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『ルームサーチに気をつけて』


卒業式も無事に終わり、3月も半ばを過ぎた。 
というわけで、今は春休み。宿題も無い、学校も行かなくていいという夢のような日々だ。 
まあ、高校は卒業してるから春休みっていうのもおかしいんだけどね。 
本当なら大学生活が始まるまでの夢のような毎日をかがみと一緒に満喫したい。 
満喫したいんだけど…… 
来るべき大学生活にむけて、私とかがみにはどうしてもやらなければならないことがあった。 

「う~ん、なかなかいいところが無いわね」 

かがみをそう言うと、賃貸住宅情報誌のページをパラパラとめくった。 
私はというと、いつものネットゲーサイトでもアニメサイトでもなく、賃貸住宅の検索サイトなんかを見てる。 

「もう3月だしね。都心で二人入居可、それでいて即入居可っていうのは数が少ないよ」 

今の私達がどうしてもやらなくてはいけないこと。 


そう、それは……


私とかがみの愛の巣探し!! 


「なあ、あんた今変なこと考えなかったか?!」 

私の考えに間髪いれず、かがみの視線が私に突き刺さった。 
なっ、なんで私が考えてる事分かっちゃったのかな!? 
最近のかがみんはこと私のことに対してやけにするどいから困るよ。 

「べ、別に何も考えてませんヨ!」 
「……まあ、いいけどね」 

取りあえず納得してくれたのか、それとも呆れてしまったのか分からないけれど、かがみの視線が私から住宅情報誌に戻る。 
私はかがみにばれないようにほっとため息を吐くと、モニタに視線を戻した。 
モニタには間取りや家賃、それに築年月なんていう部屋の情報が数十件単位で表示されいる。 
私はそれを一つ一つ見つめては、条件と合わないことに落胆しつつ『次へ』ボタンをクリックしていく。 

改めて説明する事になっちゃうけど、無事大学受験に合格した私たちは、今二人で住む部屋を探してている真っ最中。 
二人で暮らすということはずいぶん前に決めていたので、本当ならもっと早くに決めておきたかった。 
だけど二人とも大学が決まるまではどうなるか分からないという事で、先延ばしにしていたのだ。 
かがみは第一志望合格であっという間に大学が決まったんだけど、私が……ねえ。 
これ以上のことは私が悲しくなってくるし、言いたくないから言わないけどさ…… 
ああ、こんなところで3年間のツケが回ってくるなんて思ってもみなかった。 
『認めたくないものだな、若さ故の過ちという奴を』なんて台詞がぴったりだよ。 
で、そんなこんなで私の通う大学が決まったのが3月に入って少し経った日の事。 
ちなみに合格した大学は学部は違うけどかがみと同じところ。うん、やっぱり私とかがみは離れられない運命らしい。 
でもね、合格した事とその大学の名前を教えたときのかがみの顔ったらなかったよ。 
驚きと喜びと嬉しさがてんこ盛りって感じでさ……
かがみのあんな顔が見れただけでも、大学受験に成功してよかったなんて思っちゃった。 

「ねえ?こなた~。なんかいいところあった?」 

そんな感慨に浸っている私を現実に引き戻すかのように、かがみが私に聞いてきた。 
かがみの声を聞く限りでは、住宅情報誌の方は全滅みたいだ。 

「全然だよ。一応聞いておくけど、かがみのほうは?」 
「ナッシング」 

かがみは手に持っていた雑誌をバサッとテーブルに放り投げた。
放り投げた先には何冊も雑誌が広げてある。ちなみに、これ全部賃貸住宅情報誌だ。

「だよね~」 

私達は互いの顔を見合わせると、同時にふか~いため息をついた。 

「予算も限りがあるし、大学近くは難しいかもしれないわ」 

予算、予算かぁ……
お金の事を考えなければ、いくらでもいいところはあるんだけどなぁ…
けど、お父さんやかがみの両親に必要以上の負担をかけたくないし、しょうがないよね。
こうしてお金を出してくれるだけでもありがたいと思わなくちゃ。

「仕方が無いね。もう選り好みできるような日付じゃないし、予算内かつ、最低限の希望をクリアしている場所を探そうよ」 

私はイスから立ちがると、パソコンの前からかがみの横に座り込んだ。 

「そうね。多少大学から遠くても私たちの希望に合ったものを選ぼう」 
「ちなみにこういう部屋探しだと、『どうしてもこれは譲れない』っていう条件を決めてから探すといいらしいよ」

こんなのもっと早く決めとけばよかったんだけどね。
言い訳になっちゃうかもしれないけど、すぐに見つかると思ったから決めておかなかったんだ。
前にかがみに『かがみは生活力がない』って冗談で言った事があったんだけど、それはどうやら私も同じらしい。
『ごめんね、かがみ』と心の中で謝っておく。口には絶対に出さないけど。

