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あぁ、好きだな。
なんて、自覚しちゃうのは、簡単なものだけど
もっとずっと一緒にいたい、とは思っても
ヘタレな性格が邪魔をして
なかなか一歩が踏み出せない。


そもそも
トクベツな白の彼女が
ただの黒のあたしなんか、相手にしてくれる?

いやいや
じゃなきゃ、こんなに会ってくれるわけもないか・・


    • のっち?」
「のっち!」
「…ん?」
「なに、ボーっとしてるの?」
「え、いや、ちょっと考え事
「…ゆかといるの楽しくない?」
「は?いやいやいやいや!まさか、そんなわけないじゃん!」

そんなこと絶対にありえないって。

「それにしても、久しぶりだね」
「あ、うん。のっち、ちょっとやっかいな仕事してたから」
「やっかい?」
「うん、、、ちょっと」

「そっか」


ゆかちゃんは、つっこんではこない。
いつもそう。
触れられたくないこと、わかってるみたいに
心地よいキョリを保ってくれる。

今だって、ほら


「おつかれさま」


壊すったって、いらなくなったものばかりじゃなく
人によっては、とても大切なものだったりするわけで・・・
今回のは、いろんな人の想いが絡みすぎていて
のっちには、とても苦しかった。

けど

『おつかれさま』
そう言って、やわらかく微笑んでくれる彼女を見ると
なんか、もやもやしたものも、キレイにしてくれるようで…

これが、白のチカラ?

いや、彼女だからだ、きっと。


「あ、そうだ。ゆかも、明日からトクベツな仕事だから
 しばらく、会えないや」
「え、、、しばらくって?」
「んー・・1ヶ月、、、もかからないと思うけど?」

1ヶ月!?まじで・・・・


「そんなに、会えんかったら、のっち死んじゃう…」




ほんと、無意識に零れた本音。
んなこと言うつもりなかったんだけど…

死んじゃう、だなんて
なに言ってんだか。

完全にひかれるよ
でなくても、笑われる

そう思った。

なのに、キミは


「ゆかが、帰ってきたら、一緒に暮らそうっか」て。

「へ?」
「いや?」
「ヤじゃない」
「じゃ、ちゃんと待ってってね」
「うん、、、て、えっ?」
「なに?」
「一緒に暮らすの?」
「うん」
「なんで?」

急展開すぎて、わけわかんない。

すると、キミは、ふふって笑って
「なんでって、ゆかものっちと離れてたら、
 死んじゃいそうなくらい、さみしかったから」


これは告白だったのかな?
だとしたら、どちらからの告白だったの?


付き合うと決めた途端
一緒に暮らすと決まった。


「んなことある!?」
そう聞くと
「だって、二人とも離れたくないんだもん。
 じゃ、暮らすのが1番でしょ?」
て、さも当たり前でしょ?と言わんばかりに微笑んだのは
引っ越して、一緒に過ごした、初めての夜。


ま、そっか、そういうものか
なんて、納得したのっちは
やっぱり、単純で、なにもわかってなかったんだね。


『そんなことないよ』

キミは、そう言ってくれたけど


もう、このときから

逆らえない運命に気付いてたんでしょ?


今となっては、もう
ほんとのことは、わかんないけれど


この日、初めて
重ねた唇のあったかさと
心臓が爆発しそうなくらい
幸せすぎて、泣きそうになったのは


紛れもない、真実。






最終更新:2010年02月19日 20:13