エントランセン
書斎の魔女 その性質は虚構
彼女のカリスマは確かに素晴らしかった。彼女が人間なら、彼女の周りに集まる人間のコミュニティでも十分に幸せな人生を享受できたはずだ。
だが、彼女はそれを求めるあまりに魔法少女となった。それが、彼女の歩む悲劇の始まりとなる。
まず、彼女にもともと親しかった人間たちは彼女から離れてしまった。当然のことと彼女も受け入れたであろう。そして、いがみ合っていた近くの魔法少女と仲良くなることに成功した。
慣れていくにつれ、拡大していく魔法少女のコミュニティ。人間の時と同じような騒がしい毎日が帰ってくると彼女は大きく期待した。
だが彼女は、魔法少女には人間の時とはまったくもって違う理が存在する。すなわち―魔法少女の魔女化である。
人の記憶を面白半分で見せられた子は、知りたくなかった事実を知らされ魔女化してしまう。それを認められない彼女の前で、説得を試みるも次々とやられていく彼女の仲間。
おのれの魔力を爆発的に消費してその魔女を倒した彼女は、自身が英霊でも万能の魔術師でもないことを痛感した。そして、周りに転がる仲間だった者を見て、慟哭した。SGがGSに変わる音をかき消すように…
彼女はただ、仲間を増やそうとするために結界とともに移動する。だが、結界内にいるように思える魔女は彼女以外すべて使い魔による幻影である。魔女による魔翌力供給により、それに類似するような力を持つのだが。
結界内では、ただ本を読んだり(動作がそれに近いので、多分そうなんであろう)、お話をしたりしている(動作がそれに近いので(ry)。まったくもって理解できないものだが。
彼女は強い。彼女も厄介だだが、魔女をも模倣する使い魔も強い。結界の最深部は自身のために作られたフィールドである。だから、恐れずして戦え。そのはてに、きっと勝利が待っているはずだ!
最終更新:2012年11月13日 08:22