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今日は珍しく早く図書館に着いてしまった。
昨日あーだこーだ考えてたせいだ。
(考えててもしょうがないんだけど…)
溜め息をついてやる気のない宿題を前に、ペンをくるくると回してたらひょいと隣に映る影。ゆかちゃんだ。
「…び、っくりしたぁ」
「あはは、目がおっきくなったー」
「声かけてくれれば良かったのに…」
「だって声かけたら面白くないもん」
ぺろっと舌を出して悪戯っ子みたく笑うゆかちゃん。
(結局可愛いから許しちゃうんだけど)

隣の椅子に腰かけて、宿題を広げながらゆかちゃんが口を開いた。
「どっか分からんとこあるん?」
「いや、考え事しとった」
「考え事?どんな?」
「あー…えっと…」
さっきまで散々考えてた事を思い出す。
言うなら今じゃろのっち!なんて、ちゃあぽんが頭の隅で言ってる気がしたからこほん、と咳ばらいしてゆかちゃんに向き合う。


「もし良かったら、のっちん家で一緒に勉強しない?…なんて」
なんか恥ずかしい。顔が熱い。
ゆかちゃんは目をぱちくりさせている。
「ゆかが行ってもいいん?」
「え、うん。あ、でも今度でも…」
(こう聞くって事は迷ってるって事だよね多分)
ちゃあぽんのアドバイス通り先に助け舟を出そうとしたら。
「じゃあお邪魔します」
と笑顔で言われてしまった。
びっくりして口が開きっぱなしになってて、ちゃあぽんに指摘された事を思い出して慌てて閉じる。
「お、お邪魔されましゅ」
「ふふっ、のっち噛んだー」
あんなに考えてたのが嘘みたいにゆかちゃんはOKしてくれた。良かった。

明日ゆかちゃんが家に来てくれる事になった。
明日は金曜日。
俗にいう決戦は金曜日ってやつじゃね。のっちはキメるよ!見てろあ〜ちゃんにちゃあぽん!
フフフ、とほくそ笑んでたらゆかちゃんにツッコまれた。
「のっち思い出し笑いしとるん?」
「あっいや…」


㉀END






最終更新:2008年10月13日 18:12