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『眠れないから会いに来て』なんて。
そんな言葉じゃ私はビクともしないけど、さっさと身仕度をして、のこのことこの部屋にやってくる自分も嫌いじゃない。
閉めきったこの部屋は、甘ったるいアロマの匂いと、いつもの香水の匂いが入り混じっていて、私はそんなに好きじゃない。
“眠れない”じゃなくて、“眠りたくない”でしょ?素直に言いなよ。そのほうがずっと可愛いのに。
部屋に入ると彼女特有のやわらかい温度に包まれた。だけどそんなぬるま湯に浸かってあげるほど、私は優しくないよ?
おかしくて鼻で笑ってみると、彼女の武器である眉毛がみるみる下がった。大体ね、主導権握ろうなんて、甘いんよ。
「ゆかちゃん・・・?」
「なぁに?」
早くしないと朝になるよ?それを待ち望んでいるくせに、自分からは求めない。だから求めなさいよ。もっと、もっと。
「言わなきゃわかんないよ?」
あ、また手遊びしてる。もじもじ指なんか絡めちゃって。可愛いやつめ。もっと意地悪してって言ってるんでしょ?
「なんもないなら、ゆか帰るよ。」
はっと短くため息をついたら、それは想像以上に大きくて、のっちの表情を曇らせるには十分すぎた。
もう。そんな顔して。切ない顔、ぞくぞくするんよ。狙ってんの?まさか、そんな利口じゃない、か。
「ゆ、かちゃん・・・」
「なんよ?」
弱っちぃ声。なんなんそれ?普段ののっちはどこにおるん?ま、そっちのほうが好きだけどね。
「・・・エッチ、して?」
ふっ。なん、それ?そんな眉毛で、そんな情けない顔で、そんな弱っちぃ声のくせに。言うこと大胆すぎなんよ。
「のっちエッチなんだぁ〜」
からかってやると顔が真っ赤になる。また手遊びが始まる。もじもじもじもじ。
よく言えました。お利口さん。今日はわりと頑張ったね?頭を撫でてやると、ぴくって反応が返ってきた。
簡単にキスはあげないよ。だけど変わりにいっぱい触ってあげるから。
簡単に心もあげないけど。だけど変わりにいっぱい気持ちよくしてあげるから。
抱き締めた体がすでに火照っていたから、迷うことなく服を脱がせた。
「脱いで?」
「・・・自分、、で?」
「そうだよ?」
なんもわかってないなぁ。自分で脱ぐから、興奮するんじゃない。それを見てゆかだって、人並みには興奮するんよ?
「・・・ぜ、全部?」
笑顔でそれに答えると、のっちは下着をとった。全部見えてるよ?そんなんでいいわけ、あんた?
「のっち可愛いw」
そう言うと耳まで真っ赤にして恥ずかしそうにうつむいた。冗談だって。あ、また手遊び始まった。



ソファに押し倒した体がスプリングで弾む。その衝撃で揺れるほどは、大きくない胸。だけどゆかは、胸より何より曲線重視だから。気にしなくていいよ。ちっさくても。あ、私が言えることじゃないけど。
「ゆ、かちゃん・・・」
熱い息をはきながら名前を呼ばれる。だけど、まだまだ足んないよ、のっち。そんなんじゃゆかは濡れない。
綺麗な腰の曲線を両手でなぞると「んっ、ふぁ、、」と、くぐもった声が聞こえた。まだまだ。
ちっさいけどカタチの綺麗な胸の頂きを口に含むと、それはすぐに尖って主張し始めた。だから私は甘噛みで、それに答える。
首筋から胸元まで、噛み付くようなキスを繰り返しては舌で傷をかばうように舐めあげた。
「ん、、はぁ、あっ・・ゆ、かちゃ、、」
頭上から声が聞こえる。この部屋と同じくらい甘ったるい声。嫌い、じゃないけど、好き、なんて言わないよ?むしろもっと出しなさいよ。
口に含んでいた胸より、やっぱり曲線がいいわ。そう思って体を横に向かせ、背中から腰にかけてのS字を丁寧に舌でなぞった。
「んっ、ひゃっ!」
びっくりしたような、驚いた声が聞こえたけど、そんなものは無視。興奮剤にならないものは、とことん無視。早く、もっとゆかを煽って?
何度も何度も舌でS字をなぞってたら、不意に視線を感じた。
「・・・なんよ?」
「か、まない、の・・・?」
「痛いほうが感じるん?」
「そっ、じゃない、けど・・・」
「ふふ、じゃ噛んであげる」
えっ、なんて声が聞こえたけど、そんなものは遮って思いっきり耳たぶを噛んでやった。
「んあっ、っつ、、」
ばか。だれが腰をって言った?ゆかは曲線が好き、なの。わざわざ傷跡なんかつけやしないっての。
「耳、弱いでしょ?」
噛み付いた場所を舐めながら囁いてやると、コクコクと首を縦にふった。その姿が無性に可愛くて、だけど腹が立った。
「声、出して、ね?」
耳もとで意地悪く言うと、はっ、としてのっちは目を潤ました。ゆか、声出さない子は嫌いだなぁ〜。
「あ、ご、めんなさい・・・」
あぁ、もう、それ。それ、やばい。目に涙を浮かべて謝るのっちに、下半身が疼いてくのがわかった。
「のっち?」
「ん?」
「お座り」
床を指差すと、コテっと首を傾げながらもそこに座るのっち。ゆかね?涙目ののっちに弱いみたい。もっともっと意地悪して、可愛がりたくなるんよ。素っ裸で正座してる姿、誰にも見せちゃ駄目だよ?
「ね、舐めて?」
そう言ってのっちの前、ソファに腰かける。もうのっちはわかってる。どうやったらいいのか、を。
素足のままのゆかの左足を指先からぺろぺろと、本当に犬になっちゃったんじゃない?ってくらいにぺろぺろ舐める。のっちの薄くて赤い舌が見え隠れして、ますます興奮する。
それが太ももまで達したころには、犬は私のワンピースの中に頭を突っ込んでた。
「早くとって?」
もちろん手は使っちゃ駄目。だって犬なんだから。ゆかの、犬なんだから。お利口さんなこの犬は、ちゃんとわかってて、器用にパンツを口でとった。
「早く舐めてよ」
スカートの中に入ったのっちの頭を撫でながら、この状況そのものに興奮は高まる。この従順な犬。どうやって可愛がってあげようか。



