【名前】イシュルーン
【性別】女
【年齢】外見年齢は15ほど
【罪状】殺人、強盗致死傷、放火致死、薬物売買、強姦致死傷、内乱罪、誘拐監禁、国家反逆罪、人体実験その他
あるいは殺人未遂
【刑期】無期懲役
【服役】10年
【外見】やや不健康そうな白い肌を除けば、短めの髪を後ろでくくったありふれた少女。
【性格】普段は大人しく、新しいことを学ぶのに目を輝かせる年相応さ。一方で下記の超力による不安定さも持つ

【超力】
20の罪から来た子供(アル・イシュルーン・ジャリーマ)

彼女の出自に起因すると思われる、今のところ超力と考えられている彼女の特性。
彼女の「素体」である20人の死刑囚の記憶と、彼らの"固有の超力を除いた技術"を引き出すことの出来る能力。
この結果として、彼女は武器の扱いや体の動かし方、超力に関する知識などに精通している。
もっとも、この能力は完全に彼女自身もコントロール出来ていない。過去には死刑囚の記憶に呑まれて人格を一時的にそちらに引っ張られ、暴走してしまったことがある。
システムAの抑制は利き、追加の引き出しは出来なくなるが、そもそも危険なのは既に引き出してしまっている記憶と技術そのものなので、暴走の危険は完全に排除できない。

【詳細】
「開闢の日」後、黎明期の世界において、多くの国が超力犯罪者の逮捕後の取り扱いに苦慮していた。大きなリソースを払い迅速に収監環境を整えた国家もあったが、多くの国において監獄は万全の体制ではなかった。
彼女が"生まれた"国においては、解決策の中でもまっとも簡単に出来るものの一つを用いた。超力犯罪における死刑執行のラインを緊急的に下げ、特に危険な超力持ちは迅速に死刑執行が行えるようにした。
当時多くの国が、このようなアプローチを取った。

超力犯罪者は増加の一途を辿り、監獄の負担は増し、死刑執行は流れ作業的に行われるようになった。
10年前のある日、20人の死刑囚が執行され、遺体は焼却されるために一纏めにされていた。
──看守は異変に気づく。遺体の山が溶けるように縮み、一つの塊となっていく。
誰一人そのような現象を起こせるような超力を持つ死刑囚も、看守もいない状況で、明らかな異変が生じていた。
そして異変が収まったとき、塊の中には幼い5歳ほどに見える少女が眠っていた。

検査の結果、少女は20人の死刑囚の遺伝子を持つ遺伝子キメラであることが分かる。この経緯から、少女は彼女の母国の言葉で「20」を意味するイシュルーンと仮称されるようになる。イシュルーンは死刑囚らが習得していた各国言語を短期間で習得し、何かしらの連続性を持つことが示唆されたが、一方で人格的には死刑囚の誰とも完全な別人であった。

イシュルーンを収監しておくべきかは議論があったが、最終的にはイシュルーンが引き起こした暴走と、暴走に伴い看守が重傷を負ったことを名目に、超力犯罪による殺人未遂として無期懲役を下すことで決着した。

超力犯罪者の死刑の際、不可思議な事象が発生することは各国でたびたび報告されており、最悪のケースでは執行が行われた街一つが人の住めない状態にまで変異してしまったこともあった。
これは安易な超力犯罪者の死刑を抑制し、収監技術が重要であることを各国に認識させた。

その特異な出自と、物心ついてからずっと収監され検査やテストを受ける研究対象になっていた状況に反し、イシュルーンは人一倍の好奇心と、自分の暴走を悔いる罪の意識を持つ外見年齢相応の子供である。
「自分の中にいる死刑囚を、監獄の外に出しちゃダメだよね」と解釈し、監獄の中で出来る最大限に自分の好奇心を満たし学びながら、一生を終えることが贖罪だと考えていた。
まだまだ学びたいことがたくさんあり、積極的に死ぬつもりはないこともあり、今回の殺し合いには戸惑っている。

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最終更新:2025年02月09日 23:12