こなた×かがみSS保管庫内検索 / 「小さな勇気」で検索した結果

検索 :
  • 小さな勇気
    ...なった。 小さな勇気 私がこなたを好きだと自覚してから分かった事が2つ。 1つは、こなたを見るだけで、こなたと話すだけで、心が満たされる、幸せになれる事。 恋愛は、想っている間が1番楽しいと聞いた事があるけれど。 案外、その通りかな、と思う。 想い人との甘酸っぱい時間を過ごす事もそうだし、あるはずはないとわかっていても、 想い人との未来を想像して、どうしようもなく幸せな気持ちになれるから。 それとは正反対の事がもう1つ。 それは、"諦め"という言葉が相応しいかな…。 私には、相手を想う事しか出来ない。 それが、自然の摂理だろうし、世間体の問題だってある。 万に1つの可能性があったとして。 そんな世間の冷たい目から、こなたを守れるほどの自信が、今の私にはない。 実際、私は皆の前でこそ強気でいるけれど、本当は臆病者だ。 ...
  • H4-863氏
    ◆長編 私の日常 小さな勇気 レイニー・デイ・ブルー 悠久の時を願うように 届けられない言葉-New! コメントフォーム 名前 コメント 同性愛に悩むかがみ→こなたってシチュがツボです。 まぁ、仲良しグ...
  • 作者別保管庫(こなかがBBS5スレ目)
    ...ニー・デイ・ブルー(小さな勇気の続編) 悠久の時を願うように(レイニー・デイ・ブルーの続編) 届けられない言葉(悠久の時を願うようにの続編)-New! yo-ko氏 いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 中盤(いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~の続編)(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 後半(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅤ~ココロに降る雨がその大地を潤す~(シリアス・二次設定) いふ☆すた Episode LAST ~やがてその実は大樹となる~(シリアス・鬱展開注意) いふ☆すた エピローグ ~今はまだ、小さな芽生え~ 手を繋ごう! 日下月陰 ~ヒノシタノ ツキノカゲデ~ 『 花火 』  Any time  (ウィークリーな彼女の続編)-New! H4-419氏...
  • 小さな足跡(2)
    ★☆★ ───………… 暗い、とても暗い闇の世界 凍てつくような寒さの中、雪の上に足跡が続いている 永遠に終わることのない暗闇の奥へと、その足跡は続いている 一人の少女がその小さな足跡を刻み続けている 絶望という名の闇へ向かって 少女は立ち止まり、こちらを振り返る そこにあるのは悲しい笑顔 とても儚く、すぐにでも壊れてしまいそうな脆さを秘めて とても悲しそうに笑っていた 私は届くはずのない手を少女に向けることしかできない どこへ行こうというの どうして私の元を離れていくの そう尋ねても声が出ない 少女は最後に何か呟くと、そのまま闇に飲み込まれていった 余りに辛くて、その姿を見ないよう私はそのまま目を閉じた                           …………─── 翌朝、私は余りの寒さに目を覚ました。 窓を開けっ放しで寝てしまったの...
  • 作者別保管庫(こなかがBBS4スレ目)
    ...3氏 私の日常 小さな勇気 エンジ氏 crying alone with you(仮) 友達じゃなくなった日 幸福から絶望へ(鬱要素、鬱展開あり) 絶望から奇跡へ 奇跡から幸福へ 桜舞い散り、蘇る記憶 悪夢の後は甘いキス【こなかがコンペ参加作品】 お姉ちゃんを観察!!-朝- お姉ちゃんを観察!!-午前-(↑の続編) 13-553氏 -ある2月15日日曜日の朝- yo-ko氏 いふ☆すた EpisodeⅠ‐A ~刈り取る想い~ いふ☆すた EpisodeⅠ‐B ~実らない果実~ いふ☆すた Episode 1.5 - A ~収穫期~ いふ☆すた Episode 1.5 - B ~空色模様~ いふ☆すた EpisodeⅡ~静かにツルの切れる音~(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅢ~堕ちる果実~(シリアス・二次設定) いふ☆すた Episode...
  • 小さな足跡
    『小さな足跡』 ★ 「……の接近に伴い、未明から広い範囲で………………明日の関東地方は この冬一番の寒さに見舞われる見込みです。この影響により……」 どこからかアナウンサーの声が聞こえてくる。 とめどなく流れ続ける無機質な声がどこか心地よい。 「ううん……、まだ眠い……」 このまま寝ていたかったけど、そうも言っていられない。 しかたなく重い頭を上げ、目を覚ました。 今日は一日中勉強にかかりきりだった。 いや、正確には今日もと言うべきか。 連日の勉強に疲れて、一息入れようとコーヒーで体を温めていたところまでは覚えている。 ラジオから流れてくる曲を聴いている内に眠ってしまったらしい。 「さむっ」 思わず身震いする。 タイマーをセットしておいたファンヒーターが止まっていた。 どうりで寒いわけだ。 時計に目をやると時刻は深夜の零時前。 ...
  • 小さな恋の話
    すごくシンプルな話。 ありふれていて、きっと誰もが心の中に持っていて、その温もりを知っている灯のこと。 「いー天気ね」 そう言いながら、かがみは長い髪を大きな風に揺らした。 舞い上がった優しい彼女の匂いに、少しだけ私は、目を丸くする。  ―小さな恋の話― 三年生になって一ヶ月が過ぎたばかりの、五月の放課後。 ほんの少し前まで満開の花を咲かせていた桜の梢には、すっかり新緑の葉が生い茂っていて。 太陽は暖かく、空はぴんと真っ青に晴れていて、窓を開けると草の匂いでいっぱいの風が吹き込んできていた。 そんな日の放課後。 つかさとみゆきはそれぞれの用事でいそいそと先に帰ってしまって、取り残された私とかがみは顔を見合わせた。 かがみの空みたいな瞳は、「帰るのが勿体無いよね」と言っていた。かがみの瞳に映る私が、それに応えて大きく微笑った。 屋上へ行...
