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『答え』~かがみ~ - (2009/05/30 (土) 18:49:17) のソース

『答え』~かがみ~ 

月曜日 

いつもより遅く起きてしまった。 
昨日の悩みのせいかな・・・ 

だがもう決意した。 

こなたに好きな人がいようが、 
私はこの思いをこなたに告げる。 

私は朝食を少し早めに済ませ、 
つかさと一緒に家を出た。 

いつも通りの駅前。 
こなたはまだこない 
「あいつはまた遅いのか?」 
「そうかもね~」 
そうして待っていると、 
向こうから青髪とアホ毛が見えた。 
「こなた!遅いじゃないの!もうすぐ電車出ちゃうわよ!」 
「ごめん・・・」 
なんだか元気が無い・・・ 
「なんだか元気が無いけど・・・どうかしたの?」 
「ん?なんでもないよ?」 
「そう?ならいいんだけど・・・」 
本当はすごく気になった。 
こなたが元気じゃなかったら告白してもな・・・ 

そうしていつも通り学校へ向かう。 
学校へ向かう電車の中では終始どういう言葉で告白するかを 
考えていた。 

(やはりストレートに『好き』と伝えるのが一番よね・・・) 

しかし、 
突然私が告白したら、こなたはどんな反応をするのだろう。 

・・・いやいや。そんなことを恐れてはいけない。 

今更それを恐れていては告白なんて到底無理。 
私はこなたに告白すると決心した。 
たとえ断れようと、 
自分の気持ちを素直に伝える。 

これは私の戦いだ。 
そして今日は私の戦いの日だ。 
覚悟を決めた戦いの一日・・・ 
それが今、始まろうとしている・・・ 

・・・だからといって授業をないがしろにするわけにはいけない。 
いつも通り授業は受けた。 

そして昼休み前の4時限目。 

私はあることに気がついた。 

(どこで告白するか考えて無いじゃん!) 
それを考えないでどうする私。 
・・・しかしどこで・・・ 
体育館裏だよね・・・基本は・・・ 
うん。決まり。 
そして昼休み。 
こなたが迎えに来た。 

「かがみん~」 
「おぉこなた~」 
「お昼ごはん一緒に食べよ~」 
「おー分かった。ちょっと待ってて。」 
「分かった。」 

こなたと一緒にこなた達のクラスへ向かう。 
呼ぶなら今がチャンスか・・・? 
あぁ・・・なんだか緊張してきた。 

でも言わなきゃ・・・ 

「「あ・・・あのさ」」 

同時に両者から言葉が出た。 

「あぁ・・・かがみからどうぞ」 
「いや・・・こなたからどうぞ」 

よく分からない会話が・・・ 
一応精神集中も込めて、こなたに先を譲った。 
しかしこなたは遠慮気味だ。 
「んで?なに?こなた」 
そして私は話を切り出した。 
「あのさ・・・かがみん。」 
「ん?」 
「今日の放課後さ、体育館裏に来てほしいんだけど・・・」 
・・・え? 
まさに今、私が言おうと思ったことをそのまま言ってきた。 
とりあえず私も同じ内容だったので、 
「分かったわ」 
と反応した。 
そうしたら、 
「かがみは何?」 
「いや、私はやっぱいいや。」 
「そうかぁ~」 
「じゃあ皆でお弁当食べようかぁ~」 
「あんたはどうせチョココロネでしょ?」 
そしていつも通りのお昼休みを過ごす。 

5,6時限目は、一応普通に受けながら、 

(こなたは私に何の用があって私を呼んだんだろう・・・) 
それだけを考えていた。 

そして放課後・・・ 
私は掃除があったので、掃除をしていた。 

掃除が終わった後、こなたのクラスにいったら、つかさが 
「こなちゃんならどこかにいっちゃったよ~」 
といっていたので恐らく体育館裏だろう。 
私も急いでむかった。 

体育館裏には桜の木が一本生えている。 
その木に寄りかかるようにして、こなたがいた。 
「こなた」 
「・・・あ」 
「『・・・あ』じゃないわよ。あんたが呼んだんでしょ」 
少し沈黙が続く。 
そして、 