舐められながらも、くぐもった声を出すのは、ゆか、じゃなく、のっち。もとい可愛いわんちゃん。ゆかを舐めながら感じてるなんていやらしいねぇ。
「ねぇ、ゆか、おいし?」
「ん、、んはぁぁ、、うん、、」
ぴちゃっといやらしい音を立てて、ごくっと喉をならす。可愛いなぁ。もっともっと可愛いとこ、見せて?ゆかが思わずキスしたくなるような。
「ん、ゆかちゃん・・・」
「んー?」
スカートの中から顔を出したのっちは、口のまわりを涎でテカテカにしながら恥ずかしそうに笑った。
「・・・のっちも、、」
「んー?」
「のっちも、して?」
あ、駄目、それ。ずるいよ?上目遣いはずるい。
「ふふ、いーよ?じゃ跨いで?」
そう言ってゆかはソファに仰向けに寝転んだ。うん、って小さく頷いてのっちはゆかの顔を跨いだ。舌を突き出せば簡単にそこに触れることができた。
「あっ、ふぁあ、、」
一層甘ったるい声を出して腰を押さえるのっち。ねぇ、我慢しなくていいよ?声、出していんよ?腰、振っていんよ?
「んんー、、ゆかちゃ、、」
「ん、、きもちーい?」
「ふぁっ、、、う、ん、」
腰を支えてた手がゆかの頭に回った。髪の毛の中に入ってくる指がぞくぞく煽る。そのうちにのっちの体が顔の上に降ってきた。
「イっちゃった?」
「・・・・・う、ん」
「ゆか、まだ。入れるけど?」
「ん、、」
可愛いやつめ。ん、、だって。ん、、とか言いながら体をすり寄せてきて、まだまだ全然イケるんじゃん。
指をあてがうと、なんのためらいもなく進む。最初からのっちの体はゆかを受けとめるために出来てたんじゃないか?ってほどに。
切ないねぇ。どれだけヒトツになろうとしても、ヒトツになんか、なれないのに。
のっちの中を行き来しながら、そんなことを考える。ぐちゃぐちゃと音をたてるそこは、熱くて、苦しい。何も変わらない時間なんてないのに、それを求めてくるのっちが愛しい。そんなこと、言ってあげないけどね。
「ゆ、かちゃっ、、ぁあっ、、はぁ、ん、、」
「ふ、、んん、、なん?」
「す、き・・・」
知ってるよ。そんなこと。私だって、誰よりも愛しいよ。そんなんわかりきってることなんよ。
右手はのっちに突っ込んで、左手は頬に触れた。ぐちゃぐちゃ言ってる下半身とは裏腹に頭の中は冷静だ。可愛いな。誰にも見せたくない。
「んあっ、、ゆかちゃん、、」
「ん?」
限界が近づくと、のっちはよく喋る。何かを探すように、ゆかに体を密着させる。遠くに行かないで、って言ってるみたいに。行くわけないのに。わずかな隙間も与えないから、安心しなよ。
変わらない、終わらない、ナニカなんて。あるわけないけど、ここにだけは、あるから。

「あ、いして・・・?」
ばか。愛してるよ。

朽ちて、果てたのっちを腕に抱いて、ご褒美のキスをした。嬉しそうに笑って、また体をすり寄せる。今夜も眠れない23:30
夜はまだまだ、これから。




Part1.END







最終更新:2009年10月22日 17:57