  • 小さな足跡(4)
    雪の中から立ち上がると、体中に積もった雪を払い落とした。 そうだ、私がぶつかったせいでこんなことになったんだ。 「こなた、ごめんね、ぶつかっちゃって」 「大丈夫だよ。心配しないで。でも、どうしてあんなに慌ててたの? すごい勢いだったよ?」 「え、そ、それは、その……」 まずい、雪の中で倒れてると壮大に勘違いしたことだけは隠さないと。 「携帯に電話したんだけど出ないから、家に直接かけたのよ。そうしたらあんたのお父さんが出て…… って、そうだ。おじさん心配してたわよ?」 「お父さんが? そういやすぐ戻る予定だったからなあ」 「それに後で謝らないと。電話の途中で切っちゃったから」 「え、どうして?」 「うっ……」 しまった。墓穴を掘ってしまった。 「ねえねえ、どうして?」 しつこく聞いてくる。 「あ、あんたを探すためよ」 目をそらしながら答える。 「私を? どう...
  • 小さな足跡(5)
    ◆ かがみの頭を撫でながら、これまでに起こったことを思い返していた。 ちょっとした誤解から、かがみと喧嘩してしまったこと。 それが原因でしばらく喋ることもできなかったこと。 そして、今日奇跡的にかがみと出会い、仲直りできたこと。 どれもが運命のように感じる。 ──これでよかったんだ かがみも嬉しそうな顔を取り戻し、元気になった。 ──だから、……だから私は満足だよ 無事かがみと仲直りできたし、あの子供たちみたいに一緒に雪だるまを作ることもできた。 そのことが本当に嬉しかった。 だから、これ以上求めることなんてない。 求めちゃいけない。 なのに、……満足だって思わなきゃいけないのに。 かがみがこんなに近くにいるのに、……とても遠い存在に感じる。 かがみがそばにいてくれて嬉しいはずなのに、どうして苦しくなるんだ...
  • 小さな足跡(3)
    ◆ こなたに謝る決心をした後、部屋を出てまずは朝食を摂ることにした。 あれだけ悩んでおきながら、よく食欲が出るなと我ながらあきれる。 でもまあ私らしいといえば私らしい。 何事も腹が減っては戦はできぬと言うし、食欲があるのは健康な証。 そう言い訳して前向きにとらえることにした。 部屋を出て、まずは1階に向かう。 さすがにまだ朝早い時間帯だけに、家の中は静まり返っている。 まだみんな寝てるのかな? そう思って1階に降りると、台所からトントンと小気味の良い音が聞こえてくる。 お母さん、こんな時間にもう起きてるんだ。 早速台所へと向かった。 そこには案の定お母さんの姿が。 いつもそこにある日常の風景に、心が安らいだ。 ──毎朝こんな早い時間に朝ごはん作ってくれてありがとう 恥ずかしくて素直に言えないかわりに、心の中でそうつぶや...
  • 小さな女の子と狼な女の子
    前編 終わりも始まりもない  目を覚まして立ち上がろうとして久しぶりにかがみと一緒に寝たなぁと思った。  一年やそこらぶりではなかった。就職する前、大学生といってもまだまだ高校の頃のように遊んでいた時以来。  かがみはクッションだったりぬいぐるみだったり抱きつき癖があった。  寂しんぼさんなんだからと言っていた。昔真っ赤になって否定していた彼女もほんの少し認めてる。  今もこうしてすっぽり抱えられて、あの頃から全く成長していないことに嘆くべきか。それともかがみにとって安心できる存在だと自惚れてみるか。  意外とぐっすり眠っている。小さな規則正しい寝息が髪にかかる。  起こそうかもう少し寝かせとこうか。迷った挙句いつの間にか再び夢の世界に落ちていた。  結局かがみが先に起きる形になってからかうことはできなかった。  寝ぼけ眼の無防備なかがみじゃなくて、普段のよ...
  • こなかがスレSS保管庫・あらすじ一覧(シリーズもの、大長編)
    ...レ目 私の日常 小さな勇気 レイニー・デイ・ブルー 悠久の時を願うように 届けられない言葉 こなたに言われた「私の嫁」という言葉を意識してしまうかがみ。穏やかな日常の中、こなたへの恋心を秘めたかがみは次第に彼女への想いが膨らんで、悩んでしまう。 ———————————————————————————————————————— 最終更新時。2009年6月28日
  • 『いふ☆すた エピローグ ~今はまだ、小さな芽生え~』
    『 いふ☆すた エピローグ 』 ジィー… ジィー… ジィー… と、 蝉の鳴き声がやけに大きく鳴り響く。 夏のぎらぎらと熱い太陽の光は、容赦なく私達のいる部屋に降り注ぎ、 濃い影を地面に焼き付けて、白と黒のコントラストを作り出していた。 夏特有の高い日差しは、室内の奥までは届かないので、少し薄暗い室内の色彩は薄い。 それでも、私の傍らで眠る想い人の髪は、扇風機の風を受け、さらさらと、きらきらと、蒼く鮮やかに波打っていた。 わたしは誘われるようにそっと、彼女の髪をなでる。 指の間で梳くように、さわっと流し、 一房を持ち上げては、それが宙をゆっくりと舞い落ちる様を、優しく微笑みながら見つめていた。 「……んう?」 もぞりと、こなたが動く感触が生まれる。 「…ごめん、起こした?」 私はこなたの顔を上から覗くように伺った。 ...
