《現在》
サイドA
記憶の中でね?
時々ね、寂しくなるんよ。あー、あんな顔で笑ってたな。って。
時々ね、嬉しくもなるんよ。変わってないんだろうな。って。
時々ね、悲しくもなるんよ。なんで遠いんだろう。って。
時々ね、苦しくもなるんよ。あんなに近かったのに。
時々ね、愛しくもなる。
もう泣かなくていいよ。って。
時々ね、抱き締めちゃいそうになる。私じゃ何もできない?
好きとか嫌いとかっていう感情は、もうとっくの昔に通り過ぎたと思うんよ。
だから、記憶の中でだけ、時々、そう思うことにしてる。
でもね、きっと“特別”に思うんよ。
時々、だけど、ね。
のっちには笑っていてほしくて。
何度も大好きな笑顔、曇らせちゃったけど。
だけど、笑っていてほしくて。
のっちは弱いから。
優しくて、あったかいけど、弱いから。
きっと独りになんて、耐えられないから。
そう思ったのは、優しさか?罪悪感か?
ただ自分がすっきりしたかった、だけか?
でも、確かにあの日、震える指でボタンを押した。
のっちの笑顔、取り戻すこと、もうあ〜ちゃんにはできなかった。
けど、独りになんて、できなかったんよ。
間違いだったかな?
ううん。きっと間違いじゃなかった。
のっちはね、あ〜ちゃんの中の“特別”
時々だけどね、そう思うんよ。
だから、時々、時々でいいから。
のっちにとってのあ〜ちゃんも、そうでありたいな。
最終更新:2009年10月22日 18:27