<side Ms.Toshiko Kosijima>
なんてゆーか面白い。あの四人。からかい甲斐にかけては史上最高。
全員にちょっとずつウソをついて調節したり、ずらしたり。楽しい。
特に、かしゆかちゃん。よく保健室に来るからいじりやすい。
たまに来るのっちちゃん(で良かったっけ?)とあ~ちゃん(だよね?)にも入れ知恵する。
ちょっと把握してきたかな。あの三人の関係。
二人を弄んでるかしゆかちゃん。二人に夢中ののっちちゃん。
つれないフリして結構
ツンデレなあ~ちゃん。かな?
意外とあたしのタイプはあ~ちゃんだったりする。かしゆかちゃんも好きだけど。
それから中田クン。彼は独特だよね。生徒想いのいい先生かなって思うけど。
あたしを見る目が変な物を見る目なんだよね。かと思うとゲストヴォーカル頼んできたり。
すごく分かりにくいね。彼の思考回路は。
学園祭5日前。昼休み。保健室。
ートントン。
来た。この品のいい感じのノック。かしゆかちゃんだね。
「はーい。」
「失礼します、3年の樫野です。」
「入って入って。」
小さめのイスにちょこんと腰掛けた。人形みたいなんだよねぇ。細いし白いし。
さぁ、今日もちょこっといじらせてもらうね。
「中田先生が今日放課後に一回合わせたいって。大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ。ただし、かしゆかちゃんとあ~ちゃんとのっちちゃんが一緒なら。」
「えっ?」
ほら、照れてる。かーわいい。こーゆーとこがいいんだよ。かしゆかちゃんは。
「ジョーダンだよ。そんなに真に受けなくても。なに?嬉しかった?」
「いえっ! って... じゃなくて、 あぁもぉっ!そうやってからかわないでくださいよ~」
真っ白な頬に赤みがさす。もっといじりたいけどやりすぎはダメだからね。深みにハマる。
「だって、三人ともかわいいんだもん。ほら、中田クンと二人ってなんか気詰まりだし。」
「あ~それはわかります!きっとこしじま先生にはまともに話しかけれないと思います。」
「なんで?」
「う~ん。まあ中田先生もね、複雑だと思いますよ。」
うん。なんとなくわかるけど。 気づかないフリしとこう。ここは。
「へぇ。そーいえばさぁ、かしゆかちゃんヤじゃないの?昼休み潰されて。」
すこし考えてる顔。不思議なオーラが出てる。
「そうでもないです。こしじま先生面白いし。」
「あはは。ありがと。あたしもかしゆかちゃんと話すの好きだよ。
ってゆーかかしゆかちゃんが好き。」
彼女は呆気にとられた顔になる。口半開きだしね。やっぱ一番からかいがいがある。
「いや、いえ、そのぉ... そろそろ戻ります!次体育なんで!」
「うん、じゃあ後でね。」
「っし、失礼しました!」
「はーい。」
彼女の足音が聞こえなくなった。
くくっ。なんて楽しいんだろ。学園祭がこんなに面白いのは初めて。四人のおかげかな。
あの三人ともっとゆっくり話できるといいんだけどな。次の目標はあ~ちゃんの懐柔かな。
彼女は一番抵抗すると思うし。なんか猫っぽい。なつくまで気を許さない感じとかが。
のっちちゃんは一日で仲良くなれちゃいそうだから後回し。
中田クンは放置。 でいいや。
あと5日。存分に楽しもう。 とあたしは心に決めた。
こしじまとしこ。彼女の意地悪な楽しみはもう少し続く。
最終更新:2008年10月10日 23:44