  • 私の日常
    ...quot; 小さな勇気へ コメントフォーム 名前 コメント あなたの文才に惚れ惚れした -- 名無しさん (2024-02-25 21 58 06) (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-...
  • 「輝け」
    「輝け」 季節は夏。少しずつセミの声が聞こえ始めた、緑が眩しい神社の境内には、きれいな紫の髪をした女の子が2人と、青い髪にぴょこんとたったアホ毛が印象的な女の子が1人。 「みゆきさん、今歯医者終わったってさ」口にソーダアイスを含んだままメールを読み、もごもごとしゃべるアホ毛の子。 「みゆきはいつもいつも大変ね…;てかあんた喋るか食べるかどっちかにしなさいよ」こちらの子は紫のツインテールを肩から垂らし、アイスモナカを手に持っている。 「じゃあゆきちゃんは夕方までには来れるねっ」こちらは黄色いリボンをハタハタと動かし、持っているアイスが溶け出すのを必死で舐め取ろうとしている紫のショートカットの子。 「今日はこなちゃんもゆきちゃんもお泊まりだからわくわくだねー」 ん?お泊りとな? …遡ること1週間。 「今年のつかさ他1名の誕生日って、土曜で休みなん...
  • 作者の部屋(18-236氏)
    ◆シリーズ物 小さな足跡 小さな足跡(2) 小さな足跡(3) 小さな足跡(4) 小さな足跡(5)(完結) ■5月 微笑みの人形(週刊こな☆かがに掲載) ■6月 紫陽花色に光る雨 ■7月 星紡ぐ想い(かがみの誕生日記念) 星紡ぐ想い(2) 星紡ぐ想い(3) 星紡ぐ想い(完結) 白日の夢 ■8月 始まりは一歩から 始まりは一歩から(2) 始まりは一歩から(3) 始まりは一歩から(4)-New! ■10月 温もりの時間 ◆短編物 『5月28日:心の日記』 コメントフォーム 名前 コメント ...
  • 作者別保管庫(18スレ目)
    6-774氏 プロジェクト・こなかが 外伝『子狐こなたんの物語』 プロジェクト・こなかが ~プロジェクトは永遠に~(プロジェクト・こなかが そして時は動き出すの続き/本編完結) 10-45氏 ホントウノオモイヲ(マッスグナキモチヲの続き) 10-79氏 9話 stand by 13-351氏 満月の夜 14-586氏 みどりの日 17-113氏 雨、相合い傘 異常、デート?(↑の続編) 17-220氏 作法どおり全裸待機 17-337氏 KEEP YOURSELF ALIVE2 第四話(17スレ目からの続き) 18-40氏 夢が現に変わる時 試験会場 18-48氏 Silent Love 曖昧 me mine 18-106氏 白ずきんちゃんとおおかがみ ~想いが重なるその前に(1)~ ~想いが重なるその前に...
  • 作者の部屋(18-817氏)
    ◆「小さな恋の話」シリーズ 小さな恋の話 レイニー・レイニー 子供の時間 アンダー・ユア・スキン 境界線 輝く欠片 ナチュラル 優しさの温度 センシティヴィティ レミニセンス-New! コメントフォーム 名前 コメント
  • 作者別保管庫(19スレ目)
    ※5月28日こなた誕生日祭り投下作品 1-166氏 彼方へと続く未来 三章 (前編)(彼方へと続く未来 二章 (後編)の続き) 1-472氏 楔 4-234氏 ふたりの夜 こなかが観察日記!~序章~(こなたの誕生日記念) 5-974氏 ファーストキスまでの道のり(こなたの誕生日記念) 6-774氏 プロジェクト・こなかが 外伝『子狐こなたんの物語』(続き)(子狐こなたんの物語の続き) 9-310氏 こなかがライフ(差し出された手、変われた私の続き) 10-45氏 ひー壊し編 13-351氏 私を守る人 貴方を守る人 17-113氏 しあわせのそうび 5月28日・快晴にて(こなたの誕生日記念) 18-106氏 ~想いが重なるその前に(3)~(~想いが重なるその前に(2)~の続き) 18-236氏◆Y/DT...
  • 作者別保管庫(20スレ目)
    5-974氏 セカンドキスまでの道乗り(ファーストキスまでの道のりの続編) 今日だけのあまえんぼ 甘過ぎる放課後・どうしようもねえバカップル 14-586氏 しょーと&しょーと ~1日遅れの、ばーすでい~ 18-817氏 子供の時間 アンダー・ユア・スキン 19-149氏 無題(20-171) 20-250氏 雨上がりの日のできごと -午前- 快晴の日の出来事 -午前-(↑の続編) 17-337氏 KEEP YOURSELF ALIVE2 第五話(KEEP YOURSELF ALIVE2 第四話の続き) 18-236氏◆Y/DTLv/x1Y 小さな足跡(5)(小さな足跡(4)の続編/完結) 20-459氏 無題(20-459) 20-760氏 「守る」という事・前編
  • 夢と幻を越えて
    あの子は一人ぼっちだった。 まるで他人を受け入れないかのような様相をしていて。 まるで一人でいる事が当然かのような振る舞いをする。 眼は、冷たく。 まるで他者の全てを拒絶するかのような目をして‥。 ――どうして、そんなに悲しそうな眼をしてるの‥? 私には、 なんだかそれがとても寂しそうなものに見えたんだ..... …『夢と幻を越えて』… 静かな静寂‥。 家族の寝静まった夜に、こっそりと明かりが灯る。 立ち込める甘い匂い。錯乱するボウルやら泡立て器。 深夜の台所で一人、慣れない事を始める。 私には、妹みたいな器用さはない。 同じように作っているのに同じように出来やしない。 上手くいかない型取り。上手く冷えない固まり方。 ようやく綺麗に仕上がったと思っても、口に入れてみると味がイマイチだったり...
