◇N-side◇
うさぎ狩りをした次は、ネコ狩り。のっちの可愛い可愛いネコさんは、皆が並んで座ってる
あの場所で体を洗っていた。
ネコ鍋にして食ってやる。絶対美味しいじゃん、そんな鍋。
背後から黙って近付き、肩をガッチリ掴んだ。
「ネコさん捕まえたっ」
ビクッとなって、鏡越しにのっちを確認すると、あ〜ちゃんは一気に真っ青になった。
「のっち…!」
慌ててバスタオルで体を隠すあ〜ちゃん。あ、ちょっとヘコむ…。いやヘコんでる場合じゃない。のっちは激怒したんだぞ。
「のっちを殺そうとしたな」
「い、いや別にそんなつもりじゃ…」
「うっさい黙れ!」
わーお、あ〜ちゃんにこんな口の聞き方…。凄いな自分。やりゃ出来んじゃん。
「あ〜ちゃんでも許さん」
「だ…だって、のっちが変な事ばっかするけん…」
「恋人と一緒にお風呂入りたいと思うのは変な事なん?」
その言葉に、あ〜ちゃんの白い肌が桜色に染まった。別にそーゆーつもりで言ったんじゃないけど、照れてるみたい。
「のっちは…あ〜ちゃんが…」
「ちょっとちょっと、やめてよこんな所で」
振り返ると、そこにはちゃあぽんが。
「ラブホのお風呂じゃないんだよココは」
うんざり呟くちゃあぽん。いやいや、別にそんな事するつもりは無いんだけどさ。
「あそこでも行きんさいや」
ちゃあぽんが指差す先にあるのは、広い浴場の片隅にある個室のシャワールーム。多分一人用だけど、ちょうど良い。
「よし、行くぞあ〜ちゃん」
「えぇっ?あ〜ちゃんまだ体洗って…」
「良いから行くの!」
有無を言わせない。これぞ亭主関白でしょ。あ〜ちゃんはバスタオルだけ持って手を引くのっちに黙ってついて来た。
シャワーの個室に、あ〜ちゃんを少し乱暴に押し込む。のっちも入って、鍵をかけた。
「あ〜ちゃんは、のっちを舐め過ぎなんよ」
「な、舐めてなんか…」
「今まであ〜ちゃんを甘やかし過ぎた」
涙目でビクッと震えるあ〜ちゃん。ビビってるビビってる。
「もー怒った、絶対許さんけぇね」
「ご…ごめん…、」
「泣いたって許さんよ」
冷たく言い放つ。みるみるあ〜ちゃんの目には涙が溜まって今にも零れ落ちそうだ。
「もうせんから…許して…っ」
とうとう涙が溢れた。声を震わしてあ〜ちゃんが言う。
「ごめんなさいしてよ」
「…ごめんな…さい…っ」
「許して欲しい?」
「うん…っ」
あ〜ちゃんはコクコク頷く。ゆかちゃんと同じ様に。
「じゃあ、許して欲しいんだったら…」
あ〜ちゃんの目を真直ぐ見る。あ〜ちゃんも、のっちの目を真直ぐ見る。
「許して欲しかったら…、
今夜メイド服着てネコ耳着けて
『お仕置して下さいご主人様』
って言えやー!!」
やー!
やー
やー…(←エコー)
「え…?」
「分かったかワレコラ!」
「え…意味が良く…」
「だから!躾るっちゅーんじゃ乳揉むぞ!」
叫び狂うのっちにあ〜ちゃん超困惑。訳分かんなくて泣きそうになってる。
「こんだけ言っても分からんのん」
不条理な話だけど、実際のっちも訳が分かっていない。だから全く自分の言ってる事を理解出来ていない。
「だったらそれプラス乳揉み10時間耐久を…ゲフンッ!」
「もー訳分からんっ!」
あ〜ちゃんはハチャメチャパンチをのっちに食らわし、逃走。うぐぉ…腹が…。
しかしゾンビの如くのっちは這い上がる。
「待てやコラーッ!」
逃げるあ〜ちゃんを、追いかける。ネコ狩りじゃネコ鍋じゃ。もはや食料にしか見えん。
「えーん!のっちが狂ったぁ〜!」
泣きながら逃げるあ〜ちゃん。他のお客さんの事なんか気にしてられない。
のっちとあ〜ちゃんは温泉でカーチェイスもとい全裸チェイス。あ、あ〜ちゃんはバスタオル持ってるか。
「待てっちゅーんじゃ!こんの巨乳ネコ!」
「あ〜ちゃんネコ嫌い〜!」
そう泣き叫びながらあ〜ちゃんが角を曲がった。のっちも曲がろうとした瞬間…
「キャアッ!」
「ぶおっ!」
ゴチーン。
誰かと正面衝突した。
「痛たたた…」
起き上がると、なぜかその人を押し倒した様な姿勢になってる事に気付く。手に柔らかい物が…。
「ん…?ムニムニして…」
ゆっくり目を開けると、そこには…。あ、確か一年生の。
「大本先輩…っ、ダメですこんな…っ!」
顔を真っ赤にしている何とかチャン。手の方に目をやると…。
「うわぁっ!ごめんっ!」
のっちの手はシッカリと揉んでいた。その…オッパイを。
てかまさか、こんな所で前に告白された子とバッタリ遭遇するなんて…
「のっち最低」
「信じられん」
振り返るとそこには、ゆかちゃんとあ〜ちゃんが。
さっきまでの怒りは自然と収まり、ただ凍り付く様な視線に体が動かない。
「ひぃっ!」
本気で殺されると思った。
のっちに亭主関白はやっぱり無理みたい。
◇番外終:End◇
最終更新:2008年10月17日 15:43