【名前】ユークリッド・ビクティム
【性別】男
【年齢】15
【罪状】国家転覆罪、内乱罪、殺人罪、激発物破裂罪、建造物損壊罪
【刑期】死刑
【服役】1ヶ月
【外見】空色がかった白色とも銀色ともとれる髪色の少年、実年齢より少し幼げ。
【性格】当初は確かな優しさを持っていたものの、両親の洗脳とすら言える能力主義を拗らせた教育により無能には存在価値は無いと断じてしまう性格に育ってしまう。
そして後記の両親の死の件で更に思想を拗らせて、自分やそれ以下の無能は全て死すべし、新人類の中でも優れた者のみが生きるべきだと歪みきった思考に取り憑かれ変質し、テロへと走る。
全てが終わった後は最期に自分が自害する事で、この世界から無能で無価値な存在は消え失せると、無能としてこの世に生まれてしまった罪を、両親を犠牲に生き延びてしまった罪を清算できると彼は本気で信じていたし、収監された今でも信じている。
自己肯定感が皆無、だが両親の要求値が高すぎただけで十分優秀だったのもあり、彼の言う「有能」な存在のハードルはめちゃくちゃに高い。
一人称は「僕」 。
【超力】
『念動力』
文字通り。特に対象を破壊したり、機器や相手の動きを一時的にプレッシャーで止めたり浮遊させたりする事に長けている。
プレッシャーで動きを止めるor浮遊→対象を破壊のコンボが基本。
また精神感応等の才能は無いが、対峙した相手の能力の高さを何となくだが把握が出来る。殺すか殺さないかを決めるのはひとつでも自分より優秀な能力を持っているか否かが基準。
超力の出力は、単身で国家転覆に王手をかけれるレベルに高い…もののこの刑務作業では当然破綻しない程度に制限されている。
【詳細】
天才と称された2人の夫婦の間に生まれた少年。周囲には神童と持て囃されたものの、肝心の両親は自分達の劣化でしか無いユークリッドを認めようとせず、ひたすら能力主義を教育し、結果として彼から優しさや自己肯定感を奪い続け思想を大いに歪ませてしまう。
対外的には仲睦まじい家庭を演じていたものの完全に破綻している状態が続く中、ある時一家揃って事故に巻き込まれる。
すっかり思想が歪んだユークリッドは何の躊躇いもなく、優れた両親を助ける為自ら死を選ぼうとしたが…両親が選んだのはユークリッドを助ける事。
結果ユークリッドのみが生き残り両親は無残な遺体となった。
自分よりも優れていた、生きるべきだった両親が自分のような無価値で無意味な存在を助けたせいで死んだという事実に彼は発狂。
「父さんや母さんのような優れた、生きるべきだった人間が死んでどうして僕のような死すべき無能が生きているんだ…こんな世界は間違ってる!!」と、超力を用いて無能な人間を排除するというイカれた考えに取り憑かれてしまった。
自身を含めた無能を全て排除しなければこの世界は変えられないと、Revolution(革命)は齎せないと断じ、事故から暫く後に行動を開始。
無軌道なように見えてユークリッド主観で有能な者のみを生かし無能と断じた者を例外無く殺害し続け、国家転覆まで一歩の所まで迫ったものの、対超力犯罪用の特殊部隊や国のトップとの激戦の中損害を与えつつも力尽き敗北。
凝り固まった思想と齎した被害故に、当時14歳でありながらも更生の余地無しとして裁判すらすっ飛ばされて死刑となりアビスへと送られた。
なお最後に両親がユークリッドを庇ったのは、親としての情自体はあったからである。
最もそれ故に洗脳教育を行い続けてしまったのもあり、彼が今の世界に対して絶望する理由へと繋がることとなってしまったが。
最終更新:2025年02月09日 23:12