第07回トーナメント:準決勝②
No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)
【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する
No.4796
【スタンド名】
ハイブリッド・セオリー
【本体】
ゴルト・ミュンツェ
【能力】
殴った対象の性質を記憶し、弾丸として撃ち出す
オーメンズ・オブ・ラブ vs ハイブリッド・セオリー
【STAGE:カメユーデパート】◆aqlrDxpX0s
狭く薄暗いテントの中で、二人の人間が小さな机を挟んで座っている。
紫色のローブを着た可愛らしい男の子(女の子?)の前には5枚のタロットカードや水晶玉があり、
背後の棚にはあやしげな壺やトルマリンのネックレス、シルクハットや陶器のハトなどが置かれている。
男の子が真剣なまなざしで水晶玉をみつめ、手をかざしている様子を
机の反対側に座る女性……満木葉華(ミツギ ヨウカ)は身を乗り出してじっと睨みつけていた。
「…………タぁッ!!」
突然男の子が声を張り上げ、満木はビクッと肩を震わせた。
「お……お……お…………くるッ! ……キてるぅ!!」
ビクビクと手を震わせながら男の子は水晶玉を凝視していた。
「だ、大丈夫?」
「大丈夫です、演出ですから」
「……あ、そう。それでどうなんですか?」
「恋愛運でしたよね……ええと、スゴいですよ!」
「えッ!?」
「『この数週間のうちに、ステキな男性があなたの目の前に現れる』……そうです!」
「ほ、ほんとですかッ!?」
「ほんとです、僕は占いに関してはウソをつきませんから」
「…………ま、まあ過信はしませんよ。占いなんて非科学的なもの、気分転換にしかなりませんから」
(とかい言ってこの人、毎週来てるんだけどなぁ……)
冷静を取り繕おうとする満木に占い師の男の子は呆れる。
(こないだ届いた『トーナメントの招待状』……まさか占いはこのイベントのことを言っているのかな……)
「……ふふ、うふふふふ…………」
「そして、願いを成就させるラッキーアイテムですが」
「あっ、そ、それ大事ね。聞かせてください」
「『ブルーローズ』です」
「バカにしてんのか」
二回戦の舞台として指定された全国チェーンデパート『カメユーデパート』の前に立ち、満木は大会前に行った占いの館での出来事を思い出していた。
彼女は「ステキなスタンド使いの彼氏」を見つけるためにこのトーナメントの参加を決めた。
その目的は彼女にとって優勝することよりも大事なものかもしれない。
一回戦で出会った男は彼女の理想とはかけはなれていた。
そもそも高校生ではもとから眼中にあるわけ無かったのだが。
(別に年下には興味はないってわけじゃあないけど、せめて歳は近くないとね……)
「臨時休業中の店の前で立っているのを見ると……君が俺の対戦相手かな?」
不意に声をかけられ、満木はその声の方向を向いた。
近づいてきたのは背の高い、顔にヒゲを生やした男。
可愛らしいピースのバッジをつけた、赤いタートルネックのセーターが不思議と似合っている。
「……ん? なんだ、まじまじと見つめて」
「べ、別になんでもありません。事前に相手を見定めたっていいじゃないですか」
「はは、なるほどな。それで、すこしは気に入ってもらえたか俺のことは?」
「だからそういうんじゃないです! これから戦おうってのに!」
「冗談、冗談だよ」
(まあちょっとはそっちの目的もあったんだけど……)
「俺はゴルト・ミュンツェ。まあ何とでも呼んでくれてかまわないぜ」
