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らき☆すた OVA こなかがEdition ~寄り道の夜~
「いや~、なんだかよく分からない一日だったね。」
「本当、なんかカエルにでもなった気がしたわ。」
「おお、奇遇だね。私もトノサマガエルになった気がしたよ。ちなみに、かがみはイボガエル。」
「イボガエルって、おい!」
夕食も終え、お風呂にも入り、あとはもう寝るだけ。
というわけで、私とこなたは今日最後の会話を電話でしている。
この電話での夜の会話も、もう私たちの日課だ。普段携帯を持ち歩かないこなたも、
この電話だけには欠かさず出てくれるようになった。
この調子で、常に携帯も持ち歩いてくれるとうれしいんだけど、こなただし無理か。
ちなみに私はいつでも持ち歩き、家に帰ると電池切れを起こさないように、即充電している。
「そういえば、こなた。」
「なに~。」
「人前で抱きついたり、妙なことしないでって言ってるでしょ。つかさたちに気づかれたらどうするの?!」
抱きついてきてくれるのは、それはとてもうれしいのだけど…
けど、一応つかさたちにはまだ私たちのこと話してないわけで、そんなに抱きつれたら私の理性ももたないわけで。
「またまた~、うれしいくせに。」
「うるさい!」
ああ、図星だからと強く反論できない自分が憎い!
「それはそれとして、さっきかがみが言ってた妙なことってなに?」
「そ、それは…」
急な不意打ちに言葉が詰まる。まさかそんなところに反応してくるとは…
そして…こいつ、絶対分かってる。分かってて言わそうとしている。
それで言ったら言ったで、「ほほう、かがみ様はそんな事考えていたのか。なるほどなるほど。」とか
「かがみはそんなことして欲しいんだね~」とか「素直に自分の気持ちを言うかがみ萌え~」とか言うのだ。
私だって、こなたの言う事なんてすべてお見通しなのだ。
…お見通しなのだが、それに対抗する手段が思いつかない。
「かがみ~ん、どうしたの?」
「な、なんでもないわ!」
いけない、考えすぎた。
「そうかそうか。それじゃあ、改めて…妙なことってなに?」
ええい、もうままよ!
「それはともかく、なんでこなたは今日ペットショップに猫なんて見に行きたかったの?」
すみません、なすがままになりませんでした。
思いっきり話題を逸らそうとしています。
…それはひとまず置いておいて、こなたはどう切り返してくるか?
「それは、かがみとたまには違った場所に行きたかったからだよ。
まあ、みゆきさんやつかさも一緒にいたけどね。」
「はい?」
予想外、それにあまりにもしおらしい返事に、ちょっとびっくりしてしまう。
「かがみと学校帰り一緒に行くところって、たいていアニメショップとか、ゲーセンとか、そんなのばっかりじゃん。
だから、たまには違うところに行ってみようかなって思って。」
私はアニメショップだろうがなんだろうが、こなたと行くところならどこだっていいのだが、
こなたはそうは思っていなかったらしい。
これだけ想われてると分かると、ちょっと…いや、本当にうれしいな。
「そんな風に考えてたなんて気がつかなかったわ。ごめんね。」
「いやいや、愛する嫁のためなら、これくらい朝飯前だよ!」
まったく、恥ずかしいことをさらっと言う。
「あら?それじゃあ今度はそのかわいい嫁が、愛する夫を面白い場所へ連れて行ってあげるわ。」
「か、かがみ~。恥ずかしい事さらっと言わないでよ!」
ふふん、こなたの性格ぐらい全部お見通しなんだから。
こなたは自分で言う分には大丈夫なのだけど、
自分以外にこういったことを言われるのには極端に弱いのだ。
ああ、なんてかわいいんだろう!
「けど、楽しみだな。それじゃあ明日は放課後デートだね。」
「明日は授業は午前中だけだし、ちょうどいいしね。覚悟しておきなさい、思いっきり楽しませてあげるから。」
「うん、今から凄く楽しみだよ。」
時計を見るともう日付が変わっていた。うん、そろそろお終いにしますか。
「それじゃあ、今日はこれくらいにしましょう。」
「そだね。そろそろ深夜アニメの時間だし。」
「さっさと寝なさい。遅刻しても知らないわよ。」
そう言っても起きてるだろうけど。もう形式上の注意みたいなものだ。
「わかってるって、それじゃあね。」
「おやすみ、こなた。大好きよ。」
「うん、私もだよ。じゃあ、お休みなさい。」
そうこなたが言って、数秒後に電話が切れた。
画面に表示されている時間を見ると、30分を超えていた。
いい加減電話代も、馬鹿にならないなあ。
可能な限りの割引を駆使しているけれど、毎日これだけ話していると……
「こなたが言ってた、音声チャットに変えようかな。」
なんてことを思いながら、机の前に座った。
雑誌を取り出し、ページをめくる。
「さて、せっかくのデートだし、どこに行こうかしら。」
明日のデートを楽しいものにするために、私の夜はもう少しだけ続きそうだ。
-らき☆すた OVA こなかがEdition
--[[それぞれの感情>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/890.html]]
--[[そのソロ狩りの裏側で>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/891.html]]
--[[夢の続き>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/892.html]]
--[[スポ根の舞台裏>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/893.html]]
--[[星に願いを>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/894.html]]
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らき☆すた OVA こなかがEdition ~寄り道の夜~
「いや~、なんだかよく分からない一日だったね。」
「本当、なんかカエルにでもなった気がしたわ。」
「おお、奇遇だね。私もトノサマガエルになった気がしたよ。ちなみに、かがみはイボガエル。」
「イボガエルって、おい!」
夕食も終え、お風呂にも入り、あとはもう寝るだけ。
というわけで、私とこなたは今日最後の会話を電話でしている。
この電話での夜の会話も、もう私たちの日課だ。普段携帯を持ち歩かないこなたも、
この電話だけには欠かさず出てくれるようになった。
この調子で、常に携帯も持ち歩いてくれるとうれしいんだけど、こなただし無理か。
ちなみに私はいつでも持ち歩き、家に帰ると電池切れを起こさないように、即充電している。
「そういえば、こなた。」
「なに~。」
「人前で抱きついたり、妙なことしないでって言ってるでしょ。つかさたちに気づかれたらどうするの?!」
抱きついてきてくれるのは、それはとてもうれしいのだけど…
けど、一応つかさたちにはまだ私たちのこと話してないわけで、そんなに抱きつれたら私の理性ももたないわけで。
「またまた~、うれしいくせに。」
「うるさい!」
ああ、図星だからと強く反論できない自分が憎い!
