Side A
今ちょうど連休中じゃけぇ、あたしもゆかちゃんと並んでのっちとかっしーの様子を観察中
一生懸命しっぽを振ってるのっちと、またゆかちゃんの膝で丸まっとるかっしー
また相手にされんくなっとる…。どうしたもんかのぅ?
かっしーが相手にしてくれんのが分かったらしく、さっきまでブンブンだった尻尾を可哀相なくらい下にぷらんと垂らして、顔もガックリ垂らして、ゆかちゃんの隣に座っとるあたしんトコにやって来たのっち
あたしは仕方なくのっちを抱っこして、ヨシヨシって撫でてやる
いつもならこれでご機嫌なるんじゃけど、今日はダメらしい
こりゃ相当重症じゃの
好きな相手に振り向いてもらえんのは、、淋しいのぅ…
自分に置きかえたら、それだけで凹むわ…
はぁ…
「あ〜ちゃんどうしたん?」
思わず溜息を漏らしたあたしに、ゆかちゃんが聞いてくる
「んあ?やぁ〜ちょっと自分をのっちに置きかえてみたんよ」
「のっちに?」
「そう。もしのっちみたいにゆかちゃんから相手されんかったら、あたし淋しくて死んじゃうわ思ぅて、、」
「死んじゃうって、大げさじゃねぇw」
「あー、笑ったなぁ?」
あたしはいつだって本気よ?
「あ、ごめん。バカにしとる訳じゃないけぇ」
「ほんまぁ?」
「ホンマよぅ。だって、私も淋しいもん。あ〜ちゃんがゆかのこと見てくれんくなると思うと…」
フッと愁いをおびた表情に、一瞬見惚れて…そんなことないよって、ゆかちゃんの手に自分のを重ねると
「じゃけぇ!死んじゃうくらいに想ってくれとるなんて、嬉しくて、、照れちゃったんよw」
慌てたように話し出して、ふにゃって照れ笑いのゆかちゃん
もぅ、、ホンマに可愛いんじゃけぇw
「ふふwそしたら、ゆかちゃんが淋しくならんよーにぃー…」
その可愛さに思わずチュッてしたくなったけど、なにやら視線を感じて視線を下ろすと…
くぅん…
うっ…
めっちゃ淋しそうなのっちがコッチを見上げてた
おっと…いけんいけん
いつもなら気にせずしちゃうけど、今のっちの前でイチャついたら可哀相じゃし…
…
うぅwこれじゃあ、ゆかちゃんとイチャイチャできんじゃん!
…はぁ
あまりの残念さに、思わずまた溜息…
そんなあたしに、目の前で首を傾げるのっち
ったく、誰のせいじゃ思っとん!
「あ、かっしー起きたぁ、、」
「ん?」
ゆかちゃんの声に、のっちと一緒に振り向くと、バリバリ姿勢を低くしてスタンバイ中のかっしー
「わぉん!」
に、突然吠えたのっち
かっしーはビックリして動きが止まって、そのかっしー目掛けてのっちがジャンプ…
て!ちょい待ち!
と思ったけど、すでに遅くて
「ゥニャ!」
避け切れんかったかっしーと一緒に、床にゴロンゴロン
あ、のっちが上じゃ
これはちょっと面白い展開かも…なんて思ったのも一瞬で
即効でネコパンチをお見舞されて、情けない声ののっち
起き上がったかっしーは毛が逆立ってて、、
こりゃのっちマズったな…
Side N
かっしーがまた遊んでくれると思ったら、のっち嬉しくって…
思わず飛びついちゃったのらw
でも、かっしーに引っ掛かれちゃったし、、くすん
なんかめちゃめちゃ怒っとるし…
何でそんなにのっちのこと嫌うんれすかぁ?
と聞きたいところなんれすけど、今は逃げるほうが先なのれす!
のっち血まみれになっちゃうのれすぅw
Side ねこK
なんだか二人が良い雰囲気じゃにゃーと思って、邪魔しちゃいけんけぇ、そのままゆかちゃんの膝でぬくぬくしとったのに、、
チラッと目を開けたら、あのイヌがあ〜ちゃんのこと見上げてたんよ…
あのアホイヌ…
空気の読めん子じゃねぇ
じゃけぇイヌはダメにゃんよ…
にゃぁ、仕方ないにゃ〜、、
ここはひとまず、イヌの相手してココから離れるかニャ?
