Side N
あ〜ちゃんとの関係を終わらせて、一週間以上経った
あ〜ちゃんが無理をしているのが、見て分かってしまう
でも、できるだけ、今までと変わらないように接する
あの日と同じように、胸がズキズキするけど、あ〜ちゃんの辛さを思えば、きっと大したことない
それに、あ〜ちゃんの側には、ゆかちゃんが居てくれる
だから、きっと大丈夫
夜、寂しくなってふと浮かんでくるのは、あ〜ちゃんの顔
『寂しくなったらいつでも呼びんさい!』
ゆかちゃんに振られたあたしに、あ〜ちゃんが言ってくれた言葉
今までなら、こんな時はあ〜ちゃんが側に居てくれたのになぁ…
あ〜ちゃんと離れて、自分の中のあ〜ちゃんの存在が、どれだけ大きかったか改めて実感した
その温もりが
恋しくて…恋しくて…
この数ヶ月のことを思い出してみても
もう、あ〜ちゃんに寄り掛かることは出来ない
目の奥がジンと熱くなったから
部屋の窓から見つけた
太陽と同じ丸い月を、窓を開けて見上げてみる
一度ぐっと目元を拭うと、少しヒヤッとした
強く、なるからさ…
いつになるか、分からないけど
待っててくれるかな…
応えてくれなくても、聞いてくれるだけで良いんだ
勝手にしちゃった、あ〜ちゃんとの約束
もうきっと消えちゃってると思うけど、、守らせてほしいんだ…
あ〜ちゃんも、この月を見上げてたら良いのにな〜
そしたら、少しは近くに感じるのにな…
でも、、あ〜ちゃんは、きっと一人で泣いてるよね?
もしも見ているのならって、そう思いながら
両手でハートの形を作って、それを丸い月に重ねて
そっと呟く
この想い
いつかキミに
届け…
あたしは
『ずっと、のっちだけじゃ』
あ〜ちゃんが言ってくれたその言葉を、支えにしていくよ
—つづく—
最終更新:2010年04月05日 21:22