  • 100%?アイアイアイ
    「おーっす、こなた。来たわよ」 「はろ~、かがみん。そのへんすわっててよー」 日曜の朝からこなたによびだされた私は、こなたのベットに腰掛けた。 それにしても、何の用かしら。つかさも誘う?ときいたが、一人できて欲しいと言われたし。 一応念のために宿題は持ってきてあげたけど。 こなたはパソコンの前でなにやらやっていたが、やがて音楽が聞こえてきた。 って、ちょっとまて! これは…… 『だれ だれ だれが~? だれ だれ だれに~?・・・』 顔がすぐに真っ赤になるのが分かる。最近出した私のCDだ。 「だれ、だれ、だれが~♪ だれ、だれ、だれに~♪」 「ちょ、ちょっと!! 恥ずかしいから止めてよ~!」 思わず立ち上がり、真似て歌うこなたからマウスを奪うようにして曲を急いで止めた。 横ではこなたがニヤニヤしまくりだ。ゆびで私を突っつきながら、...

  • この日は運がよかったのか、雲ひとつない青空だった。 「よかったわ、昨日ちょっと雨降ってたから心配だったのよね」 かがみは、小さな小窓窓から空を見上げた。 満面の笑みを浮かべ、空を眺める。 空は青く、満足のいく青さに染まっている。 けど今のかがみにとっては、雨が降っても多分満足できただろう。 「こんなに幸せで・・・いいのかな?」 感極まったのか、かがみから涙が溢れ出す。 「wat scheelt eraan?」 着付けの人が心配そうにこちらを見つめる。 「大丈夫です」 ニコっと着付けの人に笑顔で答えると 彼女もかがみの幸せそうな表情を受け、明るい笑みを浮かべた。 そう、かがみは今幸せを感じている。 今かがみは今ドレスに身をまとっている。 真っ白い純白のドレス。一人ではとても着れな...
  • うつるもの6
    空はもう完全に暗くなっていた。 街灯が街を薄暗く照らす中を、私は走り続ける。 早いペースで吐かれる白い息が、夜の寒さを証明する。 はぁ、はぁ……げほっ……はぁ、はぁ………。 ずっと走り続けていたせいか、両脚に激痛が襲う。 体力も、とっくに限界を超えている。 「ぁっ………」 ふわりと私の身体が宙に浮き、そのまま地面に倒れる。 「いたた………」 こんな、なんにもないところで転んじゃうなんて……。 もしこなたに見られたら、またからかわれちゃうな……。 『かがみぃ~、こんなところで転んじゃうなんて、もしかして、ドジッ娘属性もあったのかな~? ツンデレにドジッ娘……。よくゲームにでてくるパターンだねぇ~?? また1つかがみんの魅力に気づいちゃったよ~♪ でも、俺の嫁なんだから、ちゃんと身体を大事にしてよね~?』 こなたのニヤニヤ顔と独...
  • パーフェクトスター番外編 Interlude:始まり
    気づけば私は映画館にいた。 いや───正確には映画館にいるような、ただ流されている映像をひたすら見せられている感覚だ。 私という器をもった存在はなく、意識だけしかそこにはない。 …ないはずなのに。 あくまでここにいる“私”は傍観者以外の何者でもないはずなのに、 体感できるはずのない気温や湿度もなんとなくわかってしまう不思議な空間だった。 最初は古ぼけた8ミリフィルムのように、ピンボケた不鮮明な映像から始まったそれは徐々に輪郭を持ち始めた。  * * * 《Interlude:始まり》 時期として例えるなら、秋から冬へ移り変わるときくらいだろうか。 雲も疎らに、高く透き通った空。 それでもどこか乾いた空気を含んでいる蒼は寂寞を覚える。 木枯らしにも似た冷たい風が追い討ちをかけるように、 小さな歩調で進む小さな二人の女の子を追いかけていた。 ...
  • 崩れ始めたもの
    「私はこなたの事が好きっ!」  身を引き裂かれるんじゃないかという程の悲痛な声で、彼女はそう告げた。  思えば、コイツとは物心付いた頃からずっと一緒にいた。  気が強くて、なんだかんだ言いながらも世話を焼きたがる存在で、周りからは夫婦だなんだのとからかわれたりもした。  友達というよりも親戚や兄弟に近い付き合いをしていたが、一応、男と女という一定のラインを弁えて付き合って来たという自負はある。  だから、俺とコイツの関係が幼なじみから恋人へと変化するという可能性も大いにあったのかもしれない。――アイツと出逢うほんの一ヶ月前までは。 「…ごめん。俺はお前の気持ちに応える事は出来ない」 「…やっぱり、好きなんだ? あの娘のこと」 「…ああ」  俺が静かにそう告げると、彼女は少し顔を伏せる。 「…そっか。じゃあ、仕方が無いよね…」 「……」 「…ず...
