※異世界移住計画が存在しない世界線のお話です
A.二人の馴れ初めは?
Q.仕事でシバいたら懐かれた
真昼でも薄暗い路地裏は、夕刻ともなるともはや日が差すこともなく。
街灯も無い為に、一足早く夜が訪れたその場所は、空気分子が赤く染まりそうな程に濃密な血臭で満ちていた。
鮮血と臓物が散乱し、獅子が切断され、喉元から股間まで切開された人体が転がっている。
飛び散った血と肉片が、周囲の壁にこびり付き、早くも虫が集っていた。
鼠やカラスといった、自然の掃除屋達が訪れるのは、この無残な残骸を作り出した男が立ち去って後だろう。
湯気の立つ臓物を満足そうに眺めて、男は改めて死体の顔を見る。
月光を糸として編まれた天上の織物の様な銀の髪。人の踏み入る事の出来無い高山に積もった雪の様な白い肌。芸術神の恩寵を一身に受けた天才が、生涯を掛けて彫り上げた至上作品ですら及ば無い、幻妖優美な顔立ち。
意志も意識も喪失し、紅玉の様な輝きを放っていた瞳が虚に宙を見上げるだけとなっても、その上美は僅かも損なわれてはいなかった。
男は込み上げる欲情を鎮めるかの様に、大きく息を吸って、吐いた。
男はこうして女性を切り刻む事に、昏い性的興奮を覚える類の人間だった。
二度、三度と繰り返し、漸く呼吸と心拍が常態となってから、おもむろに踵を返す。
今までに解体(バラ)した女達の中でも、最上と言っても過言では無い女だった。
過去に殺した女達も、それなりに吟味し、男の審美眼に叶う者達だったが、あれ程の極上の女を刻んでしまっては、もうこの先、生涯に於いて満足する事などでき無いだろう。
「勿体ないことをした。生かしておいて何度でも刻めば────」「そうなされば良いのでは?」
背後から聞こえた声に愕然と振り返れば、其処には傷一つ無い少女の姿。
先程己が作った惨殺死体は夢幻の類かと思うものの、ズタズタに切り裂かれて、病的なまでに白い肌を晒している少女の衣服が、確かに現実だったという事実を突きつける。
「ああまで解体されると、流石に治るのに時間がかかりますね。喉を裂かれて呼吸が出来なかったのは、中々辛かったです」
「……ああ、成る程。再生系の超力持ちか」
男は望外の幸運に嗤う。
これ程の極上の素材を、何度でも、飽きるまで、味わえるという事に。ひょっとしたら飽きる事などないかもしれ無いという事に。
男の全身から少女へ向けて透明な刃が伸びる。
全身の体表から形成される、最長17mの不可視の刃は、目に見える事は決して無く、音も無く、男が脳裏で思い描いた軌跡を精確になぞり、障害物をすり抜けて対象を切り刻む。
“霧夜の惨殺(フロム・ヘル)”。男がGPAの追跡から逃れ続け、犯人と特定されずに凶行を繰り返し、“現代のジャック・ザ・リッパー”の名を冠せられるに至った超力である。
両手足を切断し、持って帰って好きな時に切り刻む。
衝動に駆られて実行された、粗雑で穴だらけの誘拐計画は、第一段階で破綻した。
「いえ、まぁ…、タネが割れていますよ?貴方の手品は」
少女の姿が唐突に消えた。
否。盛大に巻き起こった埃と、爆撃じみた音とが、少女の取った行動を、男に正しく伝えていた。
少女は路面が割れる程の踏み込みで跳躍。埃と破裂音とを残して空中へと舞い飛んでいたのだ。
咄嗟に上を向いた男が見たものは、壁を蹴って一直線に強襲をかける少女の姿。
刃を形成するより早く、男の右眼の辺りに少女の拳が直撃し、骨が砕ける音と共に、潰れた右目が視神経の糸を弾きながら飛んでいった。
「……もう終わりですか?」
顔面の骨が砕け、右目を失った痛みに、薄汚れた路面の上でのたうちまわりながら、獣そのものの絶叫を上げ続ける男に、少女は落胆した声を出す。
「ジャンヌ・ストラスブールさんは、この程度では音を上げませんでしたよ?」
呵責ない爪先蹴りが、男の肝臓を抉る。
「もう少し…こう…頑張って頂きたいのですが」
再度の爪先蹴りが、右の腎臓を直撃。内臓が潰れた感触が少女の足に伝わってくる。
「やはりもう少し加減をするべきでした…。ソフィアやニケと違って荒事は慣れていませんから、上手くいきませんね」
三度目の蹴撃。肛門を深々と抉った爪先に鮮血が付着する。
叫び過ぎて潰れた喉から、血の混じった唾液を垂れ流す男を見下ろし、少女は顳顬を蹴り抜いた。
白目を剥いて、静かになった男を前に、少女は額に指を当てて、少しの間考え込んだ。
