フェンリル「てめえ……何者だ?」
フェンリル(鏡)「"俺"は"お前"だよ、オリジナル」
魔獣「グルルルルルル……」
フェンリルは、自分と全く同じ姿をした人物と遭遇していた。その後ろでは、巨大な魔獣が見下ろしている。
結「あ……ああああああああ!!!!」
魔獣を見た結は、悲鳴をあげながら怯えるように逃げ出した。
しかし、ヌシと透伊は臆することなくフェンリルを追ってくる。
ヌシ「…………」
透伊「アーッハッハッハ!!!」
フェンリル「くっそ…!お前らいい加減正気に戻りやがれ!!」
フェンリル(鏡)「ッチ……うるせえ蠅供だ。やれ、『神殺しの魔獣』」
その言葉に応えるように魔獣が低く唸り、そしてゆっくりと前足を持ち上げた。
フェンリル「!!!」
透伊「ヒッヒヒヒヒヒヒヒ!!」
フェンリル「お前ら!!早くそこから離れろ!!」
作者:パラソル