「これは譲れない…か」 
「かがみはそういうの、何かある?」 
「そうね……」 

かがみは顎に手を当てると下を向いたまま黙り込んでしまった。どうやら何か考えているらしい。 
さて、私もその間にそういうのがあるか考えてみようかな。
うーん…考えたら、私もそんなこだわりがいっぱいあるような気がするよ。 

そしてそんなシンキングタイムが数分経過した後…… 

「お風呂場とベットね」 

唐突にかがみがこんな事を言い出した。 

「お風呂場とベット?」 

かがみが口に出した突拍子も無い言葉に、私は思わず首を傾げる。 
お風呂場はまあ分かる。小さい方より大きい方がうれしいし、水周りがいいに越した事は無いし。 
それに追いだき機能なんかもあった方がうれしい。 
だから『お風呂場』が挙げられるのは十分に理解できるんだけど……ベットとはこれいかに? 


…………


……ああ、なんだか嫌な予感がするよ。


なんだか冷や汗が出てきたし、背筋が今ゾクッてなったもん。 


「ねえ、かがみん?」 
「なによ?」 
「なんで部屋を選ぶ条件がお風呂場とベットなの?」 

恐る恐る、まるで腫れ物を扱うかのように、私はかがみに聞いてきた。

「だってお風呂はこなたと一緒に入るでしょ。だったら、私たちが気に入ったのを選びたいじゃない」 

ああ、やっぱりだ。私の悪い予感はピンポイントで的中してしまった。思わず額に手を当ててしまう。 
私が『やっぱり光回線が引けるところがいいな。共有回線じゃないやつ』とか、 
『大学から近いところがいいけど、秋葉原とかビックサイトとか行きやすいところだともっといい』とか 
『家では引けなかったBSを是非!』なんてオタク的ことを考えているときに、かがみはもうそんなことまで考えていたのか…… 

私とかがみが恋人同士になって数ヶ月。時々かがみはこんな風に、とんでもない暴走するようになっちゃったんだよね。 
それも、私に関すること限定で…… 
いや、暴走するかがみもそれはもう可愛いし…それに、なんていうのかな? 
あのかがみを私が変えたっていう優越感みたいのが嬉しいし、それだけ私のことが好きなんだって思うと、それだけで幸せな気分なるんだけど。 
それでもやっぱり対処に困るというか…… 

「やっぱり大きいお風呂のほうがいいわよね。それとも小さい方が互いの体が密着していいのかしら?こなたはどう思う?」 

そんな非常に悩ましい気分でいる私に対して、ニコニコ顔で話かけてくるかがみ。
……やっぱり可愛い。

「どう思うって、どうも思わないよ」 

そんな気持ちを押し殺して、興味がないかのように私はかがみに言い返した。

「ちなみに、もう一つの方はどうして?私それが一番疑問なんだけどさ?」

非常に地雷を踏んでいる気がするが、とりあえず聞いておこうと思う。 

「ああ、ダブルベットにするのか、シングル二つにして並べるのかっていう話よ。まあ、私の中ではダブルベットにするって決めてるんだけど」 

ああ、やっぱり地雷だった。それも踏んだどころの騒ぎじゃなくてもう爆発済みだよ。

「……それって部屋探しの条件じゃないよね。それに私の意見は無視?」 
「だから今聞いてるんじゃない?」 
「一緒に寝るのは決定事項なんだ」 
「当然!」 

かがみが『なに当たり前のこと言ってるのよ』みたいな顔で私を見つめた。 
もう言葉が出ない。とりあえず黙っておく事にする。 

「こなた……あの、ごめん……」 

何も言わないから私が怒ってると思ったのか、かがみがオドオドと聞いてきた。 
私はそんなかがみを気にもせず、目の前の雑誌を読み出した……ふりをした。

だって、こういう弱気なかがみも凄く可愛いから。目なんて話せないよ。

「本当にごめんね。私、勘違いしてた」 

うん、声からしてかがみも反省してるみたいだし、許してあげようかな。 
それに、可愛いかがみの姿も堪能したしね。

「もう、いいよ。かが――」 
「やっぱり、ベットは二人で一つのシングルよね!!」 
「なんでだ~~~!!!」 

私は勢いに任せて目の前のテーブルをドンッと叩いた。 
強く叩きすぎて手が痛くなってくる。ああ、なんだか涙まで出てきたよ。 
この涙は手の痛みだけじゃないような気がするけど。

