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Nside

「暑い…」
「………うん」

じわじわと滲む汗が気持ち悪い。
梅雨特有の湿度の高さが部屋に充満して空気が重たい。

あいにくクーラーはツンデレなのか熱風を吐き出したからお休み中。

「のっちぃ〜…」
「んぁ〜?」

「つっまらん」

はい、そうですよね。
どうしたもんか…

あ〜ちゃんはパタパタと胸元を扇ぎながら髪をかきあげる。

あー…うん
その仕種って色っぽいよね
やば、鼻から暖かい汁が…

「ちょっとぉなにしとるんよ…」
「ぬぁんもしとらんです」

だらーんとした空気
あれ?さっきより重くない。

心地好い空気が流れてる気がする。

「あ〜ちゃん」

んー?とこちらをちらっと見ながら微笑んでくれる。


この空気ってあ〜ちゃんが出してんだな、うん。

「あ〜ちゃん」
「だから、なによ?」

「んーん、ただ好きだなって」
「ふぇ?」

少しだけりんごみたいになったかと思ったら、ぺちってはたかれた

わかってるよ
照れ臭いんだよね



「いっきなりなによ!」
「んーん。ただ言いたかっただけ」

そうこの空気に言わされちゃったんだよ。
あ〜ちゃんはぶつぶつ言ってる。

ほんと、かわいいなぁ


「雨が止んだらさ、アイス買いに行こっか」
「アイスー!」
ぱぁっと笑って
りんごちゃんはニコニコの向日葵みたいになってるよ


「「虹」」

雨が止んだみたいで
ところどころ光の階段が降りてる

よし
さりげなく触れた右手をそのまま掴んでコンビニに…
「アイス買いに行くよ!」

あら

するりと隣からいなくなり
財布を握りしめ玄関へと走っていった。

虚しく空をきった左手に
「お前もうちょっとしっかりしろっての」
って言って私も財布を握りしめ追いかけた

待っててよ
すぐ捕まえるから。

「あ〜ちゃん待ってぇ〜」
「置いてくよ〜」


続く?






最終更新:2009年05月30日 22:53