  • 天体観測
    「-----っくし!!!」 ギュッと握られた左手の暖かさに、フラフラしていた意識が現実に引き戻された。 それと同時に感じる全身を襲う寒気。 ブルッと無意識に体が震える。 吐いた吐息が白い煙となって空へ吸い込まれてゆく。 ズズ...と鼻をかむ音に視線を移すと、そこには鼻を左腕で擦る泉こなたがいた。 「...だから言ったじゃない」 首に巻かれた自分のものではないマフラーを外そうと、右手を動かすが、なかなか上手くいかない。 どうしてこうも利き手じゃない手は使いにくいのか。 手を離してくれという意思を込めて、こなたと触れあっている左手の力を弱めると、反比例のように力を入れて掴まれた。 なにがしたいんだ、コイツは... 「こなた」 「.........」 「こなたってば」 「.........なに?」 シュンといじけたよう...
  • 作者の部屋(mono氏)
    ◆短編 贈り物 父親として 愛する人と(登校編) 愛する人と(授業編) 優先順位 掛け値なしの(↑の続編) 序列(↑の続編) とても大きな存在(↑の続編) 日常のなかの特別 こころのきょり いのち、つながり【かがみの誕生日記念】 その先にあるのは らすとしーずん その心は誰のもの あいうぃっしゅ すたーとすぷりんぐす でぃあふれんず(↑の続編) ぴゅあぶるー(↑の続編) すたんどばい(↑の続編) 終わりも始まりもない 小さな女の子と狼な女の子(↑の続編) そこにある灯 春遠からじ ゆびきりげんまん 心地よい熱-New! コメントフォーム 名前 ...
  • 奇跡から幸福へ
    小さな子が泣いている。 その子はとても小さくて、とてもか弱そうで……とても……。 ……そう、こなた……こなたに似てるんだ……。 ……あれ……私……何を……? ……っ!!そうか……私は……こなたを庇って……。 ……こなたは? ――みぃ……。 ……小さな子が何かを言っている。 ――がみぃ……。 「――かがみぃ!!」 ――奇跡から幸福へ―― 「……っ!!」 ……私は……柊かがみ……。 ……ここは……病院? ……確か私は……こなたを庇って……。 ……こなたは!? こなたは無事!? 「……ん……」 気が付くと何やら黒い塊が私の上にのしかかっていて……ってつかさか。 「……おーい、つかさー。起きろー」 つかさは寝ている...
  • 賢者の石
    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『賢者の石』(『ふたりの卒アル』外伝) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――  私たちがいつものようにスクールバスを降りると、バス停のすぐ脇で弱々しい朝日に照らされ、木枯らしに震え上がりながら立ち竦んでいる泉ちゃんの姿が目に入った。それに気づいたみさちゃんが私より先に声をかける。 「うーす。なんだよ、今日はチビッ子ひとりか」 「悪いけど今日はみさきちはおよびじゃない。それとチビっていうな」  硬い声でずいぶんとトゲのある返事が帰ってきた。たちまち傍らのみさちゃんが機嫌を損ねていくのがわかる。仕方がないので、私はつとめて平静を装いながら慎重に言葉を選んだ。 「『チビ』は好きになれない? じゃあ今度からは『エド』って呼ぼうかしら」 「そ...
  • 君が愛してくれるなら
    「なんでこんなに、悲しいのかな…」 私は1人、夜空を見上げ。 高らかに、笑い飛ばした。 …いや。 笑い飛ばしたかった。 ◇ こなた、大学私と同じ場所がいいんだって。 それって、一体なんなのかな…。私、なんか期待しちゃいそうだよ。 もうすっかりお馴染みになった、こなたの家庭教師。 今日も、こなたに教える。 私にはそれが、すっごく楽しみで。 だって、こんなにも可愛いんだよ? 小さな小さな体をさ、一生懸命動かして。 こんなにも幼いのにさ、時々びっくりするくらい、大人な表情するんだよ。 みればみるほど、愛しくて。 その手、その脚、その瞳。 全てが輝く、宝物。 例えるなら、オルゴール。 小さな小さな、オルゴール。 手に取る分には可愛らしい。 でもひとたび、開けたなら… 音、一つ一つが。 輝い...
  • 3巻47p『広く狭い』より
    (柊家お茶の間) 「そういえばこの前、ご飯食べてる時お父さんがさ。」 シャーペンを止めてこなたが話し出す。 今年の夏の日常的な勉強風景だ。 夏の初め、『今年の夏は宿題を最初から少しずつやる!』 と珍しく電話で意気込んだこなたの決意は、 『というワケで明日、かがみん家(ち)行くんでよろしくー』 と言って手土産持参でやってきた初日から、 何度か場所をわたしの家、こなたの家、みゆきの家と変えつつ奇跡的に継続している。 最初はわたしの解答を写すだけだったこなたも、 こなたの家やみゆきの家でゆたかちゃんやみなみちゃんと一緒に勉強しているうちに、 少しずつ自力で進めるようになった。 今日も朝から蝉の声と扇風機の音をBGMにわたしの家で勉強している。 ちなみにお父さんたちは朝から出掛けていて、...
  • かが×こな(前編)
    ―12月26日、終業式も終わり、私とこなたは夕暮れに染まる町を歩いている。 「いや~買った買った!」 …両手に握られているのは紙袋だが、中には大量の同人誌。 ―私は半ば呆れ顔でこなたを見つめる。 「つか、3万もそんなもんに使うなよ…。」 「それは違うよ~かがみん。」 「目に止まったら即買い。これは基本だよ?」 …あぁ、そうですか…。 ―と、横断歩道に差し掛かる。信号は赤だ。 こなたは見えていないのか気づいてないのか、 かまわず歩き続ける。 きっと、買った同人誌で頭がいっぱいなのだろうか? 「ちょ!?あぶ…!!!!」 …あぶ”ない”まで聞こえただろうか? こなたの小さな体が”宙を舞う”。 バンパー。ボンネット。ウインドウ。 続いて派手なスキール音。 ...
