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Side N
ソファーに並んで座ってる二人

あたしの手には携帯ゲーム機
キミの手には携帯電話

いつもより忙しく働いているキミの携帯電話

〜♪

「やっぱり、今日はよぅ鳴るね?」
「うんw1年で一番騒がしい日じゃけぇ」

理由は簡単
「今日、誕生日じゃもんね?」
「そういうコトw」
そう、そういうコトなんよ

〜♪

「あ、またキタw」
嬉しそうに、携帯の画面に視線を戻すキミ

あたしもゲーム機に視線を戻すけど、さっきから何度も時計の針を確認してしまう

だってさ…?

今日はさぁ?

もちろんキミの誕生日っていう、素敵な日なんけどさ?

でも、二人の記念の日でもあるじゃろ?


記念日を大切にしてくれるキミだから、忘れてるって事はないんだろうけど…
だけど、時計の秒針はこれで何週目だろう?
短い針は8から9へ進んじゃったよ?
まったく話題に上ってこないなんて、淋しいよぅ




「あ!のっちヤラレちゃうよ?」

画面を見ながら、ぼーっと考え事をしてたら、突然キミがあたしの手元を覗き込んできて
その動きで、さっきまで離れていた肩が寄り添ってきた
それだけで嬉しくなる自分は単純

キミの声に慌ててゲームに意識を戻して、キャラはなんとか持ち堪える
だけど…

〜♪

またメール受信
携帯を開いて言ったキミの言葉で、動きが止まる

「わwこの子『ずっと大好き!』だってw」
素直に照れてるキミは可愛いけど…

ちょっと、その子誰よ?

「あぁwのっちヤラレちゃったよ?」
ゲームオーバーのメロディーでコッチを見てくれたキミ



そりゃさ。キミは人気者でさ?
皆から好かれてとるのも分かるんけどさ?
じゃけぇ不安にもなるんよ?
そんなメールより、もっと大事なんがあるじゃろ?

なんて気持ちで、キミを見ていたら

「ん?どうしたん?」
「…別に…」

ふっと視線をゲーム機に落とすと、下から覗き込んでくるキミ

「んん?、、あwのっちイジケとるんじゃろ?」
「…べぇつにぃー?」



テーブルにゲーム機を置いて、言葉とは裏腹にそうだよ?って、わざとらしく両手をあげて伸びをする

「w絶対そうじゃw」
「あーちゃんモテモテで嬉しいなー」
完璧な棒読み

「ふwなんソレ?」
「どうせ、忘れちゃったんでしょっ?」
わざとイジケてそう言ってみる
「そんな訳ないじゃろ?」
「……分かっとるよぅ」

分かっているけど、何も言ってくれないのが淋しかったことを伝えたかったんよ
なんだけど、それが子供っぽくて、恥ずかしくてキミの顔を見れなかった

「のっち?」
呼ばれてようやく視線を合わせると

「時間…」
「時間?」
「憶えとる?」
「何、の?」

「二人の記念のw」
時間て、、そんなん
「、、知らん」

「ふふwあたしは、憶えとるよ?」
「え?」

へへwって笑ったキミの視線が携帯に向いたかと思ったら

「ぁ、時間じゃ」

その声につられて、時間を確認、、したところですぐに呼ばれて

やわらかな
キミのタイミング…

そのまま自然と繋がれる指先




もう…
ずるいなぁ〜

確認した時間…

9時20分…
あたしの、誕生日

「2月15日の9時20分。絶対忘れんようにそうしたんよ?」

だから時間まで待ってたんだって

一度唇を離したキミがくしゃっと笑いながら、なんなくそう言ってのけた
さもそれが当たり前みたいに…

1年前の今日を、二人の記念にしてくれたのはキミ
そんなことをサラッとこなしてしまうキミ

あたしを不安にさせるのがキミなら
安心させるのもキミなんだよね?

なちゅらるに恋して
なちゅらるにキスをしてよ

なちゅらるに愛して

なちゅらるなキミに恋…
しちゃいましたw


<なちゅらるに恋して>fin






最終更新:2010年04月05日 21:57