和子



鷲介「もちろんです。俺は日和子さんの大ファンですよ、ずっと待ってます」

日和子「ずっと、ファンでいてくださいね、鷲介さん」

作家として自信を無くしていた日和子さんを後押しし、結果的に仲が悪かった英里子とも仲直り。
鷲介の「やり残し」はこれで達成しました。

渡来明日香の思惑4



「うちのタカシの体であんまり妙な事しないでくれません?」

「ちっ」

ようやく鷹志とデートの約束をしたのに、その本人はグレタガルドに長く召還され
他の人格がタカシの体に居座ってることが気に入らないようです。
多重人格については前回「鷲の人」を締め上げて、大体の事は分かってるようです。
彼女自身の秘密も話したのでしょうか?


第11話 「妹萌えという概念を知っているか?」


渡来明日香の過去



「私には目に見えない弟がいたの。名前は明日夢くん」

「嫌いだったキュウリが食べられようになった頃には会えなくなったけど・・・」

彼女は幼い頃、目に見えない弟がいたようです。
「イマジナリーフレンド」という幼児特有の症状でしょう。
自分以外には見えなく、会話する事も出来ない。
彼女だけに見えて、会話出来る存在、それが「今はいない弟」だったのですね。
ですが、その症状は体が大きくなるにつれ自然と消えてしまうみたいです。

グレタガルドの真実



「私にとっての明日夢くんが羽田君にとってのグレタガルドなんだよ」

「欲塵達によって滅ぼされたグレタガルド、あなたは聖騎士ホークとなって平和を取り戻さなければなりません」

「裏技でお姫様の名前も変えられるんだよ。「プリンセスあすか」、羽田君は私をヒロインにしてくれたんだね」

グレタガルドは10年ぐらい前に流行ったゲーム「ウイングクエスト」の舞台でした。
「明日夢くん」は明日香が生み出した幻想、それがタカシにとっての「グレタガルド」と言う事は
グレタガルドはタカシが生み出した「幻想」だったのでしょう。

主人格の「ヨージ」が8話アバンで「10年ぐらい前からここ(奈落)にいる」「グレタガルドごっこ」
と言ってた事から彼が過去に遊んだゲームなのでしょう。
そして、ゲームキャラのホーク、イーグル、ファルコン、ガルーダは別人格であるタカシ、鷲介、隼人、伽楼羅に酷似してます。
ウイングクエストが発売された10年ぐらい前、ヨージ君が引きこもった10年ぐらい前
「10年ぐらい前」に一体何が起こったのか?


タカシと明日香



「今日呼んだのはこんな話をしたのは、君を突き放すためじゃない。」

「私はただ伝えたかったの、違う世界へ飛んだっていい。そこから何か持ち帰ってくれればそれは逃げてるんじゃないから」

「私もそうだったから、明日夢くんに会う前の私は笑顔すら浮かべられない子供だった。けど今は笑えるんだよ?」

「翼なんて無くなって帰ってきてよ。私はもっと君と一緒にいたい、もっと話がしたい。羽田君の笑顔が見たいよ。」

「羨ましかった、私が行けなくなった御伽の国へ行ける君をずっと見ていた。男の子だもん、冒険とか憧れるよね」

「だからいいよ、グレタガルドに行ったって、プリンセスあすかに会いに行くのも、まぁ…許す」

「でも…でも…こっちの明日香も大事にしてよ!」

はじめは「似たような境遇」で自分が行けなくなった世界に行けるタカシが「羨ましかった」明日香さん。
ですが、そんは彼を見ている内に恋へ変わったのかもしれません。
だからこそ、殴ってでも拳を痛めてでも、彼を取り戻したかったのでしょう。
グレタガルドは幻想だけど、何かを持ち帰ってくれればそれには意味がある。
それは彼女自身も経験したからこそ、言える言葉なのかも知れません。

俺たちに翼はない


「俺には渡来さんみたいに翼があるわけじゃない」

「俺たちに…俺たちに翼はないんだ!」

8話の最後、そして今回。タカシが口にする「翼がない」とは一体どういう意味なのか。
そして「俺たち」の言葉にはタカシだけではなく、他の人格の想いも乗っている気がします。