「それはそれとして、さっきかがみが言ってた妙なことってなに?」
「そ、それは…」
急な不意打ちに言葉が詰まる。まさかそんなところに反応してくるとは…
そして…こいつ、絶対分かってる。分かってて言わそうとしている。
それで言ったら言ったで、「ほほう、かがみ様はそんな事考えていたのか。なるほどなるほど。」とか
「かがみはそんなことして欲しいんだね~」とか「素直に自分の気持ちを言うかがみ萌え~」とか言うのだ。
私だって、こなたの言う事なんてすべてお見通しなのだ。
…お見通しなのだが、それに対抗する手段が思いつかない。
「かがみ~ん、どうしたの?」
「な、なんでもないわ!」
いけない、考えすぎた。
「そうかそうか。それじゃあ、改めて…妙なことってなに?」
ええい、もうままよ!
「それはともかく、なんでこなたは今日ペットショップに猫なんて見に行きたかったの?」
すみません、なすがままになりませんでした。
思いっきり話題を逸らそうとしています。
…それはひとまず置いておいて、こなたはどう切り返してくるか?
「それは、かがみとたまには違った場所に行きたかったからだよ。
まあ、みゆきさんやつかさも一緒にいたけどね。」
「はい?」
予想外、それにあまりにもしおらしい返事に、ちょっとびっくりしてしまう。
「かがみと学校帰り一緒に行くところって、たいていアニメショップとか、ゲーセンとか、そんなのばっかりじゃん。
だから、たまには違うところに行ってみようかなって思って。」
私はアニメショップだろうがなんだろうが、こなたと行くところならどこだっていいのだが、
こなたはそうは思っていなかったらしい。
これだけ想われてると分かると、ちょっと…いや、本当にうれしいな。
「そんな風に考えてたなんて気がつかなかったわ。ごめんね。」
「いやいや、愛する嫁のためなら、これくらい朝飯前だよ!」
まったく、恥ずかしいことをさらっと言う。
「あら?それじゃあ今度はそのかわいい嫁が、愛する夫を面白い場所へ連れて行ってあげるわ。」
「か、かがみ~。恥ずかしい事さらっと言わないでよ!」
ふふん、こなたの性格ぐらい全部お見通しなんだから。
こなたは自分で言う分には大丈夫なのだけど、
自分以外にこういったことを言われるのには極端に弱いのだ。
ああ、なんてかわいいんだろう!
「けど、楽しみだな。それじゃあ明日は放課後デートだね。」
「明日は授業は午前中だけだし、ちょうどいいしね。覚悟しておきなさい、思いっきり楽しませてあげるから。」
「うん、今から凄く楽しみだよ。」
時計を見るともう日付が変わっていた。うん、そろそろお終いにしますか。
「それじゃあ、今日はこれくらいにしましょう。」
「そだね。そろそろ深夜アニメの時間だし。」
「さっさと寝なさい。遅刻しても知らないわよ。」
そう言っても起きてるだろうけど。もう形式上の注意みたいなものだ。
「わかってるって、それじゃあね。」
「おやすみ、こなた。大好きよ。」
「うん、私もだよ。じゃあ、お休みなさい。」
そうこなたが言って、数秒後に電話が切れた。
画面に表示されている時間を見ると、30分を超えていた。
いい加減電話代も、馬鹿にならないなあ。
可能な限りの割引を駆使しているけれど、毎日これだけ話していると……
「こなたが言ってた、音声チャットに変えようかな。」
なんてことを思いながら、机の前に座った。
雑誌を取り出し、ページをめくる。
「さて、せっかくのデートだし、どこに行こうかしら。」
明日のデートを楽しいものにするために、私の夜はもう少しだけ続きそうだ。
-らき☆すた OVA こなかがEdition
--[[それぞれの感情>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/890.html]]
--[[そのソロ狩りの裏側で>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/891.html]]
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--[[スポ根の舞台裏>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/893.html]]
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- (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-31 17:15:14)
- あのOVAをこんな良質なこなかがに発展させたとは…。 -- 名無しさん (2012-10-04 18:54:06)
- 楽しい話達だ -- かがみんラブ (2012-09-17 21:23:12)
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