第07回トーナメント:決勝②




No.5307
【スタンド名】
ツリートップ・ロック
【本体】
エツィオ・クラーツ

【能力】
指先から種を撃ちだし、着弾地点から枝を生やす


No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)

【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する




ツリートップ・ロック vs オーメンズ・オブ・ラブ

【STAGE:マンションのフロア】◆oDlokto/7s





「屁をしようとしたら実まで出てしまうあの現象にそろそろ名前を付けようぜ」
『油断』
「二重の極み」
『オナラ詐欺』
「結果オーライ」
『人間失格』

「クソワロタ」


いい男との出会いを求めている



正直言って専業主婦は勝ち組だと思ってる。



「エツィオさん、ご趣味は?」

「え、筋トレ・・・かな。」


悪くないんだよなぁ。


実に悪くない。



「ふぅ、よし、一旦仕切りなおしましょう」

「は?」

「こういうのは一度ね、原点に立ち返って、こう。根本のね、アレを考えるのが一番だと思いませんかね」

「え、出会い頭に不意打ちをかまそうとした人のセリフとは思えないんだが・・・。」


……そうなんだよなぁ・・・。


正直対戦相手に対する「出会い」の期待値が薄かったから、先手必勝かなとか思っちゃったんだけど面と向かってみると案外イケてるし


前情報から分かってる職種のことも加味するとワンチャン玉の輿あるでこれ・・・。


「それはもういいじゃないですか、そんなことよりもっとこう、お互いのことを知り合う場面だと思うんですよね。」

「攻撃の手を一切休めずにペラペラと喋る君は実に強かで狡猾な「イイオンナ」だってのはこの時点でよく分かったよ」


まぁスタンドスペック事情でこの攻撃を止めてしまうと防戦一方になってしまいますからね。そりゃあこっちだって必死ですよえぇ。


しかし参ったなぁ、優勝する旨味っつっても詳細無いからなぁ・・・。この賭けは迷うわ~・・・。




バァンッ!!


「ぅるせええええええええええええええなああああオイィィィ!!」




「「ッ?!」」


「なんなの朝から玄関の前で!!ドカドカ暴れて!!ガッシポカ!アタシはスイーツ(笑)ってやかましいわボケェ!!」

『古メノねたデヤヤワロタ』


誰だコイツ


「騒がしくしてすまない、てっきり運営の計らいでこのへん一体は無人になってるとばかり思っていたが、人が残っていたんだな。」


おいおい真摯な紳士キャラまであんのかコイツ、高得点どころかダブルスコアだぞ



「ん?……運営……?」

『忘レタノカヨ、ホラ、「とーなめんと」ノ、「立会人」ダロ?』

「……オーマイ」

『アンタッテナンデモアリダナ』

「しまった、今日だったのか。なるほどなぁ。」


「あの~すみません、あなた何者なんですか?」

「とある奇妙な招待を受けてホイホイついていくとそこの責任者が何も言ってないのにちょっとした運営の手伝いの依頼をしてきて「今夜

は両親が留守なの」。そう言った。貴女ならどうする?」

「(質問を質問で返すなァーーッ!!って怒るべきなのかしら・・・。)つまりどういうことなの?」

「いやこっちの話。要するに立会人なのよ、貴方達の決勝戦のね。」

「なるほど、招待状で指定されてたのが日時と場所だけだったからなんとなく戦闘が始まってしまったが本来は審判が居るモノだったんだ

な?」

「知らんがな」


あ、私この人苦手だ


「ますます意味がわからないんだが」

「ただ立ち会ってるだけなのよ、だから別にアタシはいなくても良かったんだけど(もともと表に出るつもりなかったし)」

「アレですよね?戦いに特殊なルールが含まれる際に説明する時に必要で、全ての試合に配備されてるけど戦いの場に顔を出すのは立会人

自身の裁量。っていう。」

「グッド!つまりそういうことなのよ。」

「ははぁ、それで今回は必要でないパターンだったが勘違いで首を突っ込んでしまったと」


「でもね?安眠を妨げられるのは我慢ならないのよ」



マジで言ってんのかコイツ



「というわけでルール追加しま~す」



イカれてるのか・・・この状況で・・・。



「今回の戦いでは特殊なルールは無いんじゃないのか?」


「立会人は勝敗の是非を握るから逆らわない方がいいのぜ(※嘘です)」

『ワガママデ申シ訳ナイナ』


スタンドは可愛いのになんでこんなにひねくれた本体なのかしら。


「えっとねぇ、メモがあるのよ・・確か~そっちのガタイのイイ貴方は「エツィオ・クラーツ」。レンジャーをしてるのね、スタンドは「

ツリートップ・ロック」、植物を扱うスタンドね。

対する貴女は「満木葉華」。喪女ね」


コイツぶっ殺していいかな


「スタンドは「オーメンズ・オブ・ラブ」、紙のスタンドなのね、アタシのインクのスタンドと相性よさげだし、仲良く出来そうじゃない

?」

「そうですかn「それにAカップなのね、好きよ。」


故郷のお母さんの顔が浮かんできた、頬を伝う暖かい液体の正体がわからない。私は悲しいのか、憤っているのか。


「ふぅ、それで、結局追加するルールってのは一体なんだ?」

「エツィオさん、あんた巨乳好きでしょ?」

「……そういうことも立会人の立場だと分かるのか?」


おいおい、なんてこったマジかよ・・・。


「いや、勘だったんだけど、カマかけてみてよかったよ。」(メモメモ

『アンタホントニ性格悪イヨナァ~』

「いいじゃない、若くて活力のある男女、とっても素敵だと思うわぁ」


あぁ、ツイッターでよく見かける(ゲス顔)ってこういう時に使うのねってぐらいのゲス顔だわこれ


「え~というわけで、今試合の勝敗条件は、「お見合い」です!!」


バァ――z___ン


「(今完全に自分の口で「バァーン」って言ったよね)……どういうことですか?」


「葉華ちゃん、貴女ずいぶんと男日照りでしょう?エツィオ君は優良物件だと思ってたんじゃないかしら?」


コイツほんまいてこましたろか・・・


「しかし対するエツィオ君、性欲は人並みにあるんだけどおっぱい星人ときた」


「なるほど、満木さんは僕を口説けたら勝ち、私は貞操を守れば勝ち、ということかな?」

「YES!YES!YES!」
『Oh My God』


立会人さん、散々地の文で罵っちゃったけど、アタシ貴女と仲良く出来る気がしてきたわ……。


「ソレじゃアタシ眠いからあとは若い二人でよろしくヤッちゃってください。」

『耳ハ仕舞エヨ、ケッケッケ』


少しの月日が流れ、彼女の元へ「結婚披露宴の招待状」の手紙が届いた。

★★★ 勝者 ★★★

No.5480
【スタンド名】
オーメンズ・オブ・ラブ
【本体】
満木 葉華(ミツギ ヨウカ)

【能力】
本体の身体に「紙の性質」を付与する








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最終更新:2022年04月27日 21:49