「ああ、連絡を忘れていました。この方を回収して頂きませんと」
少しだけ、男の様子を観察して、死んでい無いことを確かめると、少女は何処かへと連絡を取ったのだった。
〜〜〜〜
「一つお伺いしますが?」
「何でしょうか?」
「どうして私をこの様な目に遭わせるのでしょうか?」
「心当たりは無いと?」
「私が一体何をしたと?」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ。
「うあああああああ〜〜!!」
GPA本部の一室で、質素だが頑丈なソファに座ったルクレツィア・ファルネーゼは、ソフィア・チェリー・ブロッサムにアイアンクローをかけられていた。
ルクレツィアとソフィアの体格差もあって、ソフィアの手はルクレツィアの顔を完全に覆ってガッチリとロックしていた。
「先日、貴女はドイツを騒がせていた連続殺人犯を捕縛しましたね?」
「フフフ…。一人で捕まえられるかと不安でしたが、杞憂に終わりましたね。性根の座ってい無い方でしたから、簡単に捕まえられました」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ。
「うあああああああ〜〜!!」
イーグルクローが追加された。頭頂部に手を当てて、頭部全体を締め上げる。
「その時に!貴女が犯人を必要以上に痛めつけた所為で!取り調べが出来なくなったのです!!」
そしてソフィアが責任者として説教されたのだった。理不尽である。
「あの方は随分と危険な超力をお持ちでした。あれくらいやっておかないと、暴れられれば危険です」
「本当のところは?」
「やはりジャンヌさんが頑張り過ぎるくらい頑張って下さった所為ですね。ジャンヌさん程の方はそうそう居ないと理解していても、ついつい期待をしてしまうのです」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ。
「うああああああああああああああああああああああああ〜〜〜〜!!!!」
そういう所だというツッコミをしても意味が無いと理解しているソフィアは、無言で両手に力を込めて、只々ひたすらに締め上げる事に注力する。
とは言え、ルクレツィアは嗜虐趣味であり被虐趣味の令嬢である。幾らシバいても悦ぶだけで意味は無いのだが、少なくともソフィアの気は晴れる。
「何でしどーくんと離されて、貴女と組まされる事になったのか……」
「やはり殿方が相手で無いと、御満足できああああああああああああああ!!!」
アホな事を言い出しかけたルクレツィアを、全力で黙らせる。
元はと言えばルクレツィアと乃木平の所為である。
乃木平を締め上げる事は出来ないので、その分ルクレツィアを締め上げる。
被虐嗜好のルクレツィアは悦ぶが、ソフィアは常時ストレスフル状態である。
〜〜〜〜
時を遡る事半年前。
貴族の血を引く、イタリアでも有数の名家にして資産家でもある、ファルネーゼ家の当主ジュリオ・ファルネーゼから、GPAイタリア支部に要請が有った。
内容は、『娘であるルクレツィアを捕縛してほしい』というものだった。
幼少期に使用人を酷く傷つけて、父から厳罰を受けたルクレツィアは、その後は攫ってきた孤児や難民を殺害する様になり、今ではイタリア半島に覇を唱える“バレッジ・ファミリー”から人間を調達しては惨殺しているという。
父親は何もしなかった訳では無い。人並みの感性を持つ様に教育し、倫理を教え、道徳を説き、良識を学ばせた。
父の教育に娘も応えた。良識を身につけ、道徳を識り、倫理を弁え、そして他者への慈愛と良心は遂に持ち得なかった。
娘の凶行を止める為に、涙を流して訴えるジュリオの要請で、GPAはルクレツィアの捕縛に向かい、最初に派遣された一個分隊10名が皆殺しにされた。
次いで数を三倍に増やし、一個小隊分の人数が送り込まれ、半数以上が殺害され、生還した者も全て負傷していた。
事此処に至り、GPAはエージェントの派遣を決定。ジュリオの証言から判明しているルクレツィアの超力と、生き残りの報告から確定した超力強度を元に、派遣人員を決定。
ソフィア・チェリー・ブロッサム及び嵐求士堂に命が下り、二人はイタリアへと飛んだ。
超力社会に於いて、己の五体のみで、数多の強者を葬ってきた無銘を下した士堂と、超そのものが通じ無いソフィアは、身体強化系が相手ならば適任と言えた。