そう思って、昨日みたいに追い掛け回してやろうと思ったのに、、
何を勘違いしたんかしらんけど、いきなり吠えてコッチに飛び掛ってきたんよ
急に吠えられたせいで、すぐ反応できんくて床にイヌと一緒に転げ落ちてしまったにゃ
慌てて起きようとしたら、ちょうどイヌと目が合った…
ぁ、なんか、のっちに似とるニャ?
…!!
そんな訳ないニャ!!
のっちはもっとこう…
…
ええぃ!今はそんにゃんどうでもいいニャ!
てか、イヌのくせにあたしの上なんて生意気にゃぁww
「きゃぅw」
とりあえずイヌから離れて威嚇
そんなに遊んでほしいんなら、手加減無しで行くニャ!!
Side A
かっしー殺気立っとるけど、のっち大丈夫じゃろか?
始まったばかりの追いかけっこを見とるあたしの心配を余所にゆかちゃん
「あ〜ちゃん、夕飯の買い物行こ?」
「え、コレ放っといて良いん?」
走り回る二人を指差しながら聞き返すと
「ふふwたぶん大丈夫じゃけぇw」
ん〜、、ゆかちゃんが言うなら…けど、
「帰って来るまで、のっち生きとるかな?」
「のっち結構しぶといけぇw」
お、そっかぁ
なんて、妙な納得をしてのっちが気になりつつも、ゆかちゃんと買い物へと出かけることにした
…
ただの夕飯の買い物なんじゃけど、ゆかちゃんと一緒だと楽しくて、のっちのことすっかり忘れてしもうて、、のっちゴメン
若干のっちを心配しつつ、家に帰ってきたんじゃけど…
リビングの角っちょで呑気に寝とるのっちと、、
なぜかそののっちに寄り添うように、かっしーも寝とる…
どうしたん?
うちらが買い物行っとる間に何があったん?
あたしがぽかーんと二人を眺めとったら、カシャッと
シャッター音
「ヒヒw折角じゃけぇ、添い寝記念w後でのっちにも見せよっとw」
楽しそうなゆかちゃん
「ねぇ、ゆかちゃん」
「ぅん?」
「めっちゃかっしー怒っとったのに、何でこんな微笑ましい情景になっとん?」
「え?あー、たぶんかっしーの気まぐれ?じゃと思うよ?」
「なんでまた、、」
「のっちのこと、根っこから嫌っとる訳じゃないってことw」
はぁ〜、、
納得したようなしないような…
あ、そういえばゆかちゃん
大学で動物と見詰め合おうの会だっけ?
そんなん入っとった気がするわw
そこ入っとると、動物の気持ち分かっちゃうらしんよ、、いやマジで
「じゃけぇ起きたら、また見向きもされんくなっとるかもよ?」
「あー、それありうるわぁ」
「けど、一応相手にされとるみたいじゃし。のっちはそれでも嬉しそうじゃけぇw」
「ま、惚れた弱みじゃね?」
「ふふwね?」
そこは、あたしも一緒じゃけぇ
横からゆかちゃんに抱きついて、顔を近づけると慌てだすゆかちゃん
今度こそほっぺにチュッてして、
「あたしの弱みぃw」
なぁんてw
そしたら、ちょっとほっぺをぷくっとしてこっちを向いたゆかちゃん
「あ〜ちゃんの方が弱みじゃ…」
ぼそっとそう言うゆかちゃんは、しっかり自分の見せ方を知っとる
だって、完璧な上目遣いなんじゃもんw
まぁ、ただ恥しいだけかもしれんけど?
どっちにしても、、
可愛すぎて困るわw
Side K
もぅ…
あ〜ちゃんはサラッと“好き”って伝えてくれるけど
それだけでこんなにドキドキしてしまう自分が、なんだか恥しい…
だって、中学生や高校生じゃないんけぇ、、
20歳も過ぎて人並みに恋人だっていたのに、どんだけ恋愛にうぶなんよ?みたいな…
けど、それはあ〜ちゃんが特別じゃけぇ
私は、あ〜ちゃんが思っとるより、あ〜ちゃんに惚れとるけぇ、、
もっと弱みんなってね?w
—つづく—
最終更新:2010年11月06日 03:40