Side N
夏…
海…
砂浜…
そして…
「彩乃様ーー!!w」
水際で手を振る
水着のあやちゃん…
しかも今日はポニーテールとシュシュで、可愛さ無限大
おっといけん…鼻血が…
パラソルの下、ティッシュボックスに手を伸ばすと、反対側からもう一本手が伸びてぶつかった
その人物とハタと目が合い、お互い苦笑い
「のっちぃーー!!w」
あやちゃんの隣で手を振るのはゆかちゃん
もちろん、ゆかちゃんもポニーテールとシュシュな訳で…
で、ゆかちゃんが呼んでるのはあたしじゃなくて…
「ゆかお嬢様が楽しそうでなによりですw」
ティッシュを鼻に当てて、嬉しそうにしとるのは
そう、ゆかちゃんのひつじ、、じゃなくてw執事さんです
「彩乃様は行かれないんですか?」
「うんw焼けると赤くなっちゃって、後で死にそうな思いするけぇ、ココで見とるわw」
「そうですか、せっかくの海ですのに残念ですね…」
あたしのことを気に掛けてくれる執事さん
うん、やっぱモテるだけあるわw
「そういう執事さんは行かんの?」
「あー、私はココで十分目的を果たせますからw」
「目的?」
「はい!ゆかお嬢様のアルバムを増やすんです!」
ふんっと若干興奮気味に手に力を入れる執事さん
へ〜、アルバムかぁ〜。相変わらすゆかちゃん愛されとるねぇw
「あ、そだ。あやちゃんの写真も撮ってもらって良い?」
「はい、かしこまりましたw」
あたしもあやちゃんにアルバムを作って、今日の思い出にプレゼントしよう!w
…
カシャッ、カシャカシャ
暑くてダルダルになりながら、うちわを扇いで楽しそうな二人を見守ってると
隣から、かなりの勢いで
シャッター音が聞こえてくる
執事さんどんだけ撮ってるんw
と、思ってたら
「「あ!」」
執事さんと一緒に、パラソルの下から抜け出して
もちろん、向う先は一つ
Side A
ゆかちゃんに海に行ったことがないとお話しましたら
「それは勿体無い!」と言われまして、可愛らしい水着まで買ってくださって
本日、初めての海に連れてきて頂きましたw
彩乃様もご一緒なのですが、お肌が少し弱いらしく海には入られないみたいで、少し残念です…
でも、初めての海に心は高鳴るばかりで…ゆかちゃんと一緒にはしゃいで、ちょっとだけ、彩乃様のこと忘れてしまいました…すみませんw
「あやちゃん、喉渇かん?」
「そうですねぇ」
「ん、私も何か飲みたいけぇ。ちょっと戻ろっか?」
「はい、そうしましょうw」
と、彩乃様と執事さんが居るパラソルに戻ろうとしたのですが、、
「キミたち可愛いね〜wどっから来たの?」
「オレらも二人なんだけど、一緒に遊ばない?」
突然声を掛けられまして、私が答えようとするとグイッとゆかちゃんに引っ張られ、ゆかちゃんの後ろに庇われるような感じになりまして
「あやちゃん、こういうのは相手にせんで良いけぇ」
「どうしてですか?」
「…ほんま、あやちゃんは、相変わらず純粋じゃね…」
「?」
Side N
あやちゃんとゆかちゃんに声を掛けよった男二人
執事さんとのタッグを組んで、さてどう追い払ってやろうかねー?