かくしてイタリアの地に赴いた二人は、狂気の令嬢と交戦。
二人の捕縛対象であるルクレツィアは、士堂の前蹴りで内臓を潰されながらも、士堂の足首を掴んで捩じ折って戦闘不能にし、次いでソフィアに全く歯が立たずに殴り倒され、関節を極められた。
妙に嬉しそうなルクレツィアに引きながらも、二人はルクレツィアを連行し、この一件は幕を下ろしたのだった。
そこで終われば良かったのだが。
ルクレツィアを捕縛してから一週間後。呼び出されたソフィアを待っていたのは、GPAの英雄である乃木平天。
乃木平曰く、年々激増の一致を辿る超力犯罪と、強力になっていく超力犯罪者に、現在のGPAの人員では対処が困難になりつつある。
優秀な人員でなければ務まらないが、任務の度に死者が出ていると言って良い現状。更に、強力な超力を有するエージェントも数が限られている。
投入できる人員の数も、対処できる能力を持った人材も、双方が不足している。
新たなる人材の育成や確保を行なっているが、育成には時間が掛かり、確保といっても優秀な人材は、既に何処かしらの組織に所属していて、そこで必要とされている為に登用は難しい。
という訳で、既に実力が明らかで、尚且つ死んでも惜しく無い戦力として、“アビスの囚人”を使うことにした。
当然の事だが、全員にタグ付けは行われている。逃亡しても即座に再度の捕縛が出来る。
今はまだテスト運用の時期だが、上手くいけば、GPAの戦力不足を補えるだろう。
此処でソフィアはピンと来た。要は自分が此処に呼ばれたのは、テスト運用に用いられる囚人の管理役をやらされるのだろうと。
厄介な任務だと思っていたら、乃木平が更に厄介な事を言い出した。
曰く、何人かの扱いやすそうな囚人に声を掛けて、その内の一人が管理役としてソフィアを指名したと。
ソフィアは眉を顰めた。ソフィアが捕縛した囚人が、報復の機会を得る為に、ソフィアを指名したのだろうか?
いや、そんな手合いだったら、要望は即座に却下されるだろう。
考え込んでいたソフィアの背中を、誰がが突いた。
振り返ってみれば、銀の髪に白い肌、鮮血色の瞳を持つ少女。一週間前に捕縛した殺人狂。
血相変えて後ろへ飛んで身構えたソフィアへと、白い少女は艶然と笑い掛けた。
乃木平曰く、ソフィアに危害を加える意志は無いことは証明されている。その上での指名だと、ソフィアが管理役になることが、ルクレツィアの出した条件だと。
心底嫌そうな顔をしたソフィアだが、任務は任務である。苦虫を一兆匹程噛み潰した様な顔で、ルクレツィアの管理役を引き受けたのだった。
尚、殺しがいのある相手に困らなさそう。という理由で協力を決めた小鳥遊仁花の管理者には、無効化能力者であるソフィアと組んでいた経験を買われて嵐求士堂が任命され、長らく続いたソフィアと士堂のコンビは解散となったのだった。
小鳥遊仁花とルクレツィアは昔馴染みなんだから、この二人を組ませれば良いだろうというソフィアの抗議に対して、乃木平は答えて曰く。
「だったら貴女がトングと袋を持って、肉片(ミンチ)を回収して下さい」
ソフィアは何も言い返せなかった。
〜〜〜〜
「……フフフ、大丈夫ですよソフィア。ニケはふしだらな女性では無いのですから」
「そういう心配はしていません」
頭蓋骨が割れる音と手応えがするまで締め上げたというのに、一分かそこいらで復活してきたルクレツィアの不死身具合にももう慣れた。
口を開けばロクでも無い事を言い出し、目を離すとロクな事をしない人間性にも、徐々に順応しつつある。
「しどーくんの事でしたら、心配は御無用ですよ。ソフィアは充分に魅力的です、同性の私でも、こういう衝動に駆られてしまう程に」
報をなぞるルクレツィアの指を、無言で捉えて力を込める。乾いた音を立てて指がへし折れた。
「……最近妙に私の扱いが雑になっていませんか?」
「医者も匙を投げた貴女の超力を信じているだけです」
「あの時は確かに死にかけたんですけど」
〜〜〜〜
それは三ヶ月前の事。
キングス・デイと癒着して、政治的な権益をキングス・デイ傘下のフロント企業に与えていた政治家の捕縛任務を受けて、フランスに飛んだ二人は、首尾良く任務を遂行した。
現地警察の協力のもと、政治家とキングス・デイの密会現場となっていた高級クラブ────当然の事ながらキングス・デイの下部組織が運営するクラブである────に踏み込んだ。
