バイバイ…。
またね…。
あなたの背中を、見つめる夕暮れ。
ほらまた寂しくなった。
隣にあなたがいないだけで、私はいつだって不安になる。
さっきまで見ていたあなたの笑顔を思い浮かべて、私は落ち着かない心を慰めるの。
暮れゆく空は、オレンジと黒のグラデーションが綺麗だよ。
小さくなっていくあなたの背中に呟いてみる。
振り向くはずないよね。
側にいることが当たり前になって、言葉なんか言わなくても伝わる関係になった。
望んでいた場所のはずだったんだけどな。
私はまだ…、もっとあなたの近くに行きたいの。
手を繋いで歩けるように、あなたの横顔を見れる特等席にいきたいから。
伸ばしかけた掌…。
届かない距離がもどかしい。
「あっ…」
小さくなったあなたが振り返る。
千切れそうなくらい大きく手を振る。
そんなあなたの顔が見えない。
夕日が眩しいからだよ。
私が目を細めたのはきっとそのせい。
嬉しさが込み上げて泣きそうになるから、投げやりに手を振り返すの。
素直なあなたに素直になれない私。
こんな関係がちょうどいいのかな?
もっと甘えることができたならあなたにもっと近づけたかな?
どっちつかずの関係に揺れていたのは私だけ。
何も変わらず友達のまま。
闇が私を包むまで、あなたの望む友達でいるよ。
だから側にいさせて?
あなたの前では笑ってるから。
「のっちがあ〜ちゃんを好きでも、私はのっちを想い続けてていい?」
一番星が弱い光を放つ空を見上げて、あなたへの気持ちを吐き出した。
辛い恋だってわかってるけど、あなたを諦める術が分からないの。
苦しいほどあなたに惹かれてる。
止まらない気持ちだけが空回り。
どうして好きになったんだろう。
闇の中であなたに言えない気持ちを曝け出して、私はまた光を待つの。
あなたの前で笑える、あなたが望んだ友達に戻るために。
〜end〜
最終更新:2009年07月17日 23:38