概要
緊急地震速報は気象庁より一般向けと高度利用者向けの2種類の情報が発表される。
英語での表記は「Earthquake Early Warning」(EEW)。
地震が発生した時に最初に発生する微弱な揺れを伴うP波 (初期微動) を検知し、それを解析して地震の発生した場所や規模などを計算し、その後に来る大きな揺れを伴うS波 (主要動) が発生する前に地震が発生したことを速報する。
あくまで「速報」であり、地震を「予報」するものではないため、震源に近い地域ではS波の到達までに速報が間に合わないことがある。
より詳しい情報は
緊急地震速報について (気象庁) 、
緊急地震速報 (Wikipedia) などを参照。
一般向け緊急地震速報 (地震動警報)
地震波が2点以上の観測点で観測され、
推定最大震度5弱以上または
長周期地震動階級3以上となる場合に発表。
震度4以上の揺れが予想される地域、および
長周期地震動階級3以上の揺れが予想される地域に対し、地震動により重大な災害が起こるおそれのある旨を警告。
警報発表地域は気象庁が用いる
緊急地震速報や震度情報で用いる区域の名称に伴い、188の地域に分けられている。
P2P地震情報のほか、テレビ、ラジオ、携帯電話向け緊急速報メール、Jアラート (防災無線) などでも配信される。
P2P地震情報やNHKなどでは、緊急地震速報で用いる府県予報区の名称に伴う56の地域に分けて配信される。そのため、対象地域の境目にいる場合、P2P地震情報やNHKで受信しても、区域の名称を用いる携帯電話向け緊急速報メールでは受信しないことがあるので注意が必要。
また、一部の民放ラジオ局では放送エリア内で震度5強以上が推定される場合のみ配信し、震度4・5弱の場合は配信しないことがある。これはラジオは運転中に再生する人が多いことからの配慮 (震度5弱以下だと道路への影響は少なく配信することでかえって交通渋滞を招くため) であるが、こちらもP2P地震情報やNHKで受信しても民放ラジオ局では受信しないことがあるので注意が必要。
P2P地震情報
Windows版はBeta3.5 (Rev05) 以降、モバイル版は0.9.3以降で配信される。
上記のとおり、府県予報区の名称を用いて配信される。
Windows版 Beta3.5 (Rev12) 以降では緊急地震速報の続報も配信される。
Beta3 (旧バージョン) では緊急地震速報は配信されないが、
緊急地震速報 配信試験(オープンβ)プラグインを導入することでNHKラジオの音声を認識して緊急地震速報の発表を通知することは可能。
携帯電話向け緊急速報メール
一般向け緊急地震速報の対象地域内にいる場合に配信。受信設定がオフになっている (初期設定はオン) 、圏外や機内モードになっている、現在地が近隣の対象外地域と誤認識したなどの理由により受信に失敗した場合、再配信はされない。
緊急地震速報だけでなく、津波警報、気象等に関する特別警報、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報も配信される。
対応機種 (docomo)
対応機種 (au)
対応機種 (softbank)
対応機種 (Rakuten) (ETWSにチェックがある機種が対応)
キャリアが提供する携帯電話ではない場合、iPhoneは使用するキャリアの対応機種であれば受信が可能だが、それ以外 (Androidなど) は機種により受信可否が異なるので確認が必要。
NHK
国内向けのテレビおよびラジオ放送で配信される。
画面下半分にテロップを表示し (まれではあるが2つの地震が同時に発生した場合は上下2段の表示になる) 、「○○で地震 強い揺れに警戒」に続き強い揺れが予想される予報区名および地図が表示される。同時に「緊急地震速報です。(ラジオの場合は○○で地震という文言が入る) 強い揺れに警戒してください。」という音声が再生される。ラジオの場合はこの文言に続き強い揺れが予想される予報区名が読み上げられる。
上記のとおり、府県予報区の名称を用いて配信される。
NHK ONEの場合、NHKプラスではそのまま配信されるが時差が生じる。らじる★らじるでは無音になり配信されない。ニュース・防災アプリのプッシュ通知については下記「受信できるアプリ」節を参照。
高度利用者向け緊急地震速報 (地震動予報)
気象庁の定める
許可事業者よりサービス利用者へ配信される。
地震波が1点以上の観測点で観測され、
推定最大震度3以上または推定マグニチュード3.5以上となる場合に発表。
上記の基準を満たさなかった場合でも、1点以上の観測点でS波、P波のどちらかの振幅が100ガル以上を観測した場合も発表。
専用ネットワーク端末、アプリなどで配信されるが、原則として、一般向け緊急地震速報と同様地震波が2点以上の観測点で観測された場合のみ配信される。
PLUM法
従来の緊急地震速報は前述のとおりP波を検知して地震の規模を計算する方式を採用しているが、巨大地震が発生した場合、P波からの規模計算には限界があり、実際に強い揺れを観測した地域でも一般向け緊急地震速報の対象地域に入らないという問題があった。
そこで、P波からの計算ではなく、震度5弱以上を観測した地域があった場合に実際に観測した震度から周辺地域の予想震度を瞬時に計算、震度4以上の揺れが予想される地域を発表する、全く新しい方式を導入することになった。
