【名前】ロバート・アイゲウス
【性別】男
【年齢】23
【罪状】詐欺罪
【刑期】20年
【服役】1年
【外見】茶色の天然パーマに黒縁の伊達メガネ。いつも猫背で眠たそうにしている。
【性格】気だるげで無気力。しかし何事もそつなくこなし、いつの間にか他の一歩も二歩も先を進んでいるような男。
【超力】
『喪に服す夜の帳(ブラック・キャンバス)』
黒い布を手元に出現させ、それを自在に操る能力。
破損しても即座に修復可能だが、出せるのは常に一枚のみ。
形状は正方形でサイズは可変であり、材質は光を透さないほど厚く、そして妙に肌触りが良い。
この布で非生物を完全に包むと、その物はロバート以外の人間から存在を認識できなくなる。
認識できないだけで存在はしているため、例えば気付かずに踏みつぶしてしまい、中身が破損する、ということはあり得る。
この布で生物を包んでも何も起こらないが、ロバートがこの布を身に纏った場合のみ「喪服形態」となり、
他者から認識されなくなる効果に加えて、「ロバートはすでに死んでいる」という認識を他者に与える。
これにより「認識されなくなる能力」の弱点である無差別攻撃を抑制することが出来る。
【詳細】
『開闢の日』前後の混乱の中で両親を失い、孤児院で育った。
その経験からか情熱や良心というものを持っておらず、物事を全て合理でしか判断できない。
成人後も孤児院の一室を間借りし、在宅のエンジニアとして得た収入を孤児院の運営に充てる生活を送っていた。
健康状態を維持するために身体を鍛えながらも、同じく健康状態を損なうとして肉体労働やスポーツを嫌っている。
その正体は、少ない労力で最大の成果を得られるという理由からネット上で詐欺行為を行っていたサイバー犯罪者。
被害者が被害にあったことに気付かないことを理想とし、複数の富裕層から少額ずつしか騙し取らなかった。
その間、実に12年。つまりロバートは10歳のころから上記の犯罪行為を続けていたこととなる。
当局はその実態を捕捉した後も、小規模かつ分散された犯行の全貌を掴むことは出来なかった。
ロバートの逮捕後、孤児院へ寄付を行っていた複数の企業や資産家が相次いで支援を打ち切っており、当局は関連を調べている。
犯罪歴そのものにはアビスへ収監されるほどの凶悪性は無いが、「他者に存在を認識されなくなる能力」と、
良心を持たず社会に馴染めない精神性を危ぶまれ、看守長オリガ・ヴァイスマンの監視下に置かれることとなる。
ロバートの「認識されなくなる能力」に対し、看守長オリガの「監視下に置く能力」は天敵である。
最終更新:2025年01月30日 09:29