「あ・・・あのさ・・・ 
 かがみんってさ・・・」 
「ん?」 
「同性愛とかってどう思う?」 
・・・え? 
同性愛? 
・・・それは今。私がこなたを思うこの気持ち。 
なんでこなたがこんな質問をしてきたのか気になったので、 
「え?なんで?」 
と聞き返した。 
すると、 
「いいから答えて」 
といわれた。 
私は、今の気持ちをそのまま、 
「わ、私は別に愛があれば性別は関係ないと思う」 
と答えた。 
「そうか・・・」 

そうして又少し沈黙ができる。 

そして、 

「かがみ。」 
「ん?」 

なぜかドキドキする。 
そしてこなたは続ける。 
「あ・・・あのさ・・・」 

次のこなたの発言に私は耳を疑った。 

「私・・・かがみのこと好き!」 

こなたが・・・? 
私のことを・・・? 

『好き』? 

思ってもいなかった発言。 
こなたの好きな人は私だった。 

今出た私の問いの答えは、 
私の頭の中を高速で通り抜けた。 

そして私は整理をし、 

恥ずかしさからだろうか、 
こなたの顔が下を向いている。 

そのこなたに向かって、 
「こなた」 

「あのね・・・」 

「私もこなたのこと好きだよ。」 

私も自分の気持ちを伝えた。 

「え・・・?」 

「私も今日こなたに告白しようと思ったの。」 

「・・・」 

「そうしたら先に告白されちゃって・・・ 
 こなたが私のこと好きって言ってくれた時、 
 すごく・・・うれしくって、一瞬頭がおかしくなっちゃって・・・」 

こなたは涙を出している。 
私も嬉しくて泣いている。 

「かがみ・・・」 
「ん?」 
「好きだよ」 
「分かってるよ」 
「かがみ・・・」 
「こなた・・・」 

私はこなたを見つめる。 

恐らく私の顔は真っ赤だろう。 

こなたも私と同じように真っ赤だった。 

そして抱きしめあう 

どれくらいの間抱き合っていたか分からない。 

でも覚えていることは、、 

こなたは暖かかった。 

こなたはいい匂いだった。 

そしてお互いに見つめあい、 

そして・・・ 

キスをする。 

こなたの唇は柔らかく、 

キスの味は今までに食べたいろいろなおやつにも例えられないほど甘かった。 

唇と唇が離れる。 

そしてもう一度抱き合った。 

そして・・・ 

「そろそろ帰ろうか?」 
「そうだね。少し暗くなったし。」 

私たちは校舎内に戻った。 
しかしそこには人影がない。 

「おかしいわね。」 
普段私とこなたがいなければつかさが探しているはずである。 

そう思っていると、後ろから、 
「わっ!」 
「うわぁ!」 
つかさが現れた。 
「なんだぁつかさかぁ~」 
「どうしたの?つかさ。」 
「つかさ先輩だけじゃないッスよ。」 
つかさの後ろからパトリシアさんと田村さんがあわられた。 

「どうしたの?三人とも。」 

変な空気が流れていく。 

なんだかいやな予感が・・・ 

そしてなんだかその変な空気を狙っていたかのように、 
パトリシアさんが話し始めた。 
「Oh!コナタ!見させていただきましたよ!」 

・・・やはり 

「「・・・見てたの?」」 

「もちろんだよお姉ちゃん。」 
「いやぁつかさ先輩になんだか先輩たちの様子が変だと聞いたので・・・」 
「こっそりついていったらコナタたちが・・・ねぇ。」 

あんな場面を見られていたとは・・・ 
顔が自然と赤くなる。 
こなたも真っ赤だ。 
つかさの割にはできるわね・・・ 
そしてこなたはこれ以上恥ずかしい思いをしたくないからか、 
「頼むからみゆきさんには内緒に・・・」 
というのだが・・・ 
「でもそんなの関係ねぇ♪もうメールしちゃったよ。」 

試合終了。私達の敗北です。こなたさん。 

そんなこともありましたが、 
まぁそんなこんなありながらも、 
私とこなたは互いに思い続けていて、 
今日めでたく結ばれましたとさ。 

その次の日から周りの人からの質問の嵐だったのは 
いうまでもない・・・ 

その横で日下部が泣いていて、それを峰岸が励ましていた。 

とにかく今、こなたといて、幸せです。 

終わり 




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- 皆に見られて赤面てラストはいいなあw  -- 名無しさん  (2008-12-17 23:10:08)
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