Side N
只今、真っ白い公園であ〜ちゃんと激戦中…
「でりゃー」
「えいっ」
「ひょえw」
「お返し!」
「ひゃっw」
「あははw」
「…もう!」
「うごぉw」
ドサッ…
あ〜ちゃんの投げた雪球が、みごとに頭にクリーンヒット
ちょっと大げさに、雪の上に倒れこむ
「のっち!」
慌ててあ〜ちゃんが駆け寄ってきてくれる
「大丈夫?」
「デヘヘw」
「もー、ビックリしたじゃん」
あたしが笑うと、わざと倒れたのが分かったみたいで、ちょっとだけぷくっとしてあたしの横に屈みこむあ〜ちゃん
「だってあ〜ちゃん。意外とコントロール良いんだもんw」
「意外とってなによー。これでも運動神経良い方なんだからぁー」
「いや、あ〜ちゃんてほわほわなイメージがあるから、こういうの苦手なのかと思ってたw」
「ほわほわ?」
「うんw例えるならぁ…そう!天使!」
「てっ///…」
「へへへぇw」
「ばか!もう、埋めてやるぅ!」
「え!ぁ、ちょっとあ〜ちゃんw」
顔を赤かくしながら、あ〜ちゃんと同じふわふわな雪をわしゃわしゃと、あたしの上に掛けてくる
でも、こんな所で生き埋めは勘弁してw
Side A
もう…
なんでそんな恥しいセリフを、なんの抵抗もなしに言えちゃうの?
なんでそんな簡単に、あたしをドキドキさせちゃうの?
あたしなんて、恥しくてのっちのこと埋めちゃってるのに…
こういうトコ、変わってないなぁ…
Side N
…
なんとか生き埋めから逃れて、、w
今は、椅子とテーブルがある場所で、それぞれ雪だるまを作成中
二人ともお互いに背を向けて、黙々と雪だるまを作る
実はコレ、どっちが可愛い雪だるまを作れるかっていう真剣勝負
二つの雪だまを作って、一回り小さい方を上に乗せて、目と鼻と口をつけて
後はぁ…
「あ〜ちゃぁん」
「のっちー」
ふたり同時に名前を呼んじゃって、後ろを向くとハタと目が合った
「な、なに?」
「いや、ちょっと手袋片方だけ貸し手貰おうかなと思って…。あ〜ちゃんは?」
「あたし、も…」
あ〜ちゃんも手袋?何に使うんだろう?
「良いよ?はい、どうぞw」
雪合戦の時ふわふわの雪だと、二人して毛糸の手袋にくっ付いちゃって上手く雪だまを作れなかったから、ポッケに入れていた手袋を出して
お互いに手袋を交換して、また背を向けて最後の仕上げ
へへwコレ絶対可愛いってwこの勝負もらったなw
「のっち出来たぁ?」
「うんw出来たぁ♪」
「じゃあ、せーの!でいくよ?」
「いつでも来いっ」
「せ〜の!…」
あ〜ちゃんの掛け声で一緒に振り向いて、ポンと雪だるまをテーブルの上に乗せると
お互いの雪だるまを見て、思わず
「「あ」」
あ〜ちゃんの雪だるまの顔、眉毛垂れてる…
「それ、あたし?」
「ぅ、うん」
そして、雪だるまの体と顔の間に、形を整えられたあたしの手袋が上手く挟んであって、、
あたしのトレードマーク
「ストール?」
「うんw」
なるほど、そういうことかぁw
なかなか上手いね〜w
「のっちのは?」
「もちろん!あ〜ちゃん雪だるまだよ?」
「のっちは帽子に使ったんだw」
「うん、そうなのー」
今日あ〜ちゃんが被っている帽子と、手袋の色が一緒だったから、これは使える!と思ったわけですよ
「なんか凄い笑ってるしw」
「だって、可愛いって言ったらあ〜ちゃんの笑顔でしょw」
「の///のちだるまの眉だって可愛いもんっ」
「ありがとw」
まぁ、実際『可愛い雪だるま』ってお題で、お互いをモチーフにしちゃってね?
惚気てるよね?w
「…あ、そうだ。ちょっと、のちだるま貸して?」
「うん、いいよ?」
雪だるまって言ったら、思い浮かぶのは某有名な韓国ドラマ
あ〜ちゃん大好きでお勧めされて、一度だけ見たことがある
アレよりも小さいけど、折角だからやってみよw
あ〜ちゃんが作ってくれたのちだるまを動かして、あ〜ちゃんだるまのほっぺにチュッてさせる
あれ?ほっぺじゃなくて口だったっけ?
ま、いっかw
Side A
のちだるまであ〜ちゃんだるまのほっぺにキスさせてるのっち
「あ〜ちゃん!ほらほらぁ『冬○ナ』!」
顔をキラキラさせながら、嬉しそうに言うのっち
それ…
あたしも考えたんだけど、のっちが作った雪だるまを見て、すぐに諦めたんだよ?
だってまさか、あたしのこと作ってくれるなんて、思ってもみなかったから
お互いの雪だるまでそれは、恥ずかしすぎるでしょ?
でも、口じゃなくてほっぺにさせちゃってるのが、なんだかのっちらしいw
あたしの心を温かくしてくれる
そんなのっちが大好き
のっちは携帯を取り出して、ほっぺにキスさせたままの雪だるまを撮っている
のっち?そのあとのシーンは、覚えてないの?
「あ〜ちゃんあ〜ちゃん!うちらも撮ろw」
「ぅ、ぅん」
あたしが返事すると、カメラに収まるようにくっ付いてきて、さらに肩を抱かれて密着度が増す
急にされたもんだから、ちょっとドキドキで、でも嬉しくてつい…
Side N
もちろん、あの後のシーンも覚えているけど、ここ外だし
あ〜ちゃん恥しいだろうなと思って、だから代わりに写真でも撮ろうかなってw
あ〜ちゃんを片手で抱き寄せて
「じゃあ、撮るよ?」
掛け声何が良いかな?んーやっぱここはコレだなw
「キムt…」
『チィ』って言いかけたところで、冷えたほっぺに何かが触れた感触がして言葉を止めたけど
指はしっかり
シャッターを切っていて、携帯の画面に切り出された画像は…
あたしのほっぺに唇を寄せてるあ〜ちゃん
あたしが思わずあ〜ちゃんの顔を見ると
「雪だるまと反対だね?」
って、ちょっと照れながら、へへwて笑うあ〜ちゃん。そして、
「あ、眉毛、のちだるまと一緒だw可愛いw」
ってクスクス
可愛いのはどっちだよw
あたしは、きっと垂れているであろうハの字眉をさらに下げて、その可愛い笑い顔にコツンとおでこを合わせた
Side A
温かくなったら、二つの雪だるまはいずれ溶けてしまうけど
あたしの心を温めてくれる
この想いも
のっちも
溶けてなくなったりしないよね?
ずっとずっと隣で、、
のっちの温もりを、感じてたいな
〜雪だるま〜fin
最終更新:2010年11月06日 15:27