タカシのやるべき事



タカシ「僕は何とも戦ってないし、誰も助けてないんだ」

タカシ「ごめん小鳩、でも僕達にしか出来ないことなんだ」

小鳩「お医者さまにお伺いをたてないと!」

グレタガルドの真相を知ったタカシは「やるべき事」のために
「ヘテロクロミア」のマッチ?に書いてある電話番号で翔君を呼び出し、どこかへ向かいました。
妹が必死に止めようとしてる事から主人公達にとって「良くない」場所なのかもしれません。

奈落の風



8話アバンの時には吹いてなかった「風」が奈落に吹いていましたね。
精神世界の奥深くにある奈落に風が吹いたということは主人格の「ヨージ君」に動きがあるのかもしれません。


第12話 「俺たちに翼は…」


ヨージの過去



「母さんは心の弱い人だったんだね、父さんと一緒に暮らすことが出来なくて。ヨージ君にその影を重ねていた。
だから一緒に住んでいた弟さんの娘、小鳩とヨージ君が仲良くなることを許せなかったんだ」

羽田ヨージの母親は精神的に病んでおり、普段は優しいようですが
ヨージや小鳩が一緒にいると暴力を振るっていたみたいですね。
ヨージ=夫、小鳩=自分以外の女 と認識して、特に小鳩に対し暴力が酷かったようです。
我慢の限界に来たヨージ君は小鳩を守るために母親を包丁で刺してしまったのでしょう。
ヨージは自分が刺し殺したを思っていましたが、実は母の死因は睡眠薬による服毒自殺ものでした。
この事が原因でヨージは奈落に引き篭もってしまったのですね。

羽田タカシの存在意義


「奈落に引きこもった羽田ヨージの変わりに生きるべく生まれたのが
誰にでも優しくて痛みを感じない無敵のヒーロー、僕、羽田タカシ」

「でも、僕は不完全で心の痛みに耐え切れなくなると、すぐに幼い頃にはまったゲーム
ウイングクエストの世界「グレタガルド」へ逃げてしまった」

ヨージが奈落に引き篭もった後、ヨージの変わりとして生まれたのが羽田タカシでした。
しかし、そんな「無敵のヒーロー」の彼は不完全ゆえに
現実世界で怒ることも悲しむことも出来ずストレスが溜まっていました。
「無敵のヒーロー」なので周りにストレスを発散する事も出来ず
妄想の世界グレタガルドに逃げ込みストレスを発散していたのでしょう。
そして、そんな彼を支えるべく「千歳鷲介」「成田隼人」が生まれたのですね。
鷲介は外交的・対人関係のトラブル担当、隼人は物理的・直接的なトラブルに対する防衛担当と役割が決まってるんですね。

人格統合、羽田鷹志(はねだ ようじ)



小鳩の言葉に救われたヨージは奈落から現実世界に戻り他の人格と統合し、羽田鷹志(はねだ ようじ)となりました。
各人格の記憶を共有しており、口調や素振りなどから各人格の面影が見える。
全ての人格が統合された影響か、ユーモア溢れる性格となっていました。
しかし、完全に統合された訳ではなく卒業後に病院に通うようですね。

解離性同一性障害(DID)


解離性障害の一種で、虐待などの強い心的外傷から逃れようとした結果、解離により個人の同一性が損なわれる疾患。
略称はDID (Dissociative Identity Disorder) である。

なお、一般に使われている「多重人格(たじゅうじんかく)」という語は必ずしもこの疾患を指しているとは限らない。
かつてはこの疾患を多重人格障害(略称MPD, Multiple Personality Disorder)と呼んでいたが、現在では「MPDはDIDの一種」のように考えられている。
また、名前が似ているが性同一性障害とは全く別の病気である。

多重人格障害の旧称が表す通り、明確に独立した性格、記憶、属性を持つ複数の人格が1人の人間に現れるという症状を持つ。
ほとんどが人格の移り変わりによって高度の記憶喪失を伴い、そのために診断が遅れたり、誤診されることが非常に多い疾患である。

DJコンドルの正体



「ハイ!というわけで、みんな元気~?コンドルいきてたよ~
てか、コンドルが一度壮絶な死を迎えたことはまさか忘れてなかっただろうね?
てかコンドル、元々命とか体とかそうゆう概念ないですからね
そもそも生きてたかどうかすら怪しいですし?
今だって実はコンドル?シンドル?みたいなね
知ってるよ?つまんないって。
どちらともいえない精神的な存在ですし

