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少しずつ変わっていく自分に喜びがあった。
二人がいたからだ。
もう何からも逃げないよ。
自分からもあ〜ちゃんの気持ちからも。
そんなある日。
ハコのスタッフに呼び止められた。
毎日いるからここのスタッフに顔も名前も覚えられていた。
「のっちー。」
「はい?」
「話があるんだけどさ、ちょっといい?」
「いいっすよ。」
ハコの外に出ると、
「あのさ、良かったら、うちのハコで働かない?」
「え?まじですか…?」
「うん、音楽好きでしょ?のっちにはいい仕事だと思うんだけどさ。」
「働いてもいいんですか?」
「是非、働いてほしいね!まぁ、ゆっくり、考えてよ!」
「あ、わかりました…。」
家に帰って
考え事をする。
ハコで働くなんて考えた事もなかった。
でも、きっと、楽しいんだろうなぁ。毎日、音楽のある生活。それでお金も貰えるんだもん。
やってみる価値はあるよ。
ただ、働く時間を考えると大学はどうしよう。いや、まぁ、行ってないんだけどさ。
多分、このままだと四年にはなれないし。大学に居てもやりたい事があった訳じゃない。
今やりたい事は…ハコで働いてみたい。ライブに関わる仕事をしてみたい。
じゃ、大学辞めても良いじゃないかな。お金も勿体ないし。
これが良い方向に進むのか悪い方向に進むのかはわからないけど。
初めてやりたい事が出来たんだ。その為に頑張りたいよ。
私はもう逃げない。
つづく
最終更新:2009年07月17日 23:51