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《現在》


サイドN


ねぇ、あ〜ちゃん。あの時最後に抱き締めようと伸ばしかけたのっちの腕のこと知ってる?
のっちのこと何でもお見通しのあ〜ちゃんだから、気付いてるかもしれないな。
あの時最後に抱き締めようとしたけど出来なかったんだよ、のっちには。だからのっちの伸ばしかけた腕は簡単に宙を舞ったんだ。
ためらいがちに出した最後まで煮え切らなかった腕に気付いてほしくなかったから、笑いながら空を仰いだフリをしたんだ。
でもそんなことしても無駄だったよね。あ〜ちゃんには全部お見通しだもんね。
そんなことも今頃気付いたのっちはやっぱりちょっと馬鹿なのかな。

『するなら、はよぉしんしゃい!』
あ〜ちゃんのドヤ顔ってすぐに思い出せるよ。いつもせかされてた気がする。
最後のあの時『本当によくないよ。意気地がないってゆうか、はっきりしないところ』あ〜ちゃん言ってた。
だけどさ、あ〜ちゃん。そんなとこも全部好きって言ってなかったっけ?
聞き間違いじゃないはずだよ。あ〜ちゃん言ってた。
『はっきりしないのも、のっちはのっちじゃけぇ、あ〜ちゃんはそんなとこも全部ひっくるめて、のっちが好きなんよ』
嬉しくって次の日ずーっと頭の中でリピートしてたもん。絶対嘘じゃないよ。

あーあ。あの時伸ばしかけてひっこめた煮え切らない腕をあのままあ〜ちゃんまで伸ばして、そのまま抱き締めてれば何か変わってたのかな。
ねぇあ〜ちゃん、どうだろうね?




《過去》


サイドN


『絶対もらさんようにせんと!』
『うん、わかった!』
『あんた、不安じゃ・・・』
『なんでぇ!?』
『のっちアホじゃけぇ、心配じゃ、』
アホって、、あ〜ちゃん・・・。泣くよ?のっち泣くよ?
『ねぇ?かしゆかには言う?』
『へっ!?』
『だってかしゆかくらいに、、
『いや、いいいい!!言わんでいいっしょ!』
何?あ〜ちゃん?不意にやめてよ!誰にも言わないんじゃなかったの?かしゆかって、あ〜ちゃん・・・のっち一番言いたくないっす、、。
『・・・なんで?』
そんな顔しないで。そんな疑うみたいな顔しないでよ。
『誰にも言わないって言ったの、あ〜ちゃんだよ?』
のっちは精一杯の笑顔を作ったつもりだよ?
『そっか。うん。そうじゃね』
うん。あ〜ちゃんはその顔。クシャって笑っててよ。


手にした後と前とじゃ全然違う。ツンデレのツンの部分も全部可愛くて仕方ないんだよなぁ。もうこれは病気だね。うん。
のっちの知らない部分を知れば知るほど好きは深まるし、不安は減るし、私たち二人だけこんなに幸せでいいの?なんて本気で思うよ。
『やっと手に入れたんだ!もう離さないよ、あ〜ちゃん?』
覚悟しなさぁい。のっちの愛は深いよ?
『ふんっ!何言いよるんこの子は!のっちこそ覚悟しんさいや!!』
ぬおっ!!なに!?くっそー可愛いじゃねぇかっ!!
『もーあ〜ちゃん可愛すぎ!大好き!!』
『ちょっ!シー!声大きい!てか離れんしゃい!!』
あ、やっべ。ここ楽屋だ、、。ま、いっか?
だってあ〜ちゃん可愛すぎ。我慢できん。
やっぱあ〜ちゃんだな。うんうん。





最終更新:2009年07月22日 22:07