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無題(H1-98) - (2008/06/30 (月) 00:50:15) のソース

――7月6日――

起床。登校。かがみに抱き付く。下校。かがみと一旦お別れ。
スーパーで材料買い。帰宅。お父さんいない。ゆーちゃんいない。
よし、パーフェクト。

「さて…。」
私はカレーを作り始めた。

~~~~~~~~~~

「こなた、すっごく美味しいわよ、コレ!」
「ふふーん。でしょでしょ♪」
「この前のお弁当カレーも美味しかったけど、これとはちょっと比べられないわね…」
「もっと褒めて褒めて~♪」
「秘伝のカレーって言ってたけど、あながち大袈裟でもないかも…」
「かがみー♪いっぱい食べてねー♪」
「こんなに美味しいカレー、残すわけないでしょ。腐らないように全部食べてあげるわよ!」
「わーい♪」

…一度家に帰ってからこっちに来たかがみと私は二人で楽しくカレーを食べていた。

かがみは家族に『今日は夜ご飯いらないから』と言ってこっちに来たらしい。
それってつまり、今日は遅くまで家にいてくれるってことかな?

「かがみーん♪」

少なくとも夜ご飯を一緒にするというつもりで今日は来てくれてたってことだよね?
そうだとしたらカレーを出すタイミング早かったかな?
選択間違えたかな~…

「かがみーん♪かがみーん♪」
「なによ?」
「なんでもな~い♪」

―――――――――――

「…それにしてもあんたって本当に料理が上手なのね」
「ふふーん♪私と同棲したら毎日おいしいご飯出してあげるよ~♪」
「同棲って…アホか」
「ねぇ、かがみ。高校卒業したら一緒に暮らさない?」
「はぁ?あんた急に何言って…」
「だめ…?」
「いや、駄目も何も、大学が同じでもなきゃそんなの無理でしょ」
「じゃあかがみ!一緒の大学行こ!私勉強するからさ」
「いや待て。いきなり何を言い出す。だいたい今の時期から勉強しても上の大学には間に合わないでしょ!」
「………」
「…………」


・・・・。

「かがみ…私、勉強するからぁ…」
「な、何いきなり抱き付いてんのよ…」
「一緒の大学、行こうよ…?」
「だ、だから…!そもそもそんな理由で進路決めてどうするのよ!」
「……そんな理由って……」
「…と、とにかく現実をよく見てもう一度考え直しなさいよ!」
「~~~ッ!かがみのバカー!!!」
「あっ!こ、こなたぁー!」

――――――――――― 

……………。

こなたが出て行ってしまった。。
いや待て、此処はこなたの家だぞ?
一体どこへ行ったんだ。秋葉原辺りに逃走したのか?

「かがみさん、鈍感ですねー…」
みゆき、いきなり鈍感って何だ。てか何でここにいる!?

「こなちゃん、可哀相―…」
おい、つかさ。あんたまで何でここにいるんだ…。

「かがみさんがここまで鈍感だとは思いませんでした」
「一緒の大学行って一緒に住みたいって、もう告白同然だよねー」
…告白?告白ってなんだ。こなたが私に…?
ってか何であんたら皿を取り出してご飯を盛っている?

「まあ普段の様子で気付かないんじゃ仕方ありませんねぇ…」
「こなちゃん、フラれたと思ってるんじゃないかなー?」
フラれたって誰が。こなたが?誰にだよ。
ってか秘伝のカレー勝手に食われてるぞ。いいのか?こなた。

「はぁ。しかしこのカレー美味しいですねぇ」
「こなちゃん、牛乳をどう使ってるのかなぁ?」
「お姉ちゃんのカレー、すっごく美味しいでしょ―?」
…おい、ゆたかちゃん。君は今日家にいないって聞いたぞ?
みなみちゃん家に行ったんじゃなかったのか?

…ってか食べるの早いなあんたら。

「今日はとりあえず一旦解散ですねぇ。明日なんとかしましょう」
「そうだねー。明日で決着付けなくちゃ!」
「こなたお姉ちゃんには私からフォロー入れておきますね」
「頼みましたよ、小早川さん」
「あとはお姉ちゃんがどんだけ素直になれるかだねー」
まじまじと話し合う3人。おい、あんたら一体何を企んでるんだー!?

「食器の後片付けはやっておきますねー」
「さ、お姉ちゃん帰るよー!」
「かがみさん、明日は素直になるんですよー?」

おい、勝手に話しを進めるな!
一体何なんだ…


――――――――――― 


『こなちゃんはねー、お姉ちゃんのことが好きなんだよ』
『は、はぁー?』
『だから明日はちゃんとこなちゃんに愛の告白しなきゃ駄目だよー?』
『なっ!こ、告白って…』

…今日の帰り道での会話だった。
つかさの言葉に慌てっぱなしだったのは覚えてる。

「こなたが私の事…好き??」

…mjd?
それってつまり、私が告白すればこなたと恋人同士になれるってこと?
…ほんとに?
いやでも私たち女の子同士じゃん?…いいのかな?

『かがみさん、素直になってください!』

…みゆき、私が普段素直じゃないこと見抜いてるのかな。。

素直な気持ち、か。
私だって本当はこなたと同じ大学に行きたいよ。
それでもし本当にこなたと一緒に暮らすことができたらどれだけ嬉しいことか。
毎日一緒に起きて、一緒に登校して、一緒のお家に帰って・・・
もしそんな夢のような事が実現するなら私は何だってする!
あ、でも一緒に暮らしてたら私、我慢できなくてこなたを襲っちゃうかも。。
…どうしよう。
あ、でもこなたも私の事が好きっていうのなら、もしかしてヤッてもいいのか?
こなたと・・・・


「って、うあああああ!!!」

違う。違う。問題はそこじゃない!
今現在7月6日、受験まで約半年。
実際問題、今から私がみっちり勉強教えたところでこなたは私の志望校に受かるのか?
…かなり、いや相当難しいだろうな。。
やっぱ無理なのかな…?

あ、でも同じ大学じゃなくても近くの大学とかでもいいんじゃ?
最悪、私の方がこなたの行ける大学に合わせてもいいし…。

「とにかく、明日ね…」

明日、こなたとちゃんと話し合おう。
私が一人で延々と悩んでたって仕方ない。
私もこなたと同じ気持ちだってこと伝えなきゃ!

こなた、明日ちゃんと学校来るよね…?



7月7日に続く 



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