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作戦


SS

癖毛爆男

「結局の所、白兵だろうがなんだろうが、最後にものを言ったりするのは情報だったりしちゃうわけよ」

『・・・はぁ』

それは戦闘がある数日前の一コマである。

隊長とコパイの二人は私服で、味のれんで飲んでいた。
コパイ二人としてはここでまで戦闘の話は勘弁して欲しかったようだが、まぁ、それでも真面目に聞いている。

隊長の男が珍しく、真顔だったからだ。

「例えば、だ。やっぱり、どう叩くなら、金○○の方が、効率的なわけよ」

「まぁ、確かに・・・それは、そうなんですが・・・」
「あの・・・私、女なんですけど?」

コパイの片割れの女の方が少し、顔を赤くする。それは決して、酒のせいだけではないだろう。

「ん? あぁ、気にするな。少なくとも俺は気にしない」

隊長の男は女性コパイにそういうと、ぐびぐびジョッキをあおる。

「いや、私が気にするんですけど・・・」
「やめとけって、今更過ぎて何もいう気がしない」

コパイの二人が小声で何か話し合ってるが、それすらも隊長の男は無視する。

「で、だ! とりあえず、俺が言いたいのは白兵だからって、情報はおろそかにしちゃいかん、って事なのさ」

「それは判りましたよ。それで、結局なんなんですか?」
「そうです。この焼き鳥を食べ終わる前に簡単に説明して下さい」

そういいながら、コパイの二人が焼き鳥を食べている。

「つまりだな。白兵を仕掛けるときに、お前らには情報分析をお願いしたいわけよ」

「・・・はぁ」
「補助はどうするんですか?」

「いや、直前になったら流石にお願いするが、攻撃の瞬間までは基本的に俺一人でもどうにかできるしよ」

ぐい、と更にジョッキをあおる。

「はぁ・・・判りました。それで、具体的には?」
「もうすぐ、焼き鳥食べ終わっちゃいますよ?」

あむあむ、と焼き鳥を食べ続ける二人。もうすぐ、なくなりそうである。

「一人は敵の情報全般の解析。もう一人は味方の情報解析だ。このデータを連動させて、効率化を図る、って・・・てめえら! 俺まだ食ってねえんだぞ!!」

饒舌に語っていた隊長が焼き鳥の皿を見て、真っ赤になった。
既にそこには焼き鳥の串だけが寂しく残っているに過ぎない。

「あ、ご馳走様でした、美味しかったです」
「ちゃんと食べ終わる前に言い終わりましたねー」

「て、てめえら・・・ま、まぁ、いい。それで、更に続けるとだな・・・」

こうして、平日も相手を倒す為の討論会。通称『飲み会』は続いていく。

「さて、んじゃ、今のうちにいざとなったときの役割を決めておくか」

まだ、戦場が穏やかなうちにそのI=Dの隊長がそう呟いた。

「訓練どおりに、じゃないんですか?」
「えぇ、いきなり役割を変えても・・・」

コパイの二人が困惑している。それはそうだろう、戦場でいきなり役割を決めるわけではなく、その前から訓練で決めているのだから。

「いざという時のものと、後はまぁ、もう一回確認だな」

苦笑しながら隊長が笑う。コイツラ、真面目だなぁ。

「んで、だ。まず、コパイ1」

「はい」

「お前は戦闘時は相手の情報解析、攻撃時は進入角なんかの計算を最優先な」

「はい! ・・・って、やっぱりいつも通りですよね?」

コパイ1が笑う。隊長がそれに苦笑する。

「だから、確認だって言ってるだろうが。んで、コパイ2」

「はい」

「お前は周辺状況の情報整理だ。より効率的に動けるように、周辺の状況を常に見張っていてくれ」

「はい、了解です。補助モードはどうするんですか?」

「ん・・・そいつぁ、考えてなかったな」

んー、と隊長が少し頭を捻る。補助モードは重要である。なにしろ自分一人ではやはりこのI=Dという機械は大きいのだ。

しばらく考え、結論を出した。

「そうだな・・・相手からも情報が送られてくるだろうから、コパイ2、お前が担当してくれ。ガチでやばくなったら、コパイ1にも要請入れるか」

『了解です』

「よし、それじゃ、事前打ち合わせは終わりだ。後はその時に臨機応変にやってくれや」

『はい!』

そして、またそのI=Dは動き出す。まるで戦闘はまだか、と言わんばかりであった。


「さて・・・行くぞ! 一気に敵の懐まで飛び込む!」

そのI=Dは出力を上げて、一気に敵に接近していく。

「コパイは進入角及び敵情報の解析、操縦は全てこちらでやるから、サポートを優先的にやれ!」

ぎゅんぎゅんと加速して敵に近づいていくそのI=Dの中で、メインパイロットとコパイの三人はそれぞれの作業を行う。

「了解! こちらは敵情報の解析後、進入角の計算中!」
「了解! こちらは味方の機動情報から、更に効率的な機動を計算中!」

コパイの二人が情報解析に専念する。

メインパイロットの男はその分、I=D操縦で負担がかかるが、来る情報は既に解析・他の情報と統合された完成した物なので情報解析などは一切していない。