「私は満木葉華です。それでゴルト、この戦いどうやって決着つけましょうか?」
「ヨーカ、俺はあんまり難しいこと考えるのは苦手でな。単純に、『相手に負けを認めさせる』ってことでどうだ?」
「…………まあわかりやすいっちゃあ、わかりやすいですけど」
「今ココで言ってもいいぜ? あまり女を傷つけるようなことはしたくないしな」
「馬鹿にしないでください、女、男って分けてモノ考えるの嫌いです」
「はは、そりゃあそうか。スマンかった」
ゴルトは笑ってぽりぽりと頭をかく。
満木はそばに立つカメユーデパートを見上げた。
「せっかくの舞台ですし、この中で勝負つけましょう」
くるりと向きを変えて正面入り口から中へ入っていった。
ゴルトはそれを横目で見届けた後、自らもゆっくりとカメユーデパート内へ足を踏み入れる。
カメユーデパートの一階はほとんどが食料品売り場で占めており、エントランスに入ってすぐ左にエスカレーターがあった。
だが直前に入ったはずの満木の姿がどこにも見当たらなかった。
目を離したのは満木が入り口の自動ドアのむこうに消えた一瞬だけ。
開けたエントランスに満木の姿があるはずだった。
「いきなり能力を使ってきたか……? やる気マンマンだなあ」
ゴルトは周囲に注意を払いながら食料品売り場のほうへと歩いていった。
エントランスからゴルトの姿が見えなくなった頃、
正面入り口の床に敷かれたマットの下から「紙のように」ペラペラと薄くなった満木がスルリと這い出てきた。
「私は常に優位に立たせてもらうよ。いろんな意味で、あなたを見極めるためにね」
満木はゴルトの向かった食料品売り場の方向から、壁、床を見渡し、天井を見上げた。
建物は見たところそれなりに年季が入っている。おしゃれ感よりもコストとか手入れのしやすさを重視しているのか、天井はさほど高くなかった。
ゴルトは食料品売り場の従業員入り口からバックヤードへと移動した。
食品の加工などをするこのエリアは、1回戦で戦った学校の廊下と同じような広さになっており、
通路の両端には加工台や流し場が設置されていた。
壁には『防犯強化月間!!』と書かれた社内報が貼ってある。
広い売り場エリアでは姿の見えない敵からの攻撃がどこからくるか分からず、対処するのが困難なため
ゴルトは細長い構造のバックヤードへ入った。
(ここなら、通路のどちらから現れても対処できるし、距離を置かれても攻撃は可能だ)
ゴルト・ミュンツェのスタンド『ハイブリッド・セオリー』は近距離型のスタンドながら、『銃』としての能力を持っている。
(今、ハイブリッド・セオリーの両腕にはそれぞれ『炎』と『銅』の弾丸を仕込んである。
もうちょっと凝ったものを入れてもいいんだが、それをもったいぶるようになっては行動に支障をきたすからな……)
ゴルトはバックヤード内をゆっくりと歩きながらドアや窓を警戒した。
しばらく歩き、人の気配がないのを感じて少し気を緩めると……
「はぁい、ゴルト」
「!!」
突然、背後から満木の声が聞こえ、振り返ると同時に刃物のようなものがゴルトの顔面めがけて迫ってきた。
「おおっ!!」
上体をそらせて避けようとしたものの、刃先がゴルトの額を横に切り、血が流れ出した。
「む、反応速いですね。まあ血で視界を悪くさせられたし結果オーライかな」
「ヨーカ、あんたどこから……!」
満木は天井から上半身をぶらさげていた。
下半身は天井の『通気口』の中にあり、『オーメンズ・オブ・ラブ』の能力でペラペラにした体を通気口カバーの柵のすき間から出していた。
右手の指先には血がにじんでいる。
「くそ……『ハイブリッド・セオリー』!!」
グオオオオオオオオオオ!!