緊急地震速報の発表は必然的に従来方式よりも遅れることになるため、第1報 (従来方式での予測) での予想震度が小さく表示されていてもPLUM法による再計算により予想震度が大きくなる可能性がある。一般向け緊急地震速報でも再計算の結果発表対象地域が拡大した場合、あらためて対象地域が発表される。
なお、一般向け緊急地震速報は気象庁から発表する情報をそのまま配信しているため例外なくPLUM法に対応するが、高度利用者向け緊急地震速報は配信事業者が各地点の震度を計算して配信するためPLUM法に対応しない場合がある。そのようなサービスは、一般向け緊急地震速報が発表されている地域でも予想震度が小さく表示されたり、従来手法での発表がなくPLUM法のみで計算して発表された緊急地震速報は (地震の規模を計算しているわけではないため) 震源の深さ10km、マグニチュード1.0として扱われるため、予想震度が計算できず、全地点の予想震度が1未満として扱われる。その場合は、最大震度のみ (気象庁が発表しているため) 表示されるので注意。サービスごとの対応可否は下記の「受信できるアプリ」節に表記する (一般向け緊急地震速報のみ発表するサービスについては前述のとおり気象庁の情報をそのまま配信するため表記していない) 。
キャンセル報
これは緊急に地震が発生したことを速報するためのものではない。
地震波が1点の観測点で観測されたが、その数秒後に別の観測点で地震波が観測されなかった場合に発表。
その名の通り、前に発表された緊急地震速報の発表をキャンセルする。
2点以上で観測された場合は発表されないため必然的にキャンセル報が発表されるのは地震動予報に対してのみ。
前の地震動予報が観測点の少ない地域で発表されていた場合、キャンセル報の発表までに30秒以上の間隔が開くことがある。
ウェザーニュースLiVE
YouTube ライブを含むすべての配信サービスで配信されるが、2016年9月でテレビでの放送が終了し以降はインターネット配信のみであるため時差が生じる。
推定最大震度3以上の場合に配信され、全画面表示で各地点の推定震度が地図上に表示される。
PLUM法に対応していないため、PLUM法でのみ配信された緊急地震速報は推定震度が表示されない (前述のとおり最大震度は表示される) 。一般向け緊急地震速報にも対応していないことから、白地図となる。
The Last 10-Secondや地震津波の会のプッシュ通知については下記「受信できるアプリ」節を参照。
受信できるアプリ
EEW Client by DMDATA.JP
JQuake
https://jquake.net
対応OS: Windows・macOS・Linux
配信タイプ: 一般向け・高度利用者向け
PLUM法: 対応
料金: 無料 ※緊急地震速報を受信するには月額550円が必要
P2P地震情報とおなじくDMDATA.JPのAPIを使用している
緊急地震速報の他に津波予報も配信される
EarthQuickly
https://earthquickly.com
対応OS: Windows・Webサービス
配信タイプ: 一般向け・高度利用者向け
PLUM法: ???
料金: 無料 ※DMDATA.JPのAPIを使用するにはDMDATA.JPとの契約 (月額1,650円) が必要
DMDATA.JPの契約がない場合は無料APIが使用されるとの記載があるが無料APIの提供元は不明
地震津波の会
https://qt.weathernews.jp
対応OS: iOS・Android
配信タイプ: 高度利用者向け
PLUM法: 未対応
料金: iOSは年額3,100円・Androidは年額3,110円 (ウェザーニュース会員の登録有無にかかわらずアプリ内課金が別途必要)
緊急地震速報の他に津波予報も配信される
The Last 10-Secondがベースだがその情報に加え地震情報 (実際に観測した震度) の履歴も表示可能
SignalNow X
SignalNow Professional
ゆれくるコール
PREP (プレップ)
https://service.rcsc.co.jp/prep
対応OS: iOS・Android
配信タイプ: 高度利用者向け
PLUM法: 未対応
料金: 無料 ※プレミアムプランの機能を使用するには月額120円(アプリ内課金)が必要
緊急地震速報の他に津波予報や気象関係の警報等も配信される
上記ゆれくるコールの後続アプリ
Safety tips
Yahoo! 防災速報
NHK ONE ニュース・防災
強震モニタ・長周期地震動モニタ
特務機関NERV防災アプリ
https://nerv.app
対応OS: iOS・Android
配信タイプ: 一般向け・高度利用者向け
PLUM法: 対応
料金: 無料 ※サポーターズクラブ (上位プラン) の機能を使用するには月額料金 (アプリ内課金) が必要
緊急地震速報の他に津波予報や気象関係の警報等も配信される
強震モニタとの連携機能あり ※有効にすると強震モニタ同様緊急地震速報の予想震度に実際に観測した揺れの強さが地図上に重ねて表示される
TBS NEWS DIG 防災・ニュース・天気 by JNN
KyoshinEewViewer for ingen
Zero Quake
YDITS for Web
https://www.ydits.net/apps/web/
対応OS: Webサービス
配信タイプ: 一般向け・高度利用者向け
PLUM法: 対応
料金: 無料
一般向け緊急地震速報の対象地域内では気象庁が計算した予報区ごとの予想震度がそのまま表示される
緊急地震速報の他に雨雲レーダーと台風情報も配信される
最終更新:2026年05月30日 13:29