「ああ、もうなにやってるのよ?!手大丈夫?痛くない?」 

かがみはすぐに私の手を取ると、包み込むように私の両手を握ってくれた。 
かがみの手の温度は暖かくて優しくて、すぐに痛みが引いていくような気がする。 

かがみが手を握ってくれたからだろうか?手の痛みは数分もしないうちに引いていった。 

「もう大丈夫?痛くない?」 
「うん、もう平気。ありがとね、かがみ」 
「そう、よかった」 

私の言葉にかがみはほっと息を吐きだした。そして私にそっと微笑んでくれた。 
そんなかがみはとても綺麗で優しくて、思わず見とれてしまう。 
私の視線に気が付いたのか、かがみが頬が少し赤くなる。 

「こなた……」 
「かがみ……」 

何時からだろう。気が付いたらかがみの顔が目の前にあった。 

そしてどちらともなく目を閉じると、ゆっくりと唇を…… 

「……って、そうじゃないよ!!」 

私が大声を出すと、かがみの顔がムッという怒った顔に変わった 

「何よこなた!せっかくいい雰囲気だったのに、いきなり大声出して!!」 
「何はこっちの台詞だよ!!なに?さっきの『二人で一つのシングルベット』って?!」 
「ああ、それ?……いいわ、分かった。それじゃあ、実際に体験させてあげるから!!」 

かがみは突然立ち上がると、私の手を引いて無理やり私を立ち上がらせた。 

「ちょっ!かがみ?!」 
「いいから!!」 

どうやら私の言葉なんて知った事ではないみたいで、かがみは私を無理やりベットへと押し倒した。
そして額をくっつけるかのように私の隣に横になる。 

「分かった?」 
「いや、全然分からないけど……」 
「シングルベットだと、狭いからこうして二人で寄り添えるじゃない?ダブルベットだとなんだか広くて……こなたが離れていっちゃいそうでさ」 
「かがみ……」 

かがみの言葉は正直ズシッときた。私は言葉の意味だけをそのまま受け取っていて、かがみの気持ちなんか考えてもいなかったんだと。 

「あ、あのさ……」 
「それにね、こなた…」
「なに?」 
「こうやって壁側にいると……逃げられないでしょ?」 
「はえ?」 

かがみはそう言うとガシッと私の両肩をつかんだ。当然、逃げられるわけが無い。 
あれ、おかしいな?おかしいよ。かがみが言ってる事とやってる事が理解できないよ? 

「こなたったら、あの時恥ずかしがってすぐに逃げ出そうとするし。ダブルベットなんかにしたら、今よりもっと逃げ出そうとするでしょ?」 
「こっちだ!こっちの理由が大本命だ!!」 

損した……ものすごく損したよ!! 
私の反省を返せって感じだよ、ホントにもう!! 

「いいじゃない!!どっちも私の本当の理由よ!というわけで、ベットはシングルベットっと」 
「いつの間にか決定されてるし!!」 

駄目だ。今のかがみんには絶対に勝てない。勝てるわけが無い。 
私はかがみにがっちりホールドされつつ、思いっきりため息をはいた。 

「でさあ、こなた~」 

かがみが甘えるような声を出して私を呼んだ。 

「んー、どったの?」 
「せっかくだし、お風呂場の方の理由も体験しておこうか?」 
「えっ?」 

やばっ!!

私は急いでその場から逃げ出そうとした。だけど私の体はがっちりかがみにホールドされていて動かす事が出来ない。
もしかして、かがみってばこれも計算済み?!
そう気付いたときは遅かった。なぜなら私はすでにかがみにお姫様だっこをさせられていた後だったのだから。 

「ちょっ、ちょっとかがみん?!」 
「なに、どうしたの?」 

考えろ、こなた……なにかかがみが諦めるような、いい言い訳を考えるんだ…… 
そうしないと、とんでもない目にあいそうな気がするよ。 


もちろん……性的な意味で!! 


私は考えた。この一瞬が永遠に感じるくらいに考えた。そして、考え抜いた結論がこれ。 

「ざ、残念だけどまだお風呂洗ってないんだよね。」 

考え抜いた言い訳がこれとは、なんだか情けなくなってくるけれど、私にしては上出来、十分だ。
私の言う事なら、かがみは絶対信じてくれるはずだしね。

「そうなの?」 

よし、信じた! 
かがみったらすごく残念そうな顔をしてるし、間違いなく信じたね。 

「いや~、残念だったヨ。かがみとお風呂入りたかったなー」

これでかがみがお風呂を洗うって言い出したら、その間にほとほりがさめるまで逃げ出せばいいし、諦めてくれたらそれでいいし。 
だけど、そんな私の考えをあざ笑うかのように、かがみは極上の笑みでこう言った。 

「大丈夫、安心してこなた。こなたの家に来たとき、ゆたかちゃんにお風呂を沸かしておいてって頼んでおいたから」 
「なっ!なんですと?!」 

そ、そういえば部屋に入る前に、ゆーちゃんになんか言ってたような気がしたけど。
も、もしかしてその時から、こうなることは予測済み?!

