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side.K


あたしは、一体どちらを好きなんだろう。


あ〜ちゃんとのっち。
二人とも、ゆかにとって大切で大好きな人。

あ〜ちゃんといると、体が熱くなってドキドキする。
のっちといると、優しい気持ちになって胸がキュンとする。

あ〜ちゃんに抱きしめられると、匂いと温度が濃密になって頭の中があ〜ちゃんでいっぱいになる。
のっちに抱きしめられると、柔らかい温かい気持ちで満たされて頭の中がのっち一色になる。

…二人とも、大切で大好きな人。


布団に横たわって、あたしはずっと二人の事を考えていた。
生温い風が頬を撫でていく。

目を閉じると浮かぶのは、二人の事だけ。


ゆかの体は、際限なくあ〜ちゃんを求めてる。
ゆかの心は、際限なくのっちを求めてる。


あたしは一体どっちが…。




「ゆかー?」
「はーい…」
障子の向こうにお母さんが立っている。
布団から体を起こして障子を開けた。

「あんたどこか具合でも悪いの?」
「ううん、ちょっと考え事…」
「そう…。余計な事かもしれないけど、もし何かに悩んでるなら…ゆか自身が本当に後悔しない選択をしなさいね…」
「……うん。ありがと」

お母さん…ごめんね…。
ゆか、まだちゃんと選べないよ。
だって二人とも大切で大好きだから…。


…いつかは来る最後が分かっていても。


  • 続-








最終更新:2009年03月30日 20:39