【名前】五十嵐 フジエ (イガラシ フジエ)
【性別】女
【年齢】23歳(あと2日で24歳)
【外見】
身長170cm。ほっそりとした体型。その容姿は総合して、サイバーパンク風日本人形を思わせる。切れ長の一重まぶたに黒い瞳。ストレートのボブカットをまっすぐ切り揃え、インナーを紫に染めている。
ノーメイク時の素顔は
山路 フジ の若かりし頃に酷似する。
【性格】
責任感が強く、仕事熱心。仕事においては冷静を通り越して図太い神経の持ち主で、上司からも一目置かれている。歳の割には達観していると言われる一方で、プライベートで全力で趣味に没頭しているところを同僚に度々目撃されている。”若いくせに残り短い人生を生き急いでいるようにも見える”とは、同僚の談。
【詳細】
《特殊部隊員》
漢字表記、五十嵐藤枝。
小田巻 真理 の同期。クセモノ揃いの特殊部隊の中では、身体能力・戦闘能力は凡庸なレベル。しかし荒事と無縁だった経歴とは思えぬほど肝が据わっており、大抵のことに動じない冷静さ、図太さは高く評価されている。
出身は新潟県で、山折村との地縁はないはずだが、何故か山折村の土地事情に妙に詳しい。
普段の淡々とした様子とは違い、このVH(ウイルスハザード)における任務には並々ならぬ使命感を感じているようである。
趣味はファッション、コスプレ。盆と正月の有明通いが人生の楽しみ。
「このウイルスに因る異能は世界を歪める力。人類一人ひとりに核ミサイルが飛び出すかもしれないスイッチを配るようなもの。ごめんなさい。気の毒だけど、一人残らず殲滅しなくてはなりません」
【異能】
『同位体の虚憶 (アイソトープ・メモリー)』
彼女はウイルスの正常感染者ではないが、便宜上、異能として記す。
山路 フジ のこれまでの記憶を一方的にコピーして取得する。取得タイミングはVH発生直前と、それから6時間おきである。(毎回の定例会議直前のタイミング)
彼女がなぜこの能力を取得するに至ったか、その原因は
山路 フジ の異能にある。
量子力学の多世界解釈によれば、今回のVHに山路フジが直面し、異能を発現して生還する、あるいは異能を発現せずゾンビ化するとしても、その発現の可能性がわずかでも存在しただけで、無数に存在する可能性世界のどこかには必ず、”このVHを生還して世界を自在に改変する異能を発動するに至った山路フジ”は存在する。
そして“山路フジが改変する世界の内容”の可能性も、無数に存在する。よって、“2020年代に20代で当時のサブカルチャーを謳歌する特殊部隊所属の山路フジこと五十嵐フジエ”もまた存在しうる。
さらに、”全ての並行世界を破滅させる山路フジ”も、”その危機を察知し、どこかの山路フジに誕生前から危機を知らせる山路フジ”も、やはりどこかの世界線には存在する。
山路フジの可能性の一片であるこの五十嵐フジエは、全世界破滅のリスクを摘むべく”最初に異能に目覚めた山路フジ”を抹殺する使命を帯びて生まれてきた。
五十嵐フジエは山路フジと部分的に同一存在とみなされるため、限定的な記憶取得ができるのである。
なお、この五十嵐フジエはオリジナルの山路フジと違い、ウイルスの正常感染者となることはできない。
特殊部隊員として必要な体格・運動能力・頭脳などの素質を獲得して出生したために、オリジナルと免疫能力の個体差が生じ、ウイルスの正常感染が不可能となったためである。
山路フジが今回のVHで正常感染しなかった場合、五十嵐フジエにはVH発生直前の記憶までが引き継がれる。
それでも五十嵐フジエのなすべきことは変わらない。正常感染者の殲滅である。
最終更新:2022年12月15日 20:12