ゴルトの『ハイブリッド・セオリー』が天井から垂れ下がったままの満木に向けパンチを放つ。
満木はガードしようとも、避けようともせずただペラペラのまま動かずにいた。
パンチが満木の顔面に迫ろうとしていたが、スレスレのところで満木の体はフワリと舞い上がり、ハイブリッド・セオリーの拳は満木の体をかすめるだけだった。
「……おいおい、俺のスタンドのスピードは相当なモンだぜ? それを避けるとはなぁ……」
「ふふふ……『避けた』というとちょっと違うかもしれませんね。スタンドのスピードが速いほど、私の体に攻撃は当たりにくくなるのですから」
「ええ?」
「私のスタンド能力は『私自身が紙になること』。スタンドのパワーやスピードが大きいほど空気の流れは大きくなり、攻撃は当たらなくなる……」
「…………」
「私はドコからでも現れる。頭使うのは苦手って言ってたけど……私に攻撃を当てる方法を考えなくては、勝利することはできませんよ」
そう言うと満木はスルリと通気口の中に上半身を戻した。
(くそっ、ここで逃がすわけにはいかないな……! ネズミはあぶりださなきゃあ、この店にとってもよくないぜ!)
「『ハイブリッド・セオリー』、『炎の銃弾』で通気口を撃てッ!!」
バシュン!
『炎の銃弾』は通気口のカバーを突き破り、通気口の内部に着弾した。
ゴウと火が燃え上がる音がゴルトにも聞こえた。
「ヨーカ、君が『紙』なら『火』に燃えるだろう。通気管はこのバックヤードよりも細く狭い通路だ。
そして……通気管は空気を流す管。すると中で炎はどうなる!?」
ガンッ!
バックヤードのゴルトが立つ場所から十数メートル先の天井の通気口のカバーが床に落ちた。
そして、満木が通気管の中から飛び出て着地した。
満木は片膝を床についたままゴルトを一瞥する。
「なるほど、炎は強い風もおこす。炎の起こした風を受けて火から逃れたわけか。だがしかし、通気管のなかにいるわけにはいかなくなったんじゃないか?」
「…………ゴホッ、ゴホッ!!」
通気管の中で煙を吸い、満木は咳き込んだ。
「俺の能力も教えてあげるよ。『ハイブリッド・セオリー』は触れたモノを記憶する。それを6発だけ弾丸にして撃ち出すんだ。今の炎のようにな。
そしてもう片方の腕には『銅』を記憶させてる。……つまりはただの銃弾だ。スタンドのパンチは避けられた君だが……銃弾となればそうはいかないだろ?」
「…………ッ!」
満木は立ち上がって、ゴルトに背を向けて走り出した。
ゴルトは満木に『ハイブリッド・セオリー』の銃を撃とうとするが、満木はすぐ角を曲がり、射程から外れた。
「また見失うわけにはいかない!!」
ゴルトも満木を追って走り出した。
満木はバックヤードからさらに外側、倉庫や従業員の休憩所などがあるエリアの廊下に入った。
すぐ後ろをゴルトが追ってくる。
バシュ! バシュ!
ハイブリッド・セオリーが銅の弾丸を撃つが、満木には当たらず廊下のゴミ箱や天井に穴を開ける。
「…………!」
15メートルほどゴルトをひきはなしていた満木は廊下のドアを開けて中へ入った。
すぐにゴルトも追いつき、閉じたドアのノブを回すがカギがかけられていた。
「ああちくしょう! 面倒なことしやがるな!」
バシュ! バシュ! バシュ!
「ッチ、壊れねえ……あ、殴ればいいのか」
バギッ!!
ハイブリッド・セオリーにドアノブを壊させてゴルトは部屋の中へ入った。
「…………ッ!」
部屋にはいくつかのデスクとパソコン、ファイルのしまわれた棚などがあった。
どうやら事務室のような場所らしい。
だが、満木の姿はそこにはなかった。
(この部屋に窓は無いし、出入りできるのは廊下に通ずるこの扉ひとつだけだ。そして……この部屋にも通気口はあるが、そのカバーは『格子状』になっている。
ヨーカの能力で薄くなっていたとしても、中に入ってこの部屋から出ることは出来ない……)
「つまり……」
ゴルトは振り返って部屋の壁のドアの上を見上げた。
そこにはペラペラになった満木の顔がさかさになって張り付いていた。
バシュ!
