【名前】北鈴 安理(ほくれいあんり)
【性別】男
【年齢】19
【罪状】殺人
【刑期】無期懲役
【服役】3年
【外見】深い青色のパーマのかかった髪。片目が隠れている。強く憂いを帯びた表情。青い目をしており、また超力の影響なのか爪も青い。黒いマスクをしている。身長175cm。
【性格】
根暗で感情があまり表に出ないが、それなりに内心では笑ったり怒ったりしている。人付き合いが苦手でやや礼儀礼節が足りない面がある。
他人に興味がないようでいて、仲良くなり始めるといつも相手のことが気になってしまい自己犠牲的に助けようとしたりもする。
一方で相手のことを勝手に心の中で妄想し理想化して、それが壊れると気分が沈み突飛な行動をしたりしてしまう。
【超力】
『眩しき離流の氷龍』
体が巨大な氷に包まれ、その殻を破るように体長2.5m程の雌の氷龍に変化する。やや細身の西洋龍。
その体表は氷の透き通るような青黒い色や、しまり雪のように白い輝きの鱗に覆われている。
その角はオスミウムのように青白く輝き、生え変わり抜け落ちた物も冷たさを失うことはない。
その翼はざらめ雪のように白く煌めき、翼で風を起こせば雹の礫が風に乗り襲いかかる。
頼りない大きさに見えるが、天候が吹雪ならば雪と風に乗って飛行することができる。
その尾は鞭のようにしなり、側面に氷柱を茨の棘のように生やし、叩きつけ突き刺す。
その爪は鈍く優しい青色で掴んだものを傷付ける心配はないが、戦う際には冷却され氷で覆われ鋭さを増す。
その虹彩は海王星のように蒼く寒気を感じさせるが、優しさに染まれば木星のように穏やかになり、心を燃やせば火星のように鮮やかになる。
その涙は過冷却されており、滴り落ちた瞬間から凍てつき氷を作っていく。
その鬣は荒れた冬の海を覆う波のようだが、柔らかくて背中に掴まった相手を優しく包んでくれる。
龍として身体能力が強化される。
冷気のブレスを吐くほか、眼前に氷柱を生成でき地面から生やしたり腕から生やして武器にしたりする。
超力を解除する際は、身体がドライアイスのように溶けて霧になって中に人間の体が残る。
変身の時間に制限はなく、その気になれば龍の姿で過ごし生活することも可能。
周りがそれを受け入れるかは別の話だが。
ちなみに幼い頃は、変化後の姿も小さくより可愛らしかった。
【詳細】
生まれつき持った能力が雌の人外への変化であり、自分という存在のアイデンティティに悩みがちだった少年。
周りからも虐められることはなかったが良く揶揄われており、その度に心痛めていた。
ストレスで過食傾向になり、外見にも気を遣えず肥満気味で肌も荒れだいぶ醜い風貌になっていった。
その一方で変化後の雌の氷龍の姿は美しさと可愛らしさを併せ持っていて、いっそこのままで過ごせたらいいと思いつつもあった。
学校も徐々に不登校になり、オンラインゲームやSNSに入り浸る日が増えていった。
そんな中で同じく社会に疎外感を感じ自分のアイデンティティにも悩んでいた同性の相手と仲良くなり、お互いに心の辛さも全て打ち明け合い信頼を築く。
そしてついにある日、相手の家に赴くことになった。
2人の間には友情を超えた感情があることは分かっていた。その正体が何なのかわからない。
それが何なのかを確かめたい感情が、性事情に関する話をしばらく話したあとに爆発してしまった。
雌の氷龍の姿に変化した彼は相手を押し倒し繋がろうとする。自分の好きな自分らしい姿を認めて欲しい。
そして種族も性別も超えてこの姿で結ばれることがあれば、きっとその感情は本物の恋愛だろうって。
しかしその先に待っていたのは、恐怖と拒否と嫌悪の感情。あんなにSNSではお互い好きと囁き合っていたのに、その感情は何処へ行ったんだ。
それに耐えきれず泣き叫んでいるうちに、下になった相手はいつの間にか凍てつき凍死していた。
駆けつけてきた相手の家族をも、超力で取り押さえられようとした所に衝動的に反撃して全員凍結させて殺害してしまった。
現在は収監され規則正しい生活をして食生活も改善したため、痩せて健康的になってきた。
色目をかけられることもあるものの、過去のことを後悔し自分には真っ当な人間関係は作れないと思っていて深入りすることは自制している。
自分は何も奪ってはいけないし、求めてもいけないのだと思うようにしている。
それでも贖罪として頑張りたい心はあって、龍の姿の時に生え変わった角を売って稼いだりとかできないかと普段考えたりしている。
最終更新:2025年01月27日 18:48