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婦警こなた・駐車違反はハッテン場編 - (2009/05/17 (日) 17:46:47) の編集履歴(バックアップ)


婦警こなた・駐車違反はハッテン場編

駅前には駐車違反が多く、新米婦警・こなたは片っ端から取り締まっていた。

「いや~、大量大量♪」

まだ夕方で、日は沈みかけ。

「お次はこの車~…って。あれ?この車って…あれ?」

シルバーのセダン。…まさかであった。

(これって、やっぱり~!)

何が、やっぱり、だ。

一方…

弁護士のくせに駐車違反をしていた柊かがみは、駅前のコンビニでトイレに行っていた。

(お昼に食べたシメサバ、傷んでたわね…あのシメサバめ!)

昼食に食べたシメサバを恨むかがみであった。
腹痛のため、やむを得ず路駐したかがみ。常備していた正○丸を飲んで、車に戻ろうとする。

(違反駐車しちゃったわね…お巡りさんに怒られちゃったりして…)

車の周りには誰もおらず、安心したかがみはキーを取り出してドアをあける。
が。

「…あれ?」

なぜか車のキーが反応しない。それもそのはず、車のドアは破壊されていた!

「えええ!?なに!?車上荒らしとか!?やだ、なんかとられてる!?」

慌てて車の中に入り、車内をみる。
助手席に置いといた鞄の書類は盗まれたらマズい。これでも一応弁護士なのだ。

「よかった、何もとられてなかった…」

安心して胸をなで下ろす。
破壊されていたドアは鍵がまんまとかからなくなっていて、その道のプロっぽい犯行。
車上荒らしの被害にあったかがみはガッカリしてしまった。

「とりあえず、仕事に戻ろっと…」

「そんなガッカリしないで、かがみん」

「そんなこといったって…て、え?」

後ろをふりむくと。
後部座席に奴がいた。
奴とは無論、日本一適当な婦警である。

「えぇぇえ!?!?」

「嬉しい?私に再会できて…♪」

かがみは驚きながらも口のニヤケが隠せなかった。こいつら。

「あんた、なんで!?!?」

「会いたかったよ~、かがみ……あれから一回も会ってないジャン」

あれとは、例の出会った日のこと。
あの日の夜、2人は会っていた。そして意気投合(出会った時には既にしていたが)、恋人になっていた。…こいつら。

「だって、私仕事が忙しくって……突然だけど…会えて嬉しい…」

シルバーのセダンの中にはピンク色の雰囲気が支配する。…こいつらは!

「…まさかあんたがドアを壊したの?」

「そだよ~」

そういってバールのようなものを見せるこなた。
車上荒らしのその道のプロの犯行は、婦警によるものだった。こなたは婦警である、念の為。

「あ・ん・た・は~~~!!」

流石のかがみも怒る。いくら何でも車上荒らしはいけない。

「よく壊したわね!!」

そう、かがみは怒っている…

「嬉しいじゃないのよ…!そこまでして私に会いたいなんて…!」

怒ってなかった。むしろ喜んでた。

「かがみんに会いたいから…つい、やっちゃったョ」

つい、やっちゃったのだった。
ついにしてはなかなか破壊的である。

「…でも、修理代…かかっちゃうわね」

そりゃそうだ。流石にかがみも払いたくなさそうだ。

「大丈夫!修理代の領収書には署宛てにするから…心配しないで」

大問題である。経費で落とそうというのだ。税金だよ、税金。婦警がやっちゃ、世も末だ。

「そっか…ならいっか」

いいのかよ。まあ、仕方ない。
2人は誰にも止められないのだった。

「そもそもかがみん、ここは停めちゃだめなんだよ」

「…ごめんなさい。実は…」

なぜ停めたか、経緯を話そうとしたがやめるかがみ。

(お昼にシメサバ食べてあたってトイレに行ってたなんて言えないわよ~!)

どうでもいいところでかがみは乙女であった。

「実は…なに?」

「な、何でもないわよ」

「?まぁ、かがみだから許してあげる♪」

「…こなた、ありがと…」

恋人には優しいこなた。

「とみせかけつつ、許しません!」

前言撤回。恋人でも厳しかった。

「そ、そんな…」

「でも、かがみんだから一つ条件つけて許したげる♪」

人の車を勝手に破壊した奴に許す権利とかがあるのかは不明である。

「…なに…?」

「…ちう♪」

「…!!」

ちう、とは勿論チュー、つまりキスである。血膿とかの略ではないのであしからず。
こなたは路駐を許す代わりにキスせよと言っているのだ。変態婦警である。

こんなヤらしい婦警を前にした弁護士はというと…

(…うっしゃぁ!!)

なにが、うっしゃぁ、だ。こっちもまた、変態弁護士であった。
今は夕方の駅前、つまり帰りがけのリーマンとか学生とかがかなりいる。
そんな中で2人はあらぬことをしようとしていた。
…婦警と弁護士なのに!

さていよいよキスをしようではないかむははは、なかがみんだったが…1つ大事なことを忘れていた。それは…

(私、正○丸飲んでたんだ…!)

何が大事なことかといえば、先ほどかがみは某腹痛薬を飲んでいた。
その薬は、におい、がナカナカのツワモノなのであった。
残念ながらかがみは、ザ・乙女なのでそんな口ではキッスはできないのだった。

「はい、かがみ……して……」

(きゃあきゃあきゃあ、か~わ~い~い~~!!)

確かに頬を赤らめつつ目を瞑るこなたの表情が変態弁護士の心を壊すのは簡単だった。
だがキスしたくてもできない。なんてこった。

(やだ、したいよ…でも、するのはやだ…あぁ、シメサバめ!)

やっぱりシメサバだった。

「……かがみ…?」

「…わ、私……」

「………もう、いいよ」

「え?」

シュンとするこなた。

「…いいんだよ、やっぱ私なんて好きじゃなかったんだね…」

こなたは勘違いした。明らかにキスの空気だったのにしないならそうとっても致し方ない。

「…ばいばい、かがみ…ぐすっ」

こなたは車を降りようとする。しかも半泣きである。あーあ。

「こなた…!!!」

突然かがみは降りようとしていたこなたの制服をひっぱり、そして…

「ちゅっ☆」

かがみからの熱いキス。
パアァっと明るくなったこなたはご機嫌になった。単純・純粋なこなたであった。

「ありがと、かがみん♪…でも、さっきのキスの味…」

「い、言うな!私がひたすら隠したかった事実をいうな!」

くすっと笑うこなた。全てを悟ったらしい。単純ながら理解が速いのであった。

「じゃ、かがみ…私仕事に戻らなきゃ」

「…ちょっと待った」

「…?」

「車の修理までつきあいなさいよね!」

かがみはこなたを帰そうとしなかった。
こなたもこなたで嬉しそうな表情。
もう、結婚しちゃえよ。

「…おっけー♪」

2人の恋路は終わらない。



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コメント:
  • うほーい♪合体しちゃえ☆
    以上夕方のノリでした。 -- 名無しさん (2009-05-17 17:46:47)
  • やっほーい♪渡仏だぁい☆

    すいません深夜のノリでした。 -- 名無しさん (2009-05-16 02:50:03)
  • うほーい♪
    おっぱいみせろー




    すいません
    調子に乗りました -- 名無しさん (2009-05-14 02:48:30)
  • そうだー結婚しちゃえー♪ -- こなかがは正義ッ! (2009-05-13 12:33:00)
  • いえーい♪結婚しちゃえー♪

    …すみません取り乱しました -- 無垢無垢 (2009-05-13 12:31:10)


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