緊急地震速報について
概要
緊急地震速報は気象庁より一般向けと高度利用者向けの2種類の情報が発表されています。
英語での表記は「Earthquake Early Warning」であるため、EEWとも表記されます。
地震が発生した時に最初に発生する微弱な揺れを伴うP波(初期微動)を検知し、それを解析して地震の発生した場所や規模などを計算し、その後に来る大きな揺れを伴うS波(主要動)が発生する前に地震が発生したことを速報するものです。
あくまで「速報」であり、地震を「予報」するものではありません。
このため、震源に近い地域ではS波の到達までに速報が間に合わないということもあります。
一般向け緊急地震速報 (地震動警報)
地震波が2点以上の観測点で観測され、
推定最大震度5弱以上となる場合に発表。
震度4以上の揺れが予想される地域に対し、地震動により重大な災害が起こるおそれのある旨を警告。
警報発表地域は気象庁が用いる
緊急地震速報や震度情報で用いる区域の名称に伴い、188の地域に分けられている。
P2P地震情報では、Beta3.5 (Rev05) 以降配信される。また、テレビ・ラジオ・携帯電話向け緊急速報メールなどでも配信される。
高度利用者向け緊急地震速報 (地震動予報)
気象庁の定める
許可事業者よりサービス利用者へ配信される。
地震波が1点以上の観測点で観測され、
推定最大震度3以上または推定マグニチュード3.5以上となる場合に発表。
上記の基準を満たさなかった場合でも、1点以上の観測点でS波、P波のどちらかの振幅が100ガル以上を観測した場合も発表。
専用ネットワーク端末、ソフトウェアなどで配信される。
キャンセル報
これは緊急に地震が発生したことを速報するためのものではない。
地震波が1点の観測点で観測されたが、その数秒後に別の観測点で地震波が観測されなかった場合に発表。
その名の通り、前に発表された緊急地震速報の発表をキャンセルする。
2点以上で観測された場合は発表されないため必然的にキャンセル報が発表されるのは地震動予報に対してのみ。
前の地震動予報が観測点の少ない地域で発表されていた場合、キャンセル報の発表までに30秒以上の間隔が開くことがある。
受信できるアプリ
PC向け
無料サービス
- つくるウェブ EarthquakeNotifier
- 強震モニタ Extension (Chrome拡張機能専用)
有料サービス
対応端末:Windows
配信タイプ:高度利用者向け
携帯電話向け
キャリア公式提供
いずれのキャリアも一般向け緊急地震速報の対象地域内にいる場合に配信。設定は基本的に不要だが、一部機種は受信の設定が必要なので要確認。未設定・圏外・現在地が近隣の対象外地域と誤認識したなどの理由により受信に失敗した場合、再配信はされない。
緊急地震速報だけでなく、津波警報、気象等に関する特別警報、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報も配信される。
サードパーティ製アプリ
- 緊急地震津波速報:SignalNow Mobile
最終更新:2024年01月24日 17:41