Side K
「ジャジャーン♪」
(なになに!ゆかちゃん、何それ?)
手に持って、のっちに見せつけているのは、いつの間にか溜まっていた写真の束。
久しぶりに現像したら、100枚超えとった…。
のっちが来てから、めっちゃ撮ってたもんねw
「のっちも一緒に見よ?」
床に座って、のっちを膝の上に乗せる。
(わwわw何か分からんけど、ゆかちゃんの膝嬉しいろw)
のっち、喜んでるwのっち写真判るのかなぁ?
アルバムに収めながら一枚ずつ見ていくと、何かほとんどのっちとあ〜ちゃん。
たまに風景の写真が紛れてる感じ。
あ〜ちゃん、いつものっちにブツブツ言っとるけど、のっちと写ってるあ〜ちゃんは何だかんだで楽しそうw
(ゆかちゃんが見せてくれてるの、コレ写真、て言うらしいのら。あ〜ちゃんと写ってるのっち、どれも悪戯されてるのばっかなんすけろ…。でも、あ〜ちゃん可愛いから!のっちは気にしないろ!)
あ…、これ…。
(おぅ!あ〜ちゃん凛々しい)
何枚か続くあ〜ちゃんの写真。
カメラ目線で、パラパラ漫画みたいに向こうから近づいてくる感じので。
最後の写真はあ〜ちゃんの顔がどアップで、しかも格好良いやつ…。
うぅwこれ撮った後のことを思い出すと、ちょっと恥ずかしくなるよぅ。
だって、あ〜ちゃんイケメン顔で来るから、ドキドキして撮ってたのに。
構えてたカメラ下ろしたら、いきなりキスしてきたんもん。ビックリだよ…。
しかも離れた後、可愛くクシャって笑うけぇ、きゅんてなっちゃうし。
まぁ、そんなギャップも好きな訳じゃけど…。
じんわり上がる顔の熱を感じながら、続く写真を見ていく。
ヒヒwホンマあ〜ちゃんの笑顔は、こっちが幸せになるんよね。
あと、最後の方に数枚、二人でのっちに悪戯しながら写ってる写真があって、楽しそうで良いわぁ。
コレ、部屋に飾っておこっと。
ちょっと、のっちが嫌がってるように見えなくもないけどw
「そんなことないよね?のっち?」
わぅ?(なにがぁ?)
「ね?」
「わん!」
(良く分からんけど、ゆかちゃんがそう言うならそうなのら!)
のっち、絶対適当じゃろw
Side A
「ただいまー」って家に帰ってきたけど、ゆかちゃんの返事がなくて、リビングに進むと。
テーブルの上に、ゆかちゃんのカメラと写真がぱらぱら置いてあって、床には丸まって眠っているのっち。
と、ゆかちゃん…。丸まっててちっちゃぃw
何コレ?めっちゃ可愛いんですけど。
おもむろにゆかちゃんのカメラに手を伸ばして、ちょっとだけ聞いた事がある操作で
シャッターを切る。
気持ち良さそうな二人を、ファインダーの枠におさめる。
カシャッ
ん〜、なんかこう、もうちょっと欲しいよね?
カシャッ
にへへw次に現像した時ビックリするじゃろうなw
そして、そんなある日…
休みの日のご飯当番はあたしだから、鼻歌うたいながら流しに向かっていると…。
「あ〜ちゃん!コレあ〜ちゃんじゃろ!」
「ふぇ?なんが?」
何かちょっと赤い顔で怒っとるゆかちゃん。
さっきまでニコニコで写真見とったのに、どうしたん?
「…コレ。今日、現像してきた中にあったんじゃけど…。」
ピラッと口元まで写真を上げて見せてくる。
あ、それw
「あぁwそうよ、それあたし撮ったんよw」
「…この手あ〜ちゃんじゃろ?」
「うんw寝とるゆかちゃん可愛かったけぇ。」
「人が寝とるのに、なにしとるんよぉ。」
「えへw」
「もぅ、あ〜ちゃんのえっちぃ…。」
そう言うゆかちゃんの手にある写真は。
寝ているゆかちゃんの脚にあたしが手を置いてるっていう…。
しかも悪戯心が働いて、ちょっとだけ指先がスカートの中に…みたいな?ホントちょっとじゃよ?
「そんなん、今さらじゃろ?」
「…そうかもしれんけど…。」
否定されないのも微妙じゃねぇw
「それに、ゆかちゃんだからしたくなるんじゃもん。」
「そ、それは、嬉しいけど、さぁ…。」
あ、照れとるw
「さぁ…。何?」
「カメラ屋さんに見られるじゃん…。」
…
……
「なっ、なぁ!!!」
わ!忘れとったぁww!
ばかばか!あたしのばかぁー!
あ゛ぁ…ゆかちゃんの…脚が…
どっかのアホに…
はぁ…
一人ショックでうな垂れる。いや、ま、自分が悪いんけど…。
「あ〜ちゃんが、良い、から。」
「ん?」
「見られるなら…。」
「へ?」
ゆかちゃん…そんな上目遣いで見られたら、マズイっしょ?
「や、やっぱ!今のナシ!」
急に恥ずかしくなったみたいで、踵を返してリビングへと戻っていくゆかちゃん。
一人ぽかんと残されたあたし。
ゆかちゃん。それは反則ってもんじゃろ。
のっちの前で我慢しとるの、結構しんどいんよ?
あ、でも最近はあんまり我慢しとらんね。キスなんて普通にしとるし…。
はてぇ…。この悶々とした気持ちを今日はどうしてくれようか…。
ちゅうか、あたしって、こんなに思考エロかったっけ?
う〜ん…。きっとゆかちゃんが可愛いからいけんと思うんよ…。
うん。きっとそうじゃ。
…と、訳の分からん理由を考えながら、夕食の準備を続けるあ〜ちゃんでした。
—つづく—
最終更新:2009年10月22日 21:28