「よーし・・・いいね、味方も色々やってるみたいじゃん!」

既に複数の情報が統合された情報ウィンドウを見て、メインパイロットの男が笑う。

味方の動きで、こちらの行動がかなり自由になる。

「このまま、一気に接近! 接敵した瞬間、最大の一撃を当てた後、離脱する! 相手の行動予測は絶やすなよ!」

「了解、わかってますよ!」
「こっちは自動更新にします。相手の動きに合わせて補助操縦をしますので、思いっきりやってください!」

コパイの一人が敵情報と行動予測を続ける。
もう一人のコパイは情報解析をやめて、補助モードに入る。

「よし・・・それじゃ、一気にいかせてもらう!」

そのI=Dは敵に肉薄すると、その武器を大きく振りかざす!

「いっけーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

そして、移動の勢い、自機の重量全てを載せた懇親の一撃を放つ!


RP、応援

名前:
コメント:
  • 「白兵戦、いきます!」 -- 藤田一@アウトウェイ (2007-06-24 19:19:47)
  • 「生き残りの意志で斬れ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-23 02:42:59)
  • 「みんながんばって!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-22 19:40:55)
  • 「急速接近!勢いを乗せて斬れ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-22 16:24:42)
  • 「がんばれ!倒さないと倒されるぞ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-22 16:00:30)
  • 「一意専心、狙いは一つ!…って、それはオーバーだよね」 -- 相葉 翔@OW (2007-06-22 13:04:31)
  • 「最大速度のまま、ぶつかる。それだけでも十分な打撃力。これに武器を加えれば、断てぬ物無し!」 -- 癖毛爆男@アウトウェイ (2007-06-21 21:58:46)
  • 「生きるとか死ぬとか、そんなのは全て後回しでも構わない! この一撃に賭けろ!」 -- 癖毛爆男@アウトウェイ (2007-06-21 21:58:10)
  • 「白兵においてはまず、気迫! 気迫で相手を震え上がらせろ!」 -- 癖毛爆男@アウトウェイ (2007-06-21 21:57:36)
  • 「まだだ、まだイケる!」 -- 癖毛爆男@アウトウェイ (2007-06-21 21:57:00)
  • 「さて・・・伊達に頭が悪そうに見えるわけじゃないのを、見せてやろうか」 -- 癖毛爆男@アウトウェイ (2007-06-21 21:56:36)
  • 「懐に飛び込めば…!!」 -- 西田八朗@OW (2007-06-21 21:52:15)
  • 「可能な限り…接近する!!」 -- 西田八朗@OW (2007-06-21 21:51:58)
  • 「骨を断つ!!」 -- 西田八朗@OW (2007-06-21 21:45:33)
  • 「パンチだ!!I=D!!」 -- 西田八朗@OW (2007-06-21 21:36:46)
  • 「斬るんじゃない…力任せに…叩き割る!!」 -- 西田八朗@OW (2007-06-21 21:15:28)
  • 「みんなで協力して斬るんだ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 21:06:56)
  • 「断て!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 20:48:14)
  • 「みんな、敵を倒して生き残れ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 20:27:43)
  • 「いけ!剣の冴えを見せてやれ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 20:07:18)
  • 「突撃します。散々鍛錬した剣捌きを舐めるな!」 -- 空@アウトウェイ (2007-06-21 19:47:07)
  • 「これだけ密着すれば、避けられまい。打砕く!切り裂く!貫く!」 -- 空@アウトウェイ (2007-06-21 19:46:02)
  • 「素早く接近!去り際に斬れ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 14:27:03)
  • 「敵の動きにあわせて、斬るんだ!」 -- さちひこ@アウトウェイ (2007-06-21 12:16:25)
最終更新:2007年06月30日 19:56