ハイブリッド・セオリーは銅の弾丸を放ち、満木の額に穴を開けた。
そしてそのままペラリとめくれてフワフワとゴルトの足元に舞い落ちた。
だが……その満木は「首から上しかなく」、額を撃ち抜かれても表情一つ変えなかった。
「…………違う、コレは『コピー』だ。ヨーカの顔を紙に印刷しただけのコピー……」
「そう、そしてゴルト、あなたの『弾丸』は6発すべて撃ちつくした」
「!!」
バックヤードの時と同じく、ゴルトの背後から満木の声が聞こえた。
ドアのほうを向いていたゴルトに対し、満木は部屋の中央の机の上に立っていた。
満木は並べた机と机の間に身を隠していたのだ。
「ここで……決着つけてあげる!」
「……そうかいヨーカ、俺だって同じ気持ちだぜ。だが君はひとつ勘違いをしている」
「何?」
「ハイブリッド・セオリーは……左右それぞれで6発なんだッ!!」
バシュ!
「うッ!!」
ハイブリッド・セオリーが左腕のリボルバーを構えると同時に満木は身を反らして銃撃を避けた。
今度は『紙』になるわけにはいかなかった。
スタンドに憶えこませていたのは銅ともうひとつは『炎』だったからだ。
「あ、危なかった……」
「残念だが、今狙ったのは君じゃあない」
ハイブリッド・セオリーの撃った『炎の銃弾』は、天井に突き刺さり、小さな炎をあげた。
天井に取り付けられた小さな機械のそばで……
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!
部屋中、いや店中にけたたましいベルの音が鳴り響いた。
そして、満木とゴルトのいる部屋にどしゃぶりの雨が降り出した。
「……スプリンクラーだ。これは君が通気口に出たり入ったり、廊下でおいかけていたときに見つけたものだ。
今月、この店は『防災強化月間』だったんだっけ? 壁のチラシを見ていたおかげで気づくことができたよ」
『炎の銃弾』が着弾した天井にはスプリンクラーの噴出器と、それを作動させるための火災報知機が取り付けられていた。
火災報知機は温度に反応して作動する仕組み。ハイブリッド・セオリーの撃った『炎の銃弾』の熱に反応したのだ。
「紙は『火』にも弱いが『水』にも弱い。ヨーカ、紙になっていない今でこそ濡れているだけだが、紙になっていたら動くことすらままならなかっただろう」
「………………」
スプリンクラーの水に濡れた満木は机の上に膝立ちしたままゴルトを見ていた。
ゴルトは話し続けた。
「勝負の決着は『相手に負けを認めさせる』ことだったか? まさに今詰み、『王手』の状態だが……まだ続けるか?」
満木は動かない。
スプリンクラーの水はまだ止まっておらず、部屋じゅうの床が水浸しになっている。
「『防災強化月間』じゃありません」
「…………?」
「『防 犯 強化月間』です、この店の社内報のチラシは。あなたはよく読まなかったんですね」
「それがどうしたんだヨーカ、そんな重箱のスミをつっつくようなことを言う女は好かれないぜ?」
「……だいじなことなんだけどね」
「?」
「あなたは私を詰んだのではない、詰ませたのです。私が、あなたをね。
天井の通気口を利用して天井を意識させてスプリンクラーに気づかせたのも作戦、追い込まれるようにこの部屋へきたのも作戦」
「ヨーカ、負けを認めないなら俺は君をもう少しだけ痛めつけなくてはならなくなる」
「『防犯強化月間』のチラシにはこう書いてあった」
満木はゴルトを無視して続けた。
「『近年、全国のカメユーマーケットチェーンの店舗、特に古い建物の店舗にて盗難事故が相次いでおり、
それを受けて今月を防犯強化月間に定め、全店舗の防犯設備を強化し、以下のものを事務室に配備する』……」
「………………」
満木はこの部屋でゴルトの前に姿を現してからずっと片手を隠していた。
その手に握っているものを隠すために。
満木はそれをゴルトに見せた。
「そ、それはッ!!」
「……『防犯用スタンガン』」
満木はこの事務室に入り鍵を閉めた後、バッグから自分の顔をコピー機で印刷した紙をドアのうえに置き、
部屋の棚のスタンガンを探していた。スタンガンはあっさり見つかり、細工を施して置いておき、隠れるだけの時間はあった。
ゴルトは振り向いてドアから部屋の外へ出ようとする。
だが、ドアノブを自分で壊し、なおかつ満木が部屋から出ないようにするために閉じていたので、すぐに出ることができなかった。
「もう、遅いよ」
満木はスタンガンを水たまりのできた床に投げた。
スタンガンはトリガー部分がテープで固定されており、バチバチと火花を散らしていた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「あなたの立っている場所は水がたまっていて……スプリンクラーの水を受けたあなたもビショ濡れ。電気伝導率は高まっています」
バヂィィィィッッ!!