「ゆかお嬢様、どうかされましたか?」
まずは執事さんのターン
「のっち遅い!」
「あ、申し訳ありません、、」
ゆかちゃんに撃沈、、
「え?キミお嬢様なの?」
「そうですよ?樫野家のお嬢様に手を出すなんて、あなた良い度胸してますねぇ?」
すぐに復活して、ニッコリ攻めていく執事さん
「か、樫野家って、あの樫野家?」
「もちろんです!」
ニコッ
う〜ん、執事さんめっちゃ爽やかw
相手は大分ダメージ受けたね
そいじゃ、今度はあたしのターンで、、
「ちなみに、大本家のメイドに手ぇ出すのも、なかなか良い度胸しとるよね〜w」
「彩乃様ぁ♪」
「お!大本家!?」
男たちの顔に、暑さのせいじゃない汗が流れてる
自分家がそこそこ知れてる家柄だと、こういう時は助かるよなー
ちょっと卑怯な気もするけど…まぁ、今は気にしないw
「このまま諦めてくれるんなら、こっちも助かるんけど…」
「どうっしても、お二人と仲良くなりたいと仰られるんでしたら…」
「生物学上生きてない状態にしてあげますけど、どうしますか?」
ちょww
相変わらず爽やかだけど執事さんw遠まわしに殺すって言ってるじゃろw?
止めの一言が効いたのか、二人とも逃げるように去っていった
あやちゃんの方へ寄ると
「なんだか二人とも、怯えられてたみたいで、可哀相でしたね?」
「え?」
「ん?」
あやちゃん自分がナンパされたって分かってないのかw
てか、ナンパって言葉すら分かんないか?w
「ゆかお嬢様!大丈夫ですか?」
眉を垂らしながら、ゆかちゃんの元へと駆け寄る執事さん
「最後のアレはなんなんよ?」
「え?」
「あんなこと言うように育てた覚えはないけぇ」
「ぇ、や、あの、、」
ゆかちゃんに怒られ気味でオロオロな執事さん
そこでちょいちょいって、あやちゃんに袖を引っ張られて
「ん?」
「執事さんが仰られたのは、どういう意味なんですか?」
「あ〜、、あやちゃんは知らない方が良いよw」
「そうなんですか?」
「そうなんよw」
「なんよ?」
なかなか言い出せない執事さんに、ゆかちゃんが聞くと
「アレでも、大分包んだつもりなんですが…」
どんどんしぼんでいく執事さんがちょっと可哀相だなと思ってたら
「もぅw冗談じゃよ!助けてくれてありがとwのっち?」
クスって笑ってゆかちゃんがそう言うと
「ゆかお嬢様!」
「ちょっ!」
嬉しかったみたいで、ゆかちゃんに抱きついとる執事さん
やっぱりラブラブじゃw
その様子を微笑ましく見ていようかと思ったら、またちょいちょいと袖が引っ張られて…
あやちゃんの方を見ると
「えへへw彩乃様w」
「ちょw」
ぎゅっと抱きついてくるあやちゃん
でも、すぐにピョンピョンって離れて
「海って楽しいですね?w」
「え、あぁ、うんwそうじゃね?」
あやちゃんがはしゃぐと踊る、そのポニーテールみたいに
あやちゃんがはしゃいでる姿を見ると、たとえパラソルの下でも、あたしのココロも踊るんよ?
…
あれからしばらく遊んで、執事さんはまた声掛けられないようにって、近くで写真を撮ってて
最後に四人でジャンプしてる写真とかも撮ったりして、楽しかった
そして、帰りの車の中
執事さんが運転してくれて、助手席にゆかちゃん、後部座席にあたしとあやちゃん
ゆかちゃんとあやちゃんは、疲れてすっかり眠っちゃってる
肩に掛かる重みがなんとも心地良いw
「彩乃様」
「ん?」
「写真はどういたしましょう?ゆかお嬢様にお渡しして貰えば宜しいですか?」
「あー、でも今休み中だし、、今度会うときでも良いかな?」
「承知いたしました」
「ヨロシクねw」
「はいw」
数日後、ゆかちゃんが家に遊びに来た時に、写真も貰って、、
執事さんの一押しには思わず笑っちゃったけどw
あやちゃんもアルバム喜んでくれたし!
いい夏の思い出ができて良かった
〜ポニーテールとシュシュ〜fin
最終更新:2010年11月06日 14:26