「ゆたかちゃん、やっぱりすごくいい子よね。『分かりました。頑張ってください!』の二つ返事でOKしてくれたわ!」 
「ゆ、ゆーちゃん……」 

そんな…まさか、まさかゆーちゃんまで…… 

「しかも、今日はみなみちゃんの家に泊まりに行くって。偶然にもおじさんもいないし、ラッキーね」 
「あっ…あっ……」 

もう……声が声になっていなかった。 
蛇に睨まれたカエルってことわざがあるけれど、きっとこういうことを言うんだろうな。
ああでもこの場合、うさぎに睨まれた狐っていうのかな?
駄目だ、もう何も考えられないよ……

「それじゃあ、こなた。色々教えてあげるから……ゆっくり、色々と…ね」 

こうして放心状態の私はかがみにお姫様だっこをされたまま、ゆっくり、ゆっくりとお風呂場へと運ばれたのだった。 



――――――数時間後 



「はあ、お風呂に入って、すごくさっぱりしたわね」 
「私はすごくぐったりしたよ……」 

私は自分の部屋につくなり、バタンとベットに倒れこんだ。
お風呂場で何があったか……お願いだから聞かないで……すごく、恥ずかしいから。 

「ほらこなた、こっち来な~。髪乾かしてあげるから」 
「んー、分かった」 

私はベットからヨロヨロと立ち上がると、かがみの前に座った。 
かがみは何時の間に持ってきたのか手にドライヤーと櫛を持っていた。 
そしてドライヤーの電源をオンにすると、私の髪を乾かし始めた。髪を櫛で梳いてくれるのがなんだか心地いい。 

ああ、お風呂場であんな目に合わされても、結局かがみの言う事聞いちゃうだもんなあ……
どうやら、私もかがみと同じように相当末期らしい。
かがみに髪を乾かしてもらいながらそんなことを思った。

「というわけで、私の『これだけは譲れない』って条件はお風呂場かな?こなたは?」 

髪を梳きながら、かがみがこう聞いてきた。
そしてそれに対しての私の答えがこれ。 

「防音だよ…」 

今のかがみを見て理解した。 
私たちの部屋の隣の住民の為にも、そして私たちの為にも防音対策は必須だ。 

「防音かぁ~。そうね、私たちの営みを周りに聞かせるのもアレよね。」 
「ちょっ!かがみ様?!」 

かがみの営みという言葉を聴いて、心臓がドキッとした。 
顔はきっと真っ赤なんだろうな、熱いし。 
かがみ、自分で言ってて恥ずかしくないのかな?私はすごく恥ずかしいのに。

「それじゃあ、防音とお風呂場がいいところで、なるべく大学に近いところを探しましょう」 
「そうだね」 

しかし…… 
先ほどまでのかがみの暴走具合を思い出す。 
一緒に住むようになったら、かがみのあの暴走を毎日なんとかしないといけないのかな? 
そう思うとなんとも気が重くなってくる。私そっち系の体力ってあんまないんだけど…… 

かがみと二人で過ごす日々を夢想する。 
ときどきかがみが暴走して、私にとんでもない目にあわせてくれて、謝るかがみに私はしっかりしてよと説教する。 
かがみは分かった分かったって言いながら私に抱きついてきて、私も結局かがみに甘えちゃって……



それはなんだか…… 



すごく……楽しそうだった。 



おもわず顔が綻ぶほどに。 



「ねえ、こなた?」 
「なーにー?」 
「いい部屋……見つかるといいね」 


私の考えを察したのか、かがみがすごく嬉しそうな声で私に聞いてきた。 
そんな声を聞くだけで、なんだか私も嬉しくなってくる。 

ああ、本当に……惚れた弱みってやつだよね。 

私はかがみに気付かれないように、今日何度目かのため息を吐いた。 

「うん、そうだね」 

そして私はそう呟くと、目の前に置いてあった住宅情報誌をパラパラとめくり始めた。 



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- これが、「分かったこと」に続くのですね。 &br()一応、「防音」はかなったのか。  -- 名無しさん  (2009-04-24 16:51:03)
- いい具合の暴走 &br()御馳走様でした!  -- 無垢無垢  (2009-04-08 19:12:01)
- モニターに頭を打ち付けたい衝動に駆られるwGJ!  -- 名無しさん  (2009-04-07 00:41:51)
- 新幹線「かがみ」が本日より運行開始です  -- 名無しさん  (2009-04-06 23:37:43)
- へんたいかがみさん・・・というより暴走特急かがみん? &br()軽いノリで楽しんで読めました  -- 名無しさん  (2009-04-06 17:51:56)


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