  • 七夕の夜に on Mon
    寂寞としている、暗い部屋。 そのベッドの上、私は天井をぼんやりと眺める。 さっきまでの喧騒がウソのような寂寥に、違う世界にいるという勘違いさえしそうになる。 喧騒を作り出していた主は、もう電車に乗っている頃だろう。 明日が火曜日じゃなかったなら………。 そんな、仮定法・反実仮想の文章。 つまり、裏返せば明日は火曜日だから………。 憾んでも、その願いが叶うことはない。 頭ではわかっていても、やはり憾んでしまう。 「こなた……」 今はいないその人の名前が、暗がりに響く。 今日は、私とつかさの誕生日。 受験生ということもあり、今年は去年のようなパーティは開かなかった。 みゆきはお昼休みのときに、私とつかさにプレゼントを渡してくれた。 こなたはこの後2人の家いったときに渡すよ~と言って、放課後、家まできてくれた。 ...
  • ランチ
    我ながらなんというか自意識過剰な気がしないでもない、と思う。 デート、とは言っても隣を歩くのは仲の良い友達、同性である。 そりゃ好きではあるけれどあくまで友人として。恋愛的な意味で、例えばそのキスしたいだとか、そういうのは考えたことは全くない。 で、今手を繋いでいるわけだけども、これは普通のスキンシップ。親友だし女同士だし、つかさとだって何度もしたじゃない。 それでもくすぐったさを感じてしまうのは、街中人前でだからとかこなたの手の意外な小ささと柔らかさとかそこから伝わる温もりとか、それらのせいなのだと思いたい。 こなたも変に静かでほとんどこっちを見ず、ただ手だけは離さないとばかりにぎゅっと握ってくるのでなおさら調子が狂う。 「……」 「……」 赤信号で立ち止まる私たちに訪れた沈黙。 こなたは俯いていて並び立った状況だとよりその小ささが際立ってわかる。 周りの人たち...
  • ゆびきりげんまん
    道を行き交う人々。スーツを着込んだ会社員や買い物バッグを提げる主婦、楽しげに談笑するカッターシャツの高校生たち。 みんなかがみの二歩先を歩く少女より大きく、しかしかがみにとって少女ほど大きな存在はいない。 未発達な男の子たちの、それでも自分より広い肩幅。 腰下まで伸びた長い髪を見つめる。手入れがひどく面倒そうだけれど、かがみが羨むくらいに髪質が良い。 かがみにはその髪に隠された小柄なこなたの背中を見た記憶がほとんどなかった。 「ごめん、峰岸たちと話してたら遅くなった。って、あれ」 かがみが待たせちゃったかなと謝意を込めながら扉を開けると教室に残っていたのはこなた一人。 「ねえ、つかさとみゆきは?」 「つかさが買いたいものがあるって、みゆきさんと一緒に先に帰ったよ。かがみにごめんねって」 「そう、別にいいのに。で、こなたは?」 一緒に帰ってればよか...
  • おまじない
    「ねえ、お姉ちゃん。好きな人の写真を携帯の待ち受けにして、三週間隠し通せたら恋が叶うっていうおまじないの噂知ってる?」 「へえ、そんなのあるんだ。でもさ、そんなことで恋が叶うわけないのに、どうしてやろうと思うのかしら。それよりも、もっと現実味のあることをすればいいのに。仲良くするとか、告白するとか」 「お姉ちゃんは夢がないなあ。素敵な話じゃない。告白なんてする勇気がないから、待ち受けの画面にしてこっそり、恋が実りますようにってお祈りしてるんだよ」 「はいはい、私は夢がないわよ。にしても、三週間隠し通すなんて、部屋の押入れにでも入れてたら簡単なんじゃないの?」 「そんなのじゃ、恋は叶わないよ。いつものように使いながら、隠さないといけないんだよ」 「いや、だからどっちにしても叶わないって……。まあ、いいわ……」 それにしても、待ち受け画面を三週間隠せたら恋が実る、か……...
  • 作者の部屋(yo-ko氏)
    ◆いふ☆すた エピソード いふ☆すた EpisodeⅠ‐A ~刈り取る想い~ いふ☆すた EpisodeⅠ‐B ~実らない果実~ いふ☆すた Episode 1.5 - A ~収穫期~ いふ☆すた Episode 1.5 - B ~空色模様~ いふ☆すた EpisodeⅡ~静かにツルの切れる音~(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅢ~堕ちる果実~(シリアス・二次設定) いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 前半 いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 中盤 いふ☆すた EpisodeⅣ~大地はやさしく受けとめる~ 後半(シリアス) いふ☆すた EpisodeⅤ~ココロに降る雨がその大地を潤す~(シリアス・二次設定) いふ☆すた Episode LAST ~やがてその実は大樹となる~(シリアス・鬱展開注意) いふ☆すた エピローグ ~今...
  • 星紡ぐ想い(完結)
    ★☆★☆★ その川へたどり着くころには、辺り一面夜の帳に包まれていた。 川原に生い茂る草が時折そよぐ風に揺れ、涼しげな音を立てている。 川のせせらぎは、そんな涼しげな風により一層の涼を添えていた。 「うわ、すごいね」 「きれいでしょ」 川辺を歩きながら空を見上げると、満天の星が輝いていた。 幸い今日は梅雨の合間をぬって晴れたこともあり、雲に隠されることはなかったようだ。 夜空を埋める星々に、私は素直に感動していた。 「ねえねえ、天の川ってどこにあるの?」 「あそこの光が強いあたりじゃないかな。ほら、ぼんやりと光ってるあのあたり」 「ふーん」 そう言ってかがみは周囲よりほんの少し強く星が輝くあたりを指差した。 「思ってたより強く光ってないんだね。もっとこうぱあって輝いてるのかと思ってたけど」 「さすがにそこまではね。ほんとはもっと明るく見えるはず...