強力な超力を擁するキングス・デイの構成員も、ソフィア超力の前に無力化され。銃器を用いた抵抗は、ルクレツィアの不死身ともいうべき再生能力の前に意味を為さない。
二人の女に護衛と構成員が短時間で制圧されていくのを見た政治家は、単独で逃走。
身体能力強化系の超力を持っていた政治家は、ソフィアでは追いつけない速度で逃げ去ってしまい、尚且つ超力戦闘を得手とするキングス・デイの構成員が残っている。
この為、ソフィアは嫌な予感を抑えながら、ルクレツィアに追跡を指示。逃走した政治家を遥かに上回る速度で走り去ったルクレツィアを見送った。
そして当然の事ながら、ルクレツィアが羽目を外した。
追いついた政治家の両足を折り、鼻を削ぎ落とし、恐怖のあまり痛みを忘れて這いずって逃げようとする政治家の両手の指を笑いながら一本ずつ潰して。
政治家がのたうち泣き喚く様を愉しんでいた所に、悲鳴を聞いて駆けつけたのが、“聖騎士”“、現代のジャンヌ・ダルク”と名高いジャンヌ・ストラスブール。
傍目には、凶悪無惨な通り魔にしか見えない────そしてそれは限り無く真実に近い────ルクレツィアを、ジャンヌは激しく糾弾。
対するルクレツィアが、露悪的な言動で挑発した為に、両者は交戦に至った。
戦闘そのものはジャンヌが短時間でルクレツィアを下したものの。不死身に近い超力を持つルクレツィアは、ジャンヌの隙を突いて背後から奇襲。ジャンヌを行動不能にすると、凄惨苛烈な拷問を行った。
ソフィアが駆けつけた時には、四肢が捻じ折れ、内臓が複数潰れ、両手足の指が幾重にも折れ曲がり、爪が全て剥がされているという惨状。
その場でルクレツィアを半殺しにしても既に手遅れというヤツである。
国民的英雄に凄惨な暴力を振るわれたフランスの世論は怒り狂い。実行犯であるルクレツィアがイタリア出身の死刑囚だった事もあって、イタリアでもこの話題が持ちきりになり。
最終的に仏伊の司法関係者のトップに乃木平が呼び出され。帰ってきた乃木平が、二人にキングス・デイの幹部の一人、アリツィア・カミンスキの捕縛を命じたのだった。
ルーサー・キング直属の部下である“王の子供達(チルドレン・オブ・ザ・キングス)”の一人。であるアリツィアは、キングス・デイの関与した暗殺やテロに複数関わっているとされる。
超力犯罪の坩堝。超力犯罪者の蠱毒。そう呼ばれる欧州のストリートで名を馳せたアリツィアは、単純な暴力にも長けている事だろう。超力無効化するソフィアであっても、天を仰ぎたくなる相手ではあったが。
いつもと変わらぬ穏やかな笑みを浮かべる乃木平から放たれる尋常では無い“圧”が、ソフィアの拒絶を許さなかった。
拒んだらルクレツィアと並んで輪縄に頭を突っ込む事になると、言葉に依らず理解したソフィアは、ルクレツィアを伴ってアリツィアの捕縛に赴き、激闘の末に捕縛した。
その際に、アリツィアの二つ名である“死光”の由来である、超力により生成される放射線を浴びせられたルクレツィアが、昏倒して意識不明のまま病院に担ぎ込まれ。
本来ならば意識を取り戻す事無く絶命する筈が、その日の内に意識が回復して会話を行い。二日目には食事を取った上にmベッドから起きて動き回り、四日目には医者により退院させられた。
担当した医師曰く、「勝手に治るからやる事がない」。
冗談の様な生命力に、ソフィアは思わず笑ってしまった程だった。
退院以来、ソフィアのルクレツィアに対する扱いが、雑というか過激になったのは、ルクレツィアの生命力に全幅の信頼を置く様になったからだろう。
〜〜〜〜
「アリツィアさんも悪くはありませんでした何しろ無効化超力以外で、本当に死ぬかと思ったのは、あの方が初めてでしたので」
「反省の色が全く有りませんね」
「フフフ…反省ならしていますよ。もう捕縛対象にしか拷問は行いませんし」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ。
「うああああああああ〜〜〜!!!」
再度のアイアンサーが炸裂する。
「それで尋問できなくなっては意味が無いのですけど」
「手加減はしましたよ!?殴って動かなくなった後に、三回だけし蹴っていませんよ!?」
「蹴 る の は 余 計 で す !!」
「ぬああああああああああ!!!」
二人は現在のところ暇である。