スタンガンがゴルトの足元の水たまりに落ちた瞬間、スタンガンはスパークを出して、電流はゴルトの体に伝わった。
体がしびれ、動かすことができなくなったゴルトは事務室の床に倒れた。
「…………ぐ……う……お……」
「水たまりからの電流なら、せいぜい下半身にしか通っていないはずです。命に別状はありません」
満木はスタンガンをとり、うつぶせに倒れたゴルトの背中の上に乗ってスタンガンを首筋に向けた。
「ただし、頭や心臓ではどうなるかはわかりません。体が濡れて伝導率は高まってますし、もしかしたら死ぬかも……
ですが、これ以外に私があなたを屈服させる方法は見つかりません」
「………………」
「『王手』、です。……まだ、続けますか?」
「………………」
「………………」
「……いや、俺の負けだ。完全敗北だ……『参りました』」
「…………承りました」
スプリンクラーの放水はようやく止まり、火災ベルの音も止んだ。
濡れた髪をかきあげてオールバックにし、衣料品点でいただいた服に着替えた満木がカメユーマーケットの従業員出入り口から出た。
「防犯スタンガンで死ぬとは、大げさじゃねえか?」
「ううぉああっ!!」
突然話しかけられ満木は思わず声を上げる。
話しかけてきたのはシワの寄ったスーツをだらしなく着た中年の男。
「だ、誰ですかあなたは!!」
「おまえらの戦いの立会人……みたいなもんか。戦いを全部見させてもらっていた」
「立ち会ってないじゃない」
「はは、違いない。…………この国で店に置けるスタンガンなんてものは弱い電流で殺傷能力は皆無だ。体のどこにスタンガンをあてようが、電気は体表にしか流れない。相手が外国人で助かったな?」
「…………」
「それに、あの行動すべてが計算ずくのことだったってのは……ムリがあるんじゃねえのか? ゴルトがスプリンクラーに気づかなかったらどうするつもりだったんだ?」
「私がライターか何かであぶるつもりでした」
「ヤツがすぐにドアノブを壊して中に入れていたら?」
「…………」
「……まあ、『たら』『れば』を言っていれば勝負は永久につかないんだがな。大事なのはヤツが負けを認めた、それだけだ。
あんたは環境を利用して見事に戦った。それがあんたの強さなんだろう……」
「あなたは、何がいいたいんですか」
「ただ激励するつもりだったんだがな、悪いクセだ、余計なことばっかり言っちまう」
男は満木に背を向けて、駐車場の外へ向かって歩き出した。
そして途中で振り返って……
「ン~~~……満木葉華、『強い女』はモテないぜ? 男にはたまに『弱さ』をみせなくっちゃあな」
最後に一つ、皮肉を言い残し去っていった。
「……そういう考え方、嫌いです」
満木葉華は戦いを勝利で飾ったが、すっきりしない幕引きにさせられてしまった。
★★★ 勝者 ★★★
No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)
【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する
当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。
最終更新:2022年04月16日 20:09