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第07回トーナメント:予選③




No.4951
【スタンド名】
キス・ザ・スカイ
【本体】

【能力】
50m以内にいる生物に急接近する


No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)

【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する




キス・ザ・スカイ vs オーメンズ・オブ・ラブ

【STAGE:お台場】◆iL739YR/jk





とある休日の昼下がり。
暖かな日射し注ぐお台場には、春はまだかと強風が吹いていた。

若者たちがデートするにはちょうどいい状況なのだが、そこには一組のカップル、いや人の姿が見当たらなかった。

「誰もいないお台場……不気味です……」
そこにやってきたのは、眼鏡をかけた一人の女性。

「邪魔者はいない。思う存分に闘いなさい……ということでしょうか?」
女性はカバンから取り出した招待状を確認する。
噂程度には聞いたことのあったスタンド使いが集うトーナメント。
まさか自分が参加することになるとは……

「スタンド使いの知り合いなら……いい彼氏になるかな? ふふふ……対戦相手が男性だといいのに」

そんな呑気なことを言ったのと、彼女の目の前に拳が迫ってきたのはほぼ同時だった。


「……え?」
女性が考えるより早く男のスタンドの拳が女性の右肩を打ち抜いた。
確実に骨は砕けたであろう。

「女殴るのは気が進まねぇが、しょうがねぇ。さっさと降参しな! さもないとてめえの面を砕いてやるぜ!」

(牽制の一撃でこの威力、間違いない。近距離パワー型……でも……)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

(姿が全く見えなかった……!?)

「どうする? 降参するか?」

「ふ……」

「どうするかって聞いてんだ!!」

「断言する。貴方には私は倒せない……」

「何……?」

ゴゴゴゴゴゴ……

「断言する。貴方には私は倒せない……!」

見るからに非力な女性。
しかも、確実に右肩を砕かれており、実質片腕。

(ハッタリか? それとも……何か策があんのか?)


迷う男。
攻めるか、退くか……

「馬鹿馬鹿しい……」
男は再び拳を振り上げる。
「先手必勝、男は迷わず殴るのみ!」

フワッ……

男のスタンドの拳は手応えなく宙を切る。

「何……!?」

「強引な男は嫌いじゃないですが、私の相手をするには少々頭が足りないようですね」

男の頭上から響く女性の声。
彼女は左手を掲げ、風に乗り、軽々と宙を舞っていた。
よくよく見れば、彼女の掲げた左手はまるで「紙飛行機」のような形になっている。

「紙飛行機……? まさかあれで風に乗ったっつうのか? ありえねぇ……どんだけガリガリなんだよ、あのアマ……」

女性は春一番の風に乗り、ますます高く飛び上がる。

「へ……空に逃げれば近距離パワー型の俺に勝てるってか? そいつはちょっと甘く見すぎじゃねぇか……いくぜ、キス・ザ・スカイ!」

男はスタンドを従え、一気に女性の眼前へ移動する。

「俺は殴ると決めたら絶対殴るんだよ! 残った左肩も砕いてやるぜ! オラ!!」

パン!

「……え?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

(確かにさっきよりも力は入れた……なんで、なんで……)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「拳が弾かれた!?」

「思った通り、長距離瞬間移動ができる近距離パワー型……なかなか壊れた性能ですね。まぁ、私の敵ではないですが……」

女性の左肩には軽く裂け目が走ったものの、思った程のダメージではない。

「手応え……紙飛行機……軽やかさ……そうか、てめぇの能力は……紙か!!」

「ご名答……貴方の拳では私は砕けない。そして……」


女性は風に乗り、ますます高く飛び上がる。

「私は風に乗って飛んでいられるけど、貴方は大丈夫なの? この高さから落ちても……?」

地上は遥か遠く、自由の女神が点のように見える。

「甘く見るなって言ってんだろ! てめえの目の前に瞬間移動できるのを忘れたのかってんだ! 」

男は重力に逆らい、女性の目の前に移動する。

「ありがとう……近寄る手間が省けたわ」
そう言うと、女性は「右手」で作った手刀で男の瞼を切りつける。
紙の切れ味をもった手刀。
男の瞼はスッパリと切断されて血液が吹き出す。

「血の目潰しよ!」

「くそ……」
男は血の滲む目を擦る。

(でも、なんで奴の右手が動くんだ? 俺は確かに右肩を砕いたってのに……)

血で歪んだ視界に映ったのは左肩を擦る女性の姿。
女性が手に握っていたのは……

「ス……スティックのり!?」

「言ったでしょ……貴方に私は砕けない……って」

「くそ……」
再び瞬間移動しようにも最早視界は血で完全に潰れている。
もし、瞬間移動した先に障害物でもあったら……?
しかし、このままではいずれ地面へ落ちてしまう……

「降参するなら助けてあげてもいいわよ、不良さん?」

「……分かった。参ったぜ、姉ちゃん。降参だ」
男は静かに手を挙げた。
「姉ちゃん……名前は?」

「……満木葉華。今度会うときまでには、私にふさわしいいい男になりなさいよ!」

★★★ 勝者 ★★★

No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)

【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する








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最終更新:2022年04月16日 19:55