  • 古ぼけた佇まいの雑貨屋の話
    古ぼけた佇まいの雑貨屋。 西洋風の建物で、レンガでできているそこは、私のお気に入りの場所。 不思議な雰囲気が漂うそこは、喧騒で広がる世界とは切り離されている感覚にとらわれる。 一度その店に足を踏み入れれば、まるでヨーロッパのような、そんな場所。 そここそ、私が大好きな雑貨屋。 今日もまた、大学の帰りに寄る。 その日本離れした雰囲気に惹かれついつい足を運んでしまうのだけれど、毎日のように通うのには実はまだ理由がある。 扉を開けると、カランカラン、とベルが挨拶してくれる。 中にはアクセサリー、アンティークの小物なんかが棚にある。 店の奥。カウンターがそこにはある。 「やっぱり、いた…」 カウンターに腰掛ける、若い女のコ。 実はこの人目当てで来ていたりもする。 彼女の名前は知らない。背が低く、青い髪を靡かせる彼女。 ミス...
  • あいうぃっしゅ
    「んー……あ、あれ」 目覚ましの音に夢の世界から連れ戻され、布団から出ようと思ったのに起き上がれない。 以前の私ならいざ知らず、きちんと起きる習慣の身に着いた今はこの暖かさが魔力とかそんなんじゃなくて。 物理的にどうも体が拘束されてるみたいだった。 「かがみ、起きてよ。朝だし、私動けないし」 抱き締められている、というよりはのしかかってきているかがみを起こそうと試みる。 初めの頃はこうして一つのベッドに二人で寝るのすら恥ずかしかったものだけど。 今ではめちゃくちゃ気持ちよさげに寝ているかがみの寝顔を寝起きにドアップで見ても溜め息が出てしまうほどだから不思議だ。 しかしこの人は眠ったまま私を離してくれないね。 つかさをよく起こしてあげていたという話からして目覚めはいいほうだと思うのに、どうしてだろう。 一応、安眠妨害を承知で強引に起こすことも、無理やりに...
  • 1話 同居人の作り方
    もしライオンが道路を歩いていたらどう思うだろう?もし車が線路を走っていたらどう思うだろう? もしUFOが自分の家の庭に着陸したらどう思うだろう? きっとあっけにとられるだろう。 今の私がそんな状態。 「あの、ここって3号室です、よね?」 「・・・そうですよ。」 ドアを開けて、目の前に広がる風景はまだ荷物も何も置かれてない、殺風景な部屋だと思っていた。 でもそれは間違い。目に映るのたくさんの段ボール。ちょっと開いてある荷物とマンガの山。 「幸運星荘の3号室は、私が入居するはずなんですが・・・」 マンガの山に埋もれている小さな人影。よく全体像が見えない。でもはっきりと分かるのは、まるで海のような深い青。 「あの・・・私、柊かがみって言うんですけど、この前、管理人さんとも確認しあったんです。」 上手く働かない頭をフル回転...
  • 画像保管庫(21スレ~)
    7-438氏 雨の日のトラブル 赤い糸 避難所スレ2スレ目記念 [´・ω・`] 氏 眠れぬ夜 6-774氏 見つめる二人 19-737氏 お早めにお召し上がりください(かがみの誕生日記念作品) 狂信者M氏 織姫と彦星(かがみの誕生日記念作品) 18-349氏 双子とねこなた(かがみの誕生日記念作品) 11-307氏 えへへ、か~がみっ♪ あんず飴(かがみの誕生日記念作品) 泣きこなた(こなたを泣かせてみたい。をイラスト化) 11-228氏 梅雨☆doki 天の川の下で(かがみの誕生日記念作品) OVA衣装で けもけも コテ無し氏 テンタイカンソク 8-784氏 声を聴かせて 今日は何色? 当世腐女子絵図 マーキング いつだってラブフラグ イベントクリア 百合時空 下校途中でつかまえて 言わせてみたい(顔に書いてあ...
  • 運命を駆ける猫【第五章】
    毎日屋上へ通い詰めたのは一緒にいる時間を増やしたかったから。 他愛の無い会話を繰り返したのは早く仲良くなりたかったから。 私は貴女の笑顔が見たかっただけ。 あんな顔…見たくなかったのに。 ―――。 「………」 教室へ向かって、何も言わずに私の前を歩く日下部。顔は見えないけど、機嫌が悪いことが手に取るように分かる。 「ねぇ、日下部…」 「…なんだ?」 「ごめんね、気分悪くさせちゃってさ…」 私の謝罪の言葉に、日下部は立ち止まって後ろを振り返る。 …その表情は怒りではなく、意外にも悩ましげなものだった。 「柊が謝ることじゃねぇよ。それに…」 「…何?」 「いや、何でもない」 気まずそうに頬を掻きながら、日下部は再び廊下を歩き出した。 「柊はB組に行くだろ?」「あ、うん…」 ...
