【名前】只野 仁成 (ただの ひとなり)
【性別】男
【年齢】25歳
【罪状】国家転覆罪
【刑期】無期懲役
【服役】1年未満
【外見】
顔立ちは平凡な日本人だが、重度の人間不信により目がドブのように淀んでいる。
囚人服の下は鍛え上げた肉体美の持ち主だが、度重なる手術痕と古傷が目立ち、右肩にバーコード状の焼き印がある。
【性格】
本来は真面目で人当たりがよい善人だったが、長年の逃亡生活ですっかり荒みきり、全人類を敵だと断言する程に荒れている。
アビスに収監されてからは特に顕著だが、心の奥底では良心が残っている。
一人称は「僕」、二人称は「あなた」「君」「お前ら」。
【超力】
『人類の到達点(ヒトナル)』
超力を除いた人類(ホモ・サピエンス)の全能力を極限まで発揮できる超力。
ようは人間にできる事なら何でもできる。
ただし、人類の枠を越えた新人類の象徴とも言える超力は、如何なる手段でも後天的に収得は出来ない。
逆に言えば、超力に依存しない人間の技術体系は必ず収得できる。
逃亡生活の最中、数多の格闘技、武器術を学び、刺客との実戦にて鍛えてきた彼のステータスは、超力を抜きにした場合、「開闢の日」以降の新人類の上澄みに迫っている。
副次効果として、この超力は人を人以外に変化させるような干渉は全て遮断・無効化する。
人間を極められるが、人間を止める事は許さない力と言える。
【詳細】
元は日本の一高校生。
「開闢の日」以降、世界規模で治安が悪化したが、只野は幸運にも比較的安定した地域で生まれた。
超力の特性上、目立たず没個性的な人生を歩んでいたが、超力を鑑定する技術が開発された事で彼の人生は一変する。
超力自体は一種の身体強化系だが、只人の体組織は超力の影響により、万人に移植可能という特異体質であった。
そこに目を付けた臓器売買をメインとする犯罪組織が彼を拉致し、黄金の血ならぬ黄金の臓物として売り出すため、非道な研究を行った。
……が、問題はそこで終わらなかった。
実験として只野の血を輸血した人間の超力が完全に消失したのだ。
決死の逃亡により、命からがら組織から逃れた只野だったが、この無視できない特異性により、世界中のあらゆる組織がこぞって只野を狙いだした。
以後、彼は5年間に及ぶ逃亡生活を余儀なくされる。
やがて犯罪組織ではなく、政府機関が只野を確保したが、超力を世界から消し去る可能性を秘めた彼を危険視する一部の高官により、国家転覆を目論む危険人物としてアビスに収監されてしまった。
行方不明となった家族の探索を条件に真実を語ることを禁じられ、アビスの囚人として不名誉な生活を強いられている。
なお彼の情報は秘匿されており、アビスでも限られた人間しか知らされていない。
最終更新:2025年01月31日 00:41