例えば、ラジオの前のお前らみんな達が働こうかな、遊ぼうかななんて悩むとき
時にそっと、時にドカンと、背中を押しちゃう正体不明の潜在意識とかあるでしょ?
はいそうです、それがあなたの町のコンドルさんなんです

知ってるだろ?
世界なんてお前らみんな達の中にあるチャンネルを捻れば
いくらでも変わってしまうものなんだぜ?
白い空に祈るも、茜の空に笑うも、群青色の空を睨むも、闇の向こうに焦がれるのも
そして…鮮やかな青空に向かって駆け出すのも

その気があるなら何でも出来る

何故なら世界はチャンネル次第、君の気分で全てが決まる
ヤるもヤらぬも君次第!生きるも死ぬも気持ち次第!
回せ回せぇ!チャンネルまわせぇ!

これは例えばの話だけど、僕らが君に語るのは例えばそんなメルヘン」

自身が言っている様に羽田ヨージの「潜在意識」のようなものらしいです。


ISH



「よぉ、長いことお疲れ様。これで俺たちの物語はお終い
ほんとはまだまだ続くんだけど、それを語るには長い時間がかかる
つまり、俺たちはとりあえず未来に向かって歩き出したってわけ
ああ、そうそう。あれから勉強して知ったんだけど
お前みたいな奴の事、専門的にはISHって呼ぶらしいよ?
俺たちみたいにバラバラなやつらを集めて救済してくれる存在だってさ
今までありがとう、俺たち全員から礼を言わせてもらう。だから、お前も頑張れよ」

Inner Self-Helper (内部の助力者)

解離性同一性障害者の人格の中には、他の人格を観察するオブサーバー(観察者)のような役割を持つ
ISHと呼ばれる人格が存在することがある。
この人格は「良心」や「超自我」などとも呼ばれ、基本的に人格交代による混乱や問題などを整理し
精神を健全な状態へと導こうとする存在である。
中には複数のISHが存在するケースもあり、人格統合の際に他の人格と共に統合される場合もあれば
高位のISHが統合後にも残る場合もある。

ISH=「あなた」の事だと思います。
4話までナレーションが誰かに向けて語りかけてましたよね?
あれは「あなた」に向けての言葉だったんです。

ヒロイン達とのこれから




明日香「どうだ?タカシ出るだろぉ?殴らないと駄目かなぁ」

鳴「ついでにその臭いで驚いてドラさんが出てきてくれると嬉しいんですけど」

日和子「4冊目のお話を頂いたんですけど、相談に乗ってもらえませんか。
2冊目の米寿は鷲介さんの記事のおかげで見直してもらえてるみたいで…ありがとうございます」


エンドロールでそれぞれのヒロインがヨージと接してる光景が流れてました
明日香は怒りながらも、ほっとけない様子。
日和子も鷲介の時と同じく甲斐甲斐しく面倒を見ているようです
鳴ははじめは遠くから見ているだけでしたが、作業着を渡してる所を見ると彼女なりの答えを見つけたのでしょう。

一見ハーレム展開のようですが、それぞれ変わらず、明日香は鷹志、日和子は鷲介、鳴は隼人の事を想っているようですね
だからこそ、何かの衝撃でその人格が出て来るように仕掛けていました。
長いプロローグが終わり、ようやく彼らの物語が始まったということでしょう。

俺たちに翼はないこともないらしいぞ


「人は一人じゃ生きられない、そう考えれば常に兄弟と一緒にいる君は心強いじゃないか
俺たちは天使じゃないし、空を飛ぶことなんて出来ない
それでも羽ばたくことぐらいは出来るんじゃないか?
きっとお前達全員の力を合わせれば、この地上でも楽しく生きられるさ
なぁお前ら、俺たちに翼はないこともないらしいぞ」

この物語の最大のキーワード「俺たちに翼はない」
全てを見終え、理解した「あなた」になら何となくこの言葉の意味が分かるんではないでしょうか?
この言葉に答えはありません、「あなた」の答えがこの言葉の答えです。


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最終更新:2011年06月22日 22:26
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