  • その心は誰のもの
    もう二年以上も通い続けた学校への道のり。 つまり何百回も行き来してきた通学路。 朝日が眩しかったり、しとしと雨が降っていたり、背中を押される強風の日もあったけど、どれもとりとめのない日常の一部。 今日も一足先に夏がやって来たようなあたたかい気候が気になるくらいでいつもの朝に変わりなかった。 駅前のバス停に並ぶ私とつかさ。同じ制服に身を包んだ学生の姿が多く目に着くようになった。 初めのうちは少々派手に思えた赤色のセーラー服も高校生活の思い出と共にいとおしい。 だけどその人だかりの中にあの子の姿は見えなかった。 「こなちゃん、遅いね」 手持ち無沙汰な妹が呟いた。 友達と談笑する者、遠くを見つめて佇む者。待ち時間の過ごし方は人それぞれ。 「そうね。ま、今日は月曜日だしね」 休み明けのあいつはしばしば遅れてやってくることがあった。 理由はやはり深夜ア...
  • こなかがスレSS保管庫・あらすじ一覧(19~23スレ目)
    こなかがスレSS保管庫・あらすじ一覧(19~23スレ目) ———————————————————————————————————————— 題名  作者名 投稿されたスレ  あらすじと設定(舞台、状況、関係、視点など)  前作→(本作)→続編(または派生作品) ※あらすじという名目上、極力控えめにしてはいますが、ネタバレになる事はあります。 ———————————————————————————————————————— 作者別保管庫(19スレ目) 彼方へと続く未来 三章 (前編)  1-166氏 19スレ目  こなたとかがみが仲直りできて、いつも通りB組で昼食を食べる4人。かがみは用があるからと言って早々に出て行ってしまう。こなたはアニ研の部室のひよりのもとに行き、どうすれば絵が上手く書けるのかを聞く。  「彼方へと続く未来 第二章 (後編)」→(本作...
  • 父親として
    「話があるんだ」 今にも崩れてしまいそうなくらい張り詰めた表情で娘はそう切り出した。 そういえばこなたがこんな表情をしてたことが一度だけあったっけな。 あれは確かこなたが小学校にあがるころだった―― 「お父さん、お母さんは死んじゃったの?」 どうしてもうまく説明できなくて、それに生死をまだよく理解できていなかったこなたが、本気でぶつけてきた疑問。 そうか。ちゃんと真実を伝えるべき時が来たんだな、と瞳に涙を浮かべる娘に俺は言った。 「ああ。お母さんにはもう会えないんだ」 泣いたっていい。ずっと希望を持たせて悪かった。 俺を怒ってもいいから、どうかこの事実を受け入れてほしい。 小さな、本当に小さくてか弱い娘を絶対に離さないと抱きしめる。 こなたは体を微かに震わせ、小さく嗚咽を漏らしていた。 「たとえ会えなくても、お母さんは俺たちを...
  • 夢の中で
    ある日の放課後、教室にした忘れ物をとりに行くため私は全力で校舎内を走っていた。 もう日も傾き、真っ赤に染まった廊下には誰の姿も見えず、少し、怖い。 「早く行ってこなた達に合流しましょ」 そう言って私は自分の教室のドアに手をかける。 誰もいないはずの教室……そう思っていた。 「かがみ……」 先に帰ったはずの、私の大切な人……泉こなたに声をかけられるまでは。 「こなた……なんでここにいるのよ?」 「かがみにどうしても言いたいことがあってね、ずっと待ってたんだ」 ちょっと待って、それはどういうこと?こなたとは先刻バス停で別れたばかりだ。 そのこなたがずっと私を待っていた?ここで? でも、そんな思考も次のこなたの言葉で霧散してしまった。 「あのね、私……かがみのことが好きだよ」 好き……その一言に心臓が飛び跳ねる。 「ずっと好きだったんだ、ツ...
  • 春遠からじ
    冷たい風が音を立てて通り抜ける。こなたは小さな体を震わせた。 学校指定のコートに埋まるかのようにできる限り露出面積を減らす。マフラーがないのが辛かった。 ほんの数日前はすごく暖かかったのに。また冬に逆戻りしたみたいだ。 「こなた、寒くない? 大丈夫?」 隣を歩いているかがみが心配してくれていた。 自分より大きな体。凍てつく冬の日も、うだるように暑い夏場も、凛として真っすぐに伸びた背筋。 かがみの優しい言葉にからかうつもりの返しがすぐにできなかった。 「……ぜんぜん、へーきだよ」 と、言ったそばから鼻を鳴らした。 もう、と苦笑交じりにかがみが近寄った。二人の身長差15cmとちょっと。 生まれながらに姉だったからなのか、少し大人びた仕草、気遣い。この頃はどうも、かなわない。 言ってしまえば母性的なものを感じさせること。で、あるかもしれないが、頑とし...
  • 遠い未来…遥か彼方の土の中で…
    (注:死人あり。グロあり。…でも鬱要素はナシ。 超ど級ブラックユーモア。バチ当たり。 「これはマズイw」と思ったら、すぐに引きかえして下さい。) 真夜中に雷鳴が轟き、強風が吹き荒れ、雨が乱暴に土を叩く… 街の郊外…西洋の吸血鬼に出くわしそうな古びた洋館のすぐ手前にある墓地。 人生を終えた者たちの体が埋葬されている場所。 数々の墓が立ち並ぶその場所。 やがて、雨が止み、静かな夜が戻った時。 ある一つの墓が、ぐらっとわずかに揺れた。 そして、土の中から白骨化しつつある腐った腕が飛び出した。 土が盛り上がっていき、中から腐りかけの人体が起き上がってくる。 顔の半分は皮膚が腐っており、体の所々の骨がむき出しになり、頭部からは頭蓋骨を見せている。 よろよろと2、3歩歩いたかと思うと、言葉を発した。 「ふ...
  • @wiki全体から「小さな勇気」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

記事メニュー
目安箱バナー