キングス・デイへと麻薬を供給していたメルシニカは、イグナシオ・“デザートスレ”フレスノの投入によりメンバーの大半が検挙。
“メルシニカの脳髄”サリヤ・K・レストマン及び、“メルシニカの心臓”メリリン・“メカーニカ”・ミリアンの逃亡を許したものの、勢力としては壊滅したと言って良い。
後に取って代わるであろう、中南米のカルテルは、「麻薬を扱う連中に優先して回す事」という条件で協力したネイ・ローマンを始めとした戦力により、掃討が行われている。
イギリスはマンチェスターで行われた“イースターズ”の捕縛任務には、“神の眼”夜上神一郎と魔女の鉄槌”ドミニカ・マリノフスキ及び、「強い相手と戦いたい」という条件で協力する事になった内藤四葉が投入されている。
ネイ・ローマンと双璧を為す欧州ストリートの頂点、“紅狼”スプリング・ローズといえど、この三者を相手取るのは難しいだろう。
次に派遣されると思っていた英国と中南米が、今のところは戦力の増派を必要としない状況である為に、手持ち無沙汰なのだった。
付けっぱなしのテレビからは、日本で話題になっている三人組のヒーロー、通称“トライ・スター”及び、三人が窮地に陥ると現れるヒーロー“アンタレス”が、“ヤマオリ・カルト”から高谷千歩果を護ったニュースが流れてくる。
「しどーくんやニケの産まれ故郷に行く必要は無さそうですね」
「本当のところは?」
「あの御三方は愉しめそうだな…と」
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリギリ。
「ぬあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「次は日本との間に問題を起こす気ですか!!!」
「フフフ…。男女を問わず。見目麗しい方は愛でられるべきなのです。怪盗ヘルメスさんとか、バレッジの金庫番さんとかの捕縛任務はないのでしょうか?」
「貴女の“愛でる”とは拷問するということでしょうが!!!」
「ぐおおおおおおおおおおおおお!!!」
テレビからは、アメリカ東海岸で起きた、ドン・エルグランドとフレゼア・フランベルジェの激突のニュースが流れていた。
二人の平和な時間は、三日後に破られる事となる。
英国に派遣された内藤四葉及びドミニカ・マリノフスキが、四葉の挑発によりスプリング・ローズを交えた三つ巴の乱闘に発展。
マンチェスターの市街地に甚大な損害を及ぼした挙句、夜上が介入して制止した時には、三者ともに重傷を負い、スプリング・ローズは逃亡。
二人はローズの捕縛任務を受けて、英国政府から呼び出しを受けた乃木平天と共に、英国へと飛ぶ事になったのだった。
〜〜〜〜
登場した面子
ソフィア・チェリー・ブロッサム
囚人では無い。ルクレツィアの管理役。しどーくんとは久しく会っていない
ルクレツィア・ファルネーゼ
死刑囚。ソフィアが管理役になる事を条件にGPAに協力する
嵐求士堂
無効化超力を持つソフィアと組んでいた実績を買われて小鳥遊仁花の管理役に任命される。
ジャンヌ・ストラスブール
フランスの国民的英雄。本編と違い失墜していない。
トライ・スター
葉月りんか、交尾紗奈、羽間美火の三人組。多分変身ポーズとか集合ポーズが有る
アンタレス
恵波流都の事、やさぐれていたのが持ち直して三人娘のおやっさんポジになった
ピンチになると先輩ライダーっぽく助けに来る
正体はバレていないと思っているが、三人にはしっかりバレている
ネイ・ローマン
麻薬を扱う奴等を優先的に回す事を条件に協力
中南米でもその名を轟かせる事になる
内藤四葉
強い相手と戦いたい為に協力
ドミニカ及びローズとの三つ巴を満喫し、マンチェスターの街に大規模な被害を及ぼした
夜上神一郎
「裁く相手には不自由しない」として協力
ドミニカ・マリノフスキ
夜上と行動を共にする条件で協力する
マンチェスターの被害の過半が此奴の所為
スプリング・ローズ
ドミニカ及び四葉との三つ巴で重賞をおうも逃亡
メルシニカ
サリヤとメリリンは国外へと逃亡。残りのメンバーは大半が捕縛される
イグナシオ・“デザートスレ”フレノ
GPAに協力してメルシニカのメンバーの大半を捕縛する
フレゼア・フランベルジェ
捕縛されていない。北米で恐れられている災厄である
ドン・エルグランド
捕縛されていない。大海賊として活動中である
最終更新:2026年01月02日 18:47