【名前】宇穴 宙(うけつ そら)
【性別】男
【年齢】25
【罪状】誘拐・監禁・殺人
【刑期】50年
【服役】1年
【外見】身長180cm程度。愛用の黒い帽子はいつも着用しており、殺し合いにも持ち込んでいる。
【性格】
柔和な笑顔を常に絶やさない紳士。その正体は暗殺者であり、常に相手の隙を窺っており計算高い。
そんな一面を覆い隠して、警戒している相手にはおどけてみせたり、得意のマジックを披露したりとわざと道化を演じて取り入ろうとするしたたかさがある。
しかし根は善人で、困っている人がいれば明るく振る舞い手を差し伸べることは忘れない。
過去の後悔から、二度と自分の力で大切な人を失わないように心がけている。
自身の超力の性質から、なるべく超力以外の方法で決着をつけようとする。
【超力】
『宇宙人(コスモ・エンテレケイア)』
体内が無限に広がる宇宙空間となっている、文字通りの「宇宙人」。
無限の質量の物体や、人間でさえも自身の体内に収納することができ、口や小さな傷口などあらゆる身体の穴に物を出し入れできる。
宙が得意としているマジックのタネはこの能力に由来している。
ただし、宙が体内の宇宙に取り込んだものを再び取り出すには、「体内に入れた物を宙が認識している」必要があり、宙の知らぬうちに体内に入った物や人はこの世から消失、永遠に宙の体内で行方不明になってしまう。
また、宙の意志で周囲をブラックホールのごとく無差別に吸い込むことができ、たとえ光であろうと容赦なく呑み込むため、この能力を使うと一瞬だけ辺りは暗闇に包まれる。
なお、過去のトラウマから宙はこの能力をあまり使いたがらない。
【詳細】
日本出身のマジシャン兼暗殺者。
普段は三枚目を気取っており、よく自分から道化を演じて時に人と打ち解けては、時に人を惑わす。
かつては混沌とする世界の中で、同じ学校に通う友人や恋人と束の間の青春を謳歌する、人を驚かせたり笑わせたりするのが好きな少年だった。
(超力を使ったマジックはこの頃から得意だった)
しかしある日、宙は友人や恋人と共に超力を用いた犯罪に巻き込まれ、命の危険を感じた宙は、自身の命を守るために周囲のあらゆる物を無差別に体内の宇宙に吸い込んでしまう。
危機が去ったかと思い目を開けると、暗闇の中に宙は一人しかいなかった。
自分を襲ってきた犯罪者も、無関係な人々も、友人も恋人も。すべて宙の体内の宇宙へ放り込まれ、二度と再会することは叶わなかった。
それ以降、宙は家族の元を去り、一人で世界を転々とする。
そして行く先々で、誰かを傷つけている犯罪者に道化を演じて近づいては次々と殺していった。
やがて、裏社会でもその名が広まりきった頃合いを見計らって、宙は自ら警察に出頭してアビス送りになる。
すべては、アビスに潜む凶悪な犯罪者を滅するため。
それは単に彼らの犠牲になった者達への哀悼などではなく。
失ってしまった誰かへの終わらぬ償いのためだった